グラッデンさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

グラッデン

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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.7

「本当の友達は誰だ?」

超面白かったです!行方不明になった娘と捜索する父親という非常にシンプルな構造を、拡張し続けるネット空間を舞台にすることで今までに見たことがない斬新な内容に仕上がっておりました
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.9

鑑賞した人にオススメされて見たのですが面白かったです!「見せてやろう。成金とは違う本物の金持ちの実力を」と言わんばかりのアジアの大富豪たちのクレイジーさ(笑)はもちろん、伝統的な階級社会、価値観の描き>>続きを読む

日日是好日(2018年製作の映画)

4.0

「頭で考えないで」

樹木希林さんにスクリーンでお会いしたくなって鑑賞しました。劇場で予告編は見ていたものの鑑賞前は「お茶の映画とはどんなものか?」と身構えておりましたが、楽しく鑑賞することができまし
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散り椿(2018年製作の映画)

4.0

木村大作監督の最新作。『剱岳 点の記』と『春を背負って』の鑑賞経験から予告編の時点から「劇場で見ておかねば!」という気持ちが強く抱いておりましたが、構図はもちろん、スクリーンに対する画面サイズから見る>>続きを読む

太陽の塔(2018年製作の映画)

3.6

「太陽の塔とは何なのか?」を起点に創造主・岡本太郎が作品に込めたメッセージ・思想を掘り下げたドキュメンタリー。

東西冷戦を背景とする宇宙開発競争の足跡、当時の先端技術が結集した大阪万博のテーマは「人
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かごの中の瞳(2016年製作の映画)

3.4

「青色が好き」

物語の主人公は、事故で視力を失った女性と彼女を支える生真面目な男性の夫婦。妻はほとんど目が見えない中でもポジティブな思考と信頼する夫の献身性に助けられて充実した日々を過ごし、夫もまた
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累 かさね(2018年製作の映画)

4.3

「あなたが欲しいものは何?」

顔に大きな傷を持つ少女・累が口づけをした相手の顔を入れ替える不思議な口紅を使い、他人の人生を歩もうとする物語。

例えば『太陽がいっぱい』の主人公・リプリー(アラン・ド
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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

3.8

メガロドンVSステイサム

サメ映画に対するアメリカ人の愛着には理解が及ばないことがある。本作鑑賞後、今夏にムービープラスに放送された「24時間サメフェス」の録画を消化しながら改めて実感しました。
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.0

「めっちゃ好きやねん」

本作のヒロイン・朝子(唐田えりかさん)が何度も述べる台詞。ありふれた言葉であるが、鑑賞後の振り返りの中でその言葉の重みを感じさせられました。

というのも、本作が朝子の感情の
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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.3

警察の隠蔽事件から民主化運動が巻き起こる韓国激動の80年代を描いた作品。

今春、日本で公開されて好評だった『タクシー運転手』の舞台となった光州事件は1980年。光州事件が全斗煥に反発する民主化運動の
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

4.0

公開済のMCU作品が世界規模の大ヒットを記録した中で迎えた本作。社会派気質の強い『ブラックパンサー』、物語の重厚さとシリアスな展開が際立った『アベンジャーズ インフィニティウォー』と続いたことから、前>>続きを読む

検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.8

「良い検事とは」

『日本のいちばん長い日』を手がけた原田眞人監督作品。同作品がそうであったように本作『検察側の罪人』も会話劇のテイストが強い作品であったかと。異なる正義を信じる2人の検事、そして彼ら
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スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

3.6

スターリンの死後に起こった指導部の混乱をブラックに描いた作品。政治体制が大きく変わったとはいえ、国の混乱を面白おかしく描いたらロシアも上映禁止にするわな、というくらい容赦ないブラックジョークの応酬でし>>続きを読む

日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)

4.0

BSプレミアムで鑑賞。8月という季節柄もそうですが、本作を手がけた原田監督の最新作『検察側の罪人』の公開も控えていたこともあり、見ておきたかった作品。

太平洋戦争の幕引きを図る鈴木貫太郎首相、本土決
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.7

俺はパイロットになる

エピソード7『フォースの覚醒』以降、SWシリーズの新作が毎年公開される状況に慣れぬ状態が続いております。そして、本作も難産となったことが作中からも伝わってくる内容だったかと。
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.6

カメラを止めるな!

