二人のキスやわずかな皮膚の触れ合い、その一つ一つが画面に不気味に映し出される。歯の矯正器具という枷をうしなった女が自分と彼が纏うありとあらゆるものを縛り、必死に繋ぎとめようとするはなし。
ラストシー>>続きを読む
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たとえばこの映画のさらに未来、
OSとの恋愛が一般化された世界なら物語はどう展開したんだろう。
性交や妊娠はコンピュータに管理され、人工知能との付き合いがごく自然に受け入れられている時代。快楽を追う肉>>続きを読む
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鍵穴越しにシガレットキスを交わすシーンがロマンチックで切ない。映画の中に漂う独特の気配(懐かしさのような)が心地よい。ベッドシーツに包まってひっそりとみていたい。
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神さまを信じるっていうより、神さまの起こす奇蹟を信じる人たちのはなしで、この二つは本質的にちがうということ。
「信じる者は救われる」なんて行き過ぎた横暴なんだろう。祈れば必ずしも救われる訳ではないのが>>続きを読む
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冒頭の朝食のシーンから漂っていたこの家族が纏う淀みのようなもの
独り善がりな母と道化を演じる叔母、祖父の皿の上で切り分けられるチキン、異質な弟の存在
話しが進むにつれて家族のもつ違和感の正体が明らかに>>続きを読む
人は何かしら自分を満たす手段を持つということ(恋人のささやき、友人との食事、睡眠や祈りetc…)
常に正しく清潔であろうとする人は、時として無遠慮に傷つけられ、また、傷付けてしまうことがあるのかも