グラッデンさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

グラッデン

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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

4.3

「ゴジラ」松井秀喜が高校野球からプロ野球に活躍の場を移した頃、『冒険!ゴジランド』という情報番組が放送されていたことを覚えている。12月に公開されるゴジラの新作映画に合わせて、ゴジラに関するトリビアを>>続きを読む

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

4.1

個人的な話になるが、自分には1つ年上の従兄弟がおり、ホビー関係は彼の影響を受けたモノが多かった。1990年代に第2次ブームを迎えたミニ四駆、ゲームボーイで発売されたばかりのポケットモンスターは代表例で>>続きを読む

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

4.0

「神は許し給うか」

傑作『タクシードライバー』の脚本を手がけたポール・シュレイダー監督作品。個人的にキリスト教との接点はありませんが、現代における信仰の在り方を問う作品として非常に考えさせられる内容
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荒野にて(2017年製作の映画)

4.2

孤独を抱える青年と、競走馬の旅路を描いた作品。胸に響く素晴らしい作品でした。

まず、現代を舞台としながらも、少年と馬によるロードムービーというインパクトは大きかったです。さらに、数々のロードムービー
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.2

「イカれてるだろ」

黒人警官が白人を装ってKKKに潜入捜査を行うという実話に基づいた物語。予告編ではエンタメ要素が強調されておりましたが、作品の舞台となる1970年代の社会の空気感を伝えることで強い
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バンブルビー(2018年製作の映画)

4.5

「あなたは誰?」

マイケル・ベイ監督『トランスフォーマー』シリーズのスピンオフ作品。監督は、日本を舞台にしたストップモーションアニメーション映画『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』で日本へのラブレター
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.9


MCUのプリクエル(前日譚)であり、4月公開の『アベンジャーズ:エンドゲーム』に繋がる物語であり、1人のヒロイン誕生を描いた作品としても楽しめた作品。

若き日のニック・フューリー、コールソンが登場
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.7

ノルウェーの小島・ウトヤ島で発生した実際の銃乱射事件を題材とした作品。

事実に基づくフィクション作品ではありながら、ドキュメンタリーテイストに描いたことで、銃乱射事件の凄惨さ、テロリズムの恐怖を伝え
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.3

「大いなる力には 大いなる責任が伴う」

サム・ライミ監督版に始まり、劇場公開を控えているMCU傘下の新作に至るまでスパイダーマンの映画作品は多く作られてきましたが、長編アニメーション作品という形式は
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運び屋(2018年製作の映画)

4.3

「俺みたいになるんじゃないぞ」

クリント・イーストウッド監督の最新作。ほぼ年1本のペースで新作を作り上げるペースは驚異的ではありますが、何かを考えさせられるテーマ設定も素晴らしいと思います。

本作
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.6

「彼は人の心を変えられると信じているからさ」

アカデミー賞作品賞の受賞直後ということで、足を運んだ映画館も満員。日々映画館に通うタイプではありますが、こうした効果というのをジワリと実感しました。
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

4.4

「俺はただ 愛し合う人間が好きなんだ」

バリー・ジェンキンス監督はアカデミー賞作品賞を受賞した『ムーンライト』が非常に好きな作風でしたので、鑑賞前から楽しみにしていたのですが、本作も大変素晴らしかっ
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.3

「これは人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である」

人類初の月面着陸を果たした「ファースト・マン」ニール・アームストロング船長の視点から、アメリカのジェミニ計画からアポロ計画まで
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.4

「出ていかないなら 蹴り飛ばしてやる」

『ロブスター』『聖なる鹿殺し』で独特の世界観を描いてきたヨルゴス・ランティモス監督が作り出す「不穏な」空気感の中で繰り広げられる英国女王の寵愛を巡る女の戦い。
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ちいさな独裁者(2017年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦末期、ドイツ軍の若い脱走兵が偶然手に入れた軍服を身につけて将校になりきるという物語。

制服に宿された権威という魔力が何者でもない青年を権力者に変えていく。また、軍隊という環境であること
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.4

『ゼロ・グラビティ』アルフォンソ・キュアロン監督作品。驚きの連続だった映像の作り、家政婦視点から家族のドラマという絶妙な距離感を含めてドキュメンタリーを見ているような重みを感じました。

前者について
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劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ(2018年製作の映画)

4.0

「俺を呼んだのは 君だろ」

シリーズとしては20年ぶりの新作。夕方の再放送を中心にテレビシリーズ、あるいはテレビスペシャルを鑑賞して育った世代ながら、当初はピンと来なかったのですが、神谷明さんを中心
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マイル22(2018年製作の映画)

3.4

「コイツを届けよう 22マイル先へ」

『バトルシップ』でお馴染みのピーター・バーグ監督作品。本作を主演を務めるマーク・ウォールバーグとのコンビでは『ローン・サバイバー』『バーニング・オーシャン』『パ
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フロントランナー(2018年製作の映画)

