グラッデンさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

グラッデン

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透明人間(2019年製作の映画)

4.1

『ソウ』シリーズの脚本を手がけたリー・ワネル監督作品。

物語は、交際相手の男性による支配から抜け出した女性が主人公。その男性の自殺を聞いた彼女は、平穏な日々を取り戻そうとするが、今度は「目に見えない
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バルーン 奇蹟の脱出飛行(2018年製作の映画)

4.0

冷戦時代の東ドイツを舞台に、手作り熱気球を利用して国境突破を目指す人々を描いた実話に基づく物語。

実話とは思えない大胆すぎる作戦の成否に加えて、社会主義国家の監視社会との内なる闘いが物語のスリル度を
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.8

音楽プレイヤーの総称を「WALKMAN」と呼ばれていたことを自然と受け入れられていた時期がある。かくいう筆者も、カセットテープとCDはソニー製であったが、MDは別メーカーながらウォークマンと呼んでいた>>続きを読む

キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)

3.9

BDで視聴
(鑑賞日:2020年7月5日)

『キングコング:髑髏島の巨神』ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督の長編映画デビュー作品。ソフト販売を手がけるメーカーから権利関係の都合で販売終了の報を聞い
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

4.0

ウディ・アレン監督の最新作。

アメリカではMeToo運動の影響を受けて未公開作品となっているようだ。一方、日本では公開規模が地味に拡大している印象。

物語は、田舎街の大学に通う主人公が、ガールフレ
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.8

故郷で静かに暮らすランボーが、娘のように育てていた少女を殺した人身売買カルテル組織相手に復讐を果たす物語。

おそらく鑑賞を終えた人の多くは、興奮と困惑を抱えながら劇場を後にしたのではないだろうか。何
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凱里ブルース(2015年製作の映画)

3.8


1人の男の旅路を通じて変わりゆく中国の中で変わらぬ風景を描いた物語。中国の新世代を代表するビー・ガン監督の長編デビュー作品。

タイトルにある「凱里」(カイリー)とは、中国国内に居住するミャオ族によ
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グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

4.0

『ルーム』『ワンダー 君は太陽』出演で強烈なインパクトを残したジェイコブ・トレンプレイン主演作品。

クジで当てたられた男女がキスをする「キスゲーム」のパーティーに招待された男子3人組がキスの仕方を学
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アップグレード(2018年製作の映画)

4.0

Amazonプライムビデオ配信中
(鑑賞日:2020年6月14日)

『ソウ』シリーズのリー・ワネル監督によるSFクライム作品。謎の強盗集団に妻を殺され、四肢不随になった男が主人公。彼は、体内に埋め込
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フリーソロ(2018年製作の映画)

4.2

ディズニーデラックスで配信中
(視聴日:2020年6月13日)

タイトルにある「フリーソロ」とは、断崖絶壁をロープ無しで素手で登る危険なクライミングスタイルである。本作では、フリーソロのクライマーで
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ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男(2016年製作の映画)

3.8

スターチャンネル放送分を録画視聴

南北戦争時のアメリカで、人種を越えた反乱軍を率いて南軍と戦ったニュートン・ナイトの足跡を追った描いた実話に基づく映画。

ニュートン・ナイトは、南北戦争中に従軍して
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はちどり(2018年製作の映画)

4.6

1994年の韓国が舞台。中学2年生の少女・ウニの日常を描きながら、韓国社会の旧来的な価値観とフェミニズムを内包した作品。

大変素晴らしい作品でした。キム・ボラ監督は、思春期の多感な時期を過ごすウニの
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その手に触れるまで(2019年製作の映画)

4.1

『パラサイト 半地下の家族』がパルムドール受賞した昨年のカンヌ国際映画祭監督賞に輝いた作品。近年の同映画祭の受賞作品らしい、現代社会に対するメッセージ性の強い作品だと思う。

本作は、ベルギー在住のイ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.5


ルイーザ・メイ・オルコットの自伝的小説‪『若草物語』を実写化した作品。

駆け出しの小説家である主人公・ジョーと、彼女の姉妹をめぐる物語は、貧しいながらも喜怒哀楽を分かち合った少女時代の思い出を交差
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第七天国(1927年製作の映画)

4.0

DMM.COM・DVDレンタル鑑賞
(鑑賞日:2020年5月30日)

1927年公開作品。1927-28年を対象とした第1回アカデミー賞では監督賞(フランク・ボーゼイギ監督)と女優賞(ジャネット・ゲ
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13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

4.2

‪Netflix配信中
(視聴日:2020年6月12日)

今般のBLMに繋がる米国における大量投獄と人種問題の歴史を掘り下げるドキュメンタリー。修正第13条は奴隷制廃止条項をであるが「犯罪に対する刑
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.0

気になってたけど見逃してた映画枠。音楽映画は音を楽しむ映画でもあるので、映画館の音響で見れて良かった。

国際ピアノコンクールを描いた物語。部活モノに代表される泥臭さは文化部を舞台にした作品でも見られ
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

4.2

先週末から首都圏の映画館も営業再開。もちろん油断ができない状況ではあるが、映画ファンとして各映画館の対策に協力しながら支援していこうと思う。

一方、アメリカではミネソタ州で起きた白人警察官による黒人
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ラッキー(2017年製作の映画)

