心を操れ。
劇場にいた男子高校生風のグループが終演後に無言で退出するほど、容赦のない性描写・暴力描写の連続。正直、本作が現代設定、実在の国名を用いて問題無かったのかと不安になるほどのインパクトがあり>>続きを読む
「仕事をしよう」
スティーブン・スピルバーグ監督の「社会派モード」。今月、最新作の『レディ・プレイヤー1』の公開が控えていることを考えると、作風の振り幅の大きさに改めて驚かされます。
また、社会派>>続きを読む
たとえ離れても 心一つ。
大変素晴らしかったです。ハードル高めで鑑賞に臨みましたが、今回も劇中に泣かされてしまいました(汗)
進化を止めないアニメーションの作りはもちろん、本作の舞台であるメ>>続きを読む
「忌々しい」坂道が紡いだ友情。
面白かった。尺に対する物語の詰め込み感は否めませんが、要所となる場面を厳密にディレクションして構成した印象があるので、余裕を持たせる意味では『ちはやふる』のような前・>>続きを読む
狂気の儀式。
本作を手がけたヨルゴス・ランティモス監督の前作『ロブスター』が非常に刺さった作品だったので、予告編から異様な雰囲気を醸し出しながらも楽しみにしていた作品。
『ロブスター』もどうかして>>続きを読む
「あわせ鏡」としてのおとぎ話。
『シェイプ・オブ・ウォーター』鑑賞を終えて、復習も兼ねてギレルモ・デル・トロ監督の代表作を鑑賞。
ダークファンタジーな作風とは知らず、寝る前に見始めて大失敗でした(>>続きを読む
黒豹の王、アフリカの大地に駆ける。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品が年間複数本ほど上映される流れが定着し、昨年はDCコミックレーベル作品も量産体制に入る等、大アメコミ映画時代を謳>>続きを読む
美しき怪物が生み出した、愛おしい物語。
鑑賞後、様々な感情が込み上げてきて、胸がいっぱいになりました。不思議な半魚人と声を失った女性・イライザの交流は「恋愛」に変化し、物語の進行に伴い、切なさが込み>>続きを読む
等身大の英雄。
クリント・イーストウッド監督の最新作は、アムステルダムからパリに向かう特急列車に乗り込んだテロリストの暴走を止めた3人の若者たちの物語を描いています。
前作『ハドソン川の奇跡』同様>>続きを読む
微笑の向こう側にあった悲劇。
ソフィア・コッポラ監督の最新作。原作、過去の映像作品を未見で鑑賞に臨んだことから何度か見た予告編からイメージした内容とは乖離した展開でした。
女性だけの空間に現れた負>>続きを読む
映画をサーカスに変える全力ミュージカル。
映画館が暗転し、各種クレジットが流れた時点でショーの幕は上がる。冒頭から惜しみなく展開される全力ミュージカルに圧倒されました。
強烈な先制パンチを受けたよう>>続きを読む
ひとりじゃない。
ストップモーションを駆使し、人形たちの指の動きや息づかいを緻密に表現した素晴らしいアニメーション作品でした。昨年日本公開された『KUBO/クボ 二本の弦の物語』もそうですが、こうし>>続きを読む
楽園の記憶。
生誕170周年を迎えたゴーギャンといえば、ポスト印象派を代表する画家として教科書的に知られる存在であり、南国・タヒチを題材に豊かな色彩を使った作品の印象が強いと思いますが、本作は彼のこ>>続きを読む
序盤から物語の展開が全く読めませんでした。看板において取り上げられた事件の真相を追い求める物語に進展するわけでもなく、かと言って名指しで批判された警察署長が問題人物であるようには見えず、鑑賞しながら物>>続きを読む
空中に浮遊する能力を持つシリア難民の少年と、彼を手助けする社会を彷徨う男性の物語。
空中を浮遊する能力の存在自体はSF的な要素が強くありますが、浮遊した少年が空中から見下ろした世界こそ現実と地続きの>>続きを読む
地獄絵図の先にある絶望。
エンドクレジットに至る過程で本作が実話に基づいた出来事であることを再確認させられ、重みが一段と増しました。
それほどまでに、実際の写真や報道映像を交えながら、デトロイトの>>続きを読む
映画館で散々見てきたはずの予告編の絶妙なブラインドで鑑賞後「こういう映画だったか!」と膝を叩く展開。
自分に全てを偽っていた男性(高橋一生)の真実を求める女性(長澤まさみ)という構図は頭に入れていた>>続きを読む
天候を制御する気象衛星の暴走が引き起こした凍結・灼熱・荒天の天災フルコース。
設定を駆使した多彩な荒れ模様を詰め込む構図は、ディザスター映画として「お得感」を印象付けながらも、主要人物が暴走を止める>>続きを読む
序盤の脱出シーンにおいて
ド派手にやろうぜ!!