3.6

「これは根深いゴシップだ」

1988年の米国大統領選挙の最有力候補(フロントランナー)に起こったスキャンダル騒動を描いた実話に基づく作品。

鑑賞前の見立て通り、政治と報道の関係性を考えさせられる内
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.9

「犬殺しには気をつけろ」

昨年見逃した映画シリーズ。LAの「シルバーレイク」と呼ばれる地域を舞台にしたサスペンス。ヒッチコックを彷彿とさせるクセのある映像の作り、真相が全く見えてこない謎が謎を呼ぶ展
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サスペリア(2018年製作の映画)

4.3

「妄想とは 真実を語るための嘘だ」

『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督作品。間違いなく夜に見ては行けない映画ではないかと。

東西ドイツ時代のベルリンにあるバレエ団を舞台とする物語は、
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.8

インドで迷子になったパキスタン人の少女と、彼女を家に帰すために奮闘するインド人の青年・バジュランギの旅路を描いた作品。

迷子の少女・シャヒーダーは、生まれつき声を出すことができません。だから、彼女と
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世界でいちばん悲しいオーディション(2018年製作の映画)

4.2

「私はアイドルになりたいです」

昨年のレコード大賞で優秀新人賞を獲得したBiSH等が所属する音楽事務所・WACKが開催する「WACKオーディション2018」に密着したドキュメンタリー作品。

自分も
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

4.8

「俺の名前はクリードだ!!」

大変素晴らしい作品でした。「我慢したけど、最後は涙腺決壊」と言う人は多かったのではないでしょうか(当方含む)

前作『チャンプを継ぐ者』は『ロッキー』伝説の継承と、アド
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

4.2

身近なインターネット空間を都市化するビジュアル、動画配信者等のタイムリーな要素を組み込んだストーリーには唸らされました。

ディズニーなりの余裕でもあり、一貫した姿勢でもあるのですが、価値観を含めた現
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.2

レディー・ガガの才能を如何なく発揮したスター映画であることは言うまでもなく、音楽が持つ表現力を物語に強くリンクさせた音楽映画の存在感、鑑賞後に男女の運命的な出会いから加速する恋愛映画でもありました。>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.9

事故で死んだ男が霊となり、残してしまった妻を見守り、家があった土地にまつわる記憶の旅に出る物語。

とても不思議な映画でした。妻が家を離れた後、幽霊となった男は家・土地に居座り続けている。彼女が戻って
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暁に祈れ(2017年製作の映画)

4.2

主人公は、覚醒剤売買でタイの刑務所に投獄された英国人ボクサー。彼は、刑務所の過酷な環境で精神的に追い詰められながらも、刑務所内のムエタイチームに入ることで、リングに居場所を求めていく。

実話に基づく
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あの頃、君を追いかけた(2018年製作の映画)

3.4

「本当に幼稚」

本公開時にタイミングを逸していたところ、新宿武蔵野館の限定公開で滑り込みで見てまいりました。

台湾オリジナル版と本作の両方を鑑賞した弟に事前レクチャーを受けておりましたが、想像以上
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ビリオネア・ボーイズ・クラブ(2018年製作の映画)

3.5

「失敗は成功の入り口だ」

奨学生でハーバードスクールを出た秀才の主人公と口達者な同級生がコンビを組み、金持ちボンボンを引き込んで投資会社を立ち上げる物語。

大物投資家・証券取引が存在感を発揮した『
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

4.0

「生きてるだけで、しんどいなぁ」

躁鬱状態から感情をストレートにぶつける過眠症のヒロインと、感情を押し殺すように彼女の言葉を受け止める男性の関係性を軸に描いた作品。

一見して、行動の異常性から共感
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.6

エモすぎる!作品でした。ネタバレとも言える煽り文句が踊るラストは煽りたい気持ちも理解できるほどの熱量と圧が大変素晴らしかったです!

特に、表現者と観衆の以心伝心=コミュニケーションが図られることで、
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華氏 119(2018年製作の映画)

4.0

we want change

マイケル・ムーア監督作品。丁度アメリカの中間選挙の投票前に公開されたので早めに足を運びました。同監督のフィルモグラフィを長く追いかけてきましたが、同監督の「らしさ」が久
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.6

「若おかみですから」

物語は、祖母が女将を務める旅館を手伝うことになった主人公・織子(おっこ)と妖怪たち、宿泊客たちとの交流を描いた作品。

タイトルやメインビジュアルが醸し出す「ほっこり」「日常系
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ファイティン!(2018年製作の映画)

3.9

『新感染 ファイナルエキスプレス』の漢気溢れる怪演で日本で話題となったマ・ドンソク兄貴の主演最新作。

幼くして米国に養子に出された主人公が母国・韓国に戻り、腕相撲チャンピオンを目指すという物語。
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.7

「本当の友達は誰だ?」

超面白かったです!行方不明になった娘と捜索する父親という非常にシンプルな構造を、拡張し続けるネット空間を舞台にすることで今までに見たことがない斬新な内容に仕上がっておりました
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