4.0

Amazonプライムビデオで配信中(鑑賞日:2020年5月17日)

アメリカの田舎町で一人暮らしの老人・ラッキーが、日常を過ごす中で自身の死を意識し、それと向き合う物語。

物語は終始オブビートで展
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クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

4.2

Amazonプライムビデオで配信中(鑑賞日:2020年5月27日)

華麗なる帰還を果たした雑誌『映画秘宝』の7月号では、声優・藤原啓治さんの追悼特集が掲載。MCUの扇の要ともいえる『アイアンマン』ト
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ザ・ビーチ(2000年製作の映画)

3.5

DMM.COM(DVDレンタル)鑑賞。

内容を超忘れていたが、自分が大人になって見ると印象が違ってくる映画だと思う。

主人公たちがたどり着いた理想郷=【ザ・ビーチ】は「他の人たちと自分は違う」と思
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それだけが、僕の世界(2018年製作の映画)

4.1

WOWOW放送分を録画視聴(放送日:5月8日)

その日暮らしの元ボクサー・ジョハが自身を捨てた母親と再会し、サヴァン症を抱える弟・ジンテとともに暮らすことになるもの。

40歳となるジョハは、時間の
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.3

Netflix独占配信作品(5月1日公開)

舞台はアメリカの田舎町。物語は、成績優秀で内向的な中国人少女・エリーが口下手なアメフト部(補欠)の男子・マークにラブレターの代筆を頼まれることから始まる。
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

4.2

Netflix×A24によるオリジナル作品。失敗と借金を重ねるユダヤ人の宝石商が、極限状態に追い込まれた中で一攫千金を狙う大勝負に挑む物語。

見応え抜群、面白かったです。クズ野郎が積み重ねる失敗の危
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スタア誕生(1954年製作の映画)

4.0

『ジュディ 虹の彼方へ』の観賞後に観たいと思っていたジュディ・ガーランド主演の1954年版(2度目の映画化)。ジュディが自身のキャリアをかけて臨んだ作品と言われているのも納得できる、彼女の歌唱・ダンス>>続きを読む

ブラック・ミラー: バンダースナッチ(2018年製作の映画)

3.8

映画の鑑賞者がゲーム制作者の主人公が遭遇する行動を選択肢で選び、物語を進めていくインタラクティブ映画。

映像作品におけるマルチエンディング、あるいはインタラクティブという試みは、1990年代から日本
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ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)

3.8

物語は、学生時代はスクールカースト最上位のプロムクイーン、現在は売れない小説家のアラフォー女性(バツイチ)が、妻子持ちの元カレから届いたメールをもらったことを契機に、元カレを寝取って美しい青春時代をや>>続きを読む

わがチーム、墜落事故からの復活(2018年製作の映画)

4.1

日本公開時に劇場に足を運ぶことができなかったが、アマプラで配信されてることを偶然知って鑑賞。

本作品は、ブラジルの小さな街・シャペコにあるプロサッカークラブ・シャペコエンセに密着したドキュメンタリー
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ハスラーズ(2019年製作の映画)

4.0

2月の日本公開時に劇場で鑑賞できていなかったが、先行配信で鑑賞。公開前の宣伝等の雰囲気は『オーシャンズ8』のような痛快映画をイメージしましたが、実際は『ウォール街』に代表される米国金融モノの延長線であ>>続きを読む

摩天楼(1949年製作の映画)

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小説『水源』『肩をすくめるアトラス』の著作を書いた作家であり、思想家であるアイン・ランドが脚本を務めた作品。

物語は、自身の信念に基づく独創的な設計を貫く天才建築家・ハワードと、マスメディアに扇動さ
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.8

TOHOシネマズ日比谷の先行上映で鑑賞(その後、公開延期が決まった)

ジム・ジャームッシュ監督の最新作がゾンビ映画であるという予告編を最初に見た時は正直驚いた。自分が見たのは数作品ではありますが、そ
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.4


新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、各国の対策が並行的に取り上げられている。対策の内容を取り上げて、国としての優劣をつける者はいるが、それは各国の抱える事情と密接に関わっていることを忘れてはならな
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.3

大阪万博の企画に携わった堺屋太一氏は、磯崎新・岡本太郎をはじめとするエネルギッシュなクリエイターを多く起用したことで、魅力的なイベントに仕立てた。

彼は大阪万博を振り返るインタビュー等で、国全体の若
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.4

日本の裁判においても、推定無罪の原則の話題になる。例えば、犯罪報道を通じてバイアスが強化されると、感情的に「厳罰に処すべきだ」という論調も強くなる。気持ちはわからないでもないが、法治国家である以上、客>>続きを読む

星屑の町(2020年製作の映画)

4.2

東日本大震災から9年を迎えた。2010年代の日本映画の特徴に「人との繋がり」にフォーカスを当てられたことも、震災を経験した影響が大きいと考えられるだろう。

震災経験を描いた作品しては、NHK朝の連続
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

4.4


先日鑑賞した『初恋』の主演に抜擢され、シンデレラストーリーを体現した小西桜子さんは1998年生まれということだ。

芸能通ぐらいしかピンと来ないと思うが、橋本環奈、広瀬すず、福原遥、斎藤飛鳥(乃木坂
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