こまけぇこたぁいいんだよ!!
高らかと宣言。もちろん予想通り。
邦題はわかりやすさを重視して『ネイビーシールズ』(擁護すると実際に彼等はネイビーシ>>続きを読む
「 娯楽超大作」という金看板を高らかと掲げるべき作品ですね。
アクロバットな動きで観客を魅了するカンフーアクション、如何なる展開でも明るさを失わないインド映画のムード、アジア版インディ・ジョーンズと>>続きを読む
「秒速でアガる」という宣伝に改めて納得。アクションシーンを作品の軸とする本作ではありますが、特徴としては号砲の無い即興性と、1つ1つのアクションシーンの尺が短時間であると思います。その意味では、前作で>>続きを読む
日本ならではのノワールを描いた見応えのある作品でした。
日本映画に目を通すと、都市部の喧騒から離れた地方=田舎が舞台になることは非常に多い。昔ながらのシリーズ作品における道中記はもちろん、近年の青春>>続きを読む
「拗らせた大人の不器用な恋愛模様」というのが日本のドラマ・映画で徐々に鉄板になる認識を強く感じさせる作品でした。
昨年放送したドラマ『逃げ恥』はプロ独身と妄想女子の大人びてない恋愛、本年公開された『>>続きを読む
第二次世界大戦のホロコーストの真偽を争った裁判を描いた実話に基づく作品。
被告が証明を求められる等、英国特有の裁判制度の下で繰り広げられる、ホロコースト否定論者と歴史学者の弁護側による法廷戦術の駆け>>続きを読む
前作『フォースの覚醒』で再び動きはじめた神話。3年連続で新作が公開されているという現実に慣れていない自分がまだいます(汗)
新たな3部作とは言いながらも、連続する物語の延長線にあるからこそ、本作にお>>続きを読む
中年の入口に立ったとしても、年に1本くらいは見ておきたいボーイ・ミーツ・ガール枠。
パンク、SF、「俺たち」、眩いばかりのヒロインと青春映画に欠かせない要素がフルセットされた物語は魅力的に感じずにはい>>続きを読む
久々に映画見ながら泣きそうになりました。
『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督の最新作ということで、鑑賞前はポップな仕上がりを予想していましたが、登場人物たちに静かに寄り添う、非常にオーソド>>続きを読む
面白かったです!!
鑑賞前、海外のクリエイターが作り上げた「日本」という舞台装置に不思議な感覚を持っていましたが、折り紙や三味線といった日本特有のアイテムを物語に巧みに組み込み、日本文化をよく知る日>>続きを読む
鑑賞を終えた瞬間、大きく深呼吸。様々な意味で圧倒される作品でした。
本作は、エイミー・アダムス演じるスーザンを巡る「現在」と「過去」の時間軸と、彼女に送られてきた元夫の小説『ノクターナル・アニマルズ>>続きを読む
今時の若者の価値観に焦点を当てた作品みたいなフワッとした印象で見に行きましたが、その部分に限らず、シェアとプライバシーの視点からSNSが普及した情報化社会を考える興味深い内容でした。
物語は、コール>>続きを読む
映画館のシリーズ作品の鑑賞は『映画 Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』以来、約10年ぶり(汗) 応援上映の老舗・ミラクルライト採用は同作品からとなりましたが、すっかりと定着したのだなとし>>続きを読む
無職のダメ女が地元の公園を媒介に何故かソウルに出現する怪獣にシンクロする作品。
設定を見てバカ映画枠の勢いで見に行ったのですが、ダークな物語の展開で意表を突かれました。
本作は、都会を追い出された>>続きを読む
面白かった!
35年前に公開された作品の世界観の継承し、その上に新たな風景を作り出したことで、スクリーン上に展開する絵的なモノに前作と同様のインパクトを受けました。特に、ドローンのような飛翔体や20>>続きを読む
『悪人』『日本で一番悪い奴ら』白石和彌監督の最新作。
カメラワークを中心とする画面の作り、全く感情移入させない最低な人間たちを描いたギリギリを突く演技表現等、作品全般に感じるアクの強さに白石監督の「>>続きを読む
銃規制法案を巡るロビイストを描いた映画。
日本の公開直前、アメリカで銃乱射事件が発生したことから非常にタイムリーな題材になったと思います。全編を通じて台詞等による説明は多くないのですが、逆にアメリカ>>続きを読む
「漢のロマン」詰まった黒服+黒塗りの高級車が勢揃いする会合シーンでは無駄にテンションを上げていくのが本作の嗜みだと勝手に解釈。
というのも、近年の日本映画に登場するヤンキーがそうであるように、本シリ>>続きを読む