何話してもネタバレになりますし、今後見る方も多いと思いますので「超面白かったです」を強調しておきたいと思います。

現在、ミニシアターのみで公開されておりますが、多くの映画好きが
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未来のミライ(2018年製作の映画)

3.3

みらいちゃん好きくない

細田守監督の最新作。予告編では強調されていませんでしたが、近年の同監督作品における「子育て+ファンタジー」路線を踏襲しているものと感じました。

ある意味、この路線に大きく舵
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バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

4.4

さっさと始めましょう

現役の世界女王VS元世界王者・男子シニア、というスポーツエンタテイメントの国・アメリカらしい「世紀の一戦」を描いた実話に基づく物語。

鑑賞前、テニスにあまり詳しくないので上手
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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

4.0

嫌いなのに好きなフリをしていた

物語は大体「いつものウディ・アレン」。作品の舞台は前作『カフェ・ソサエティ』に続いて1950年代のアメリカ。

ウディ・アレン監督のフィルモグラフィを振り返ると、一時
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.2

『信ずるべきは予言より家族だ』

幼くして誘拐された主人公の青年・ジェームズは、誘拐犯が彼を洗脳するために自ら作った架空のテレビ番組『ブリグズビー・ベア』を見て育つ。誘拐犯の逮捕により、ジェームズは本
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.3

「ボバ・フェッドだよ」

大変素晴らしかったです。予告編のイメージとは違う方向性に転んだ感覚でしたが、その部分が非常に良かったと思います。

困難を乗り越える感動作という印象から物語の特殊性にフォーカ
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.8

「この島では誰も諦めない」

ウェス・アンダーソン監督の最新作。自分が鑑賞した『ムーンライズ・キングダム』、『グランド・ブタペスト・ホテル』といった作品の印象そのままに、本作も独特の世界観を構成してい
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.0

俺の名前はジョーだ。

殺しアリの何でも屋稼業を営む主人公・ジョーは、ある少女を救う依頼からを受けたことから思わぬトラブルに見舞われることになる。

原題『You Were Never Really
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

コロッケ食べる?

是枝裕和監督の最新作。先日のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞し、大きな注目を向けられておりますが、鑑賞前の印象どおり、近年の作品と比較して、観客を選ぶ作品であったと思います。
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.4

「夢は?」「ない」

思春期の心の揺らぎを繊細に描いた青春映画として大変素晴らしい作品だと思いました。以前、アメリカ中西部の街にあるハイスクールに通うティーンを題材にしたドキュメンタリー映画『アメリカ
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.1

こんなオジさんのどこがいいのよ

アニメ版を視聴済だったので、普段以上に期待と不安が半々の状態で鑑賞に臨みました。具体的には、本作の公開に向けた各種広告等の宣伝で伝えられる「イメージ」と、本作品が内包
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

4.0

コレが僕のキャラだ

日本と海外で予告編のテンションが違いすぎると公開前から話題になっておりましたが、噂に違わぬ振り切った内容で面白かったです。

親父を殺された兎組と、代替わりしたマクレガー家による
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.2

警察だからのう、何してもええんじゃ。

「ヤクザ映画」のジャンルを作り上げた東映が仕掛けた王政復古の大号令。犯罪・暴力・SEXの三拍子揃った内容に喜びと困惑が交錯しながら鑑賞していました。

以前、時
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ゆれる人魚(2015年製作の映画)

3.7

僕は君に夢中だよ

ナンカスゴイモノを見た!というインパクトは今年一番。鑑賞前の想像を遥かに超えるぶっ飛んだ作品でした。

人魚が登場するというシチュエーションは「ファンタジー」であることはもちろん、
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.2

What?(なぁーにぃー?)

鑑賞後、本作の広告類が記したキャッチコピーの空回りぶりが無駄に印象に残った。それは、本作に登場した「マジックキングダム」という名の安モーテルに通ずるモノを感じました。
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.1

助けてやろう。

待ちに待ったマーベル総進撃、予想以上のサノス無双!圧倒的な強さに、我々鑑賞者もひれ伏すしかない(汗)

鑑賞後、日本のプロレス史に刻まれた名言(迷言)を思い出しました。

『1+1は
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.0

俺はガンダムで行く。

日本では『ペンタゴン・ペーパーズ』が先月公開された直後に、本作が公開となったスティーブン・スピルバーグ監督。『ペンタゴン~』の社会派モードから一転し、エンタテイメントに徹した本
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.0

コレが私の物語。

日本でも大いに話題となったトーニャ・ハーディングを巡る騒動も四半世紀が経過。
瞬間最大風速のインパクトも凄かったと思いますが、本作で描かれた破天荒すぎるエピソードの数々には、ハード
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.4

俺は運転手だ。

実話に基づいた物語という事実を否定したくなるほど壮絶な展開。1960年代のデトロイト暴動を舞台にした『デトロイト』で描かれた混乱は記憶に新しいですが、本作の舞台となった光州事件の凄惨
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ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

4.4

朝5時に起きろ。

以前、インドでクリケットに置き換えて『巨人の星』を制作するという話を耳にしたことがありましたが、本作は女子レスリング版『巨人の星』と言えるような物語。自身が果たせなかった思いを子供
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.6

何ひとつ忘れない。

17歳の少年・エリオが24歳の大学院生・オリヴァーと過ごしたひと夏の経験を描いた本作は、2人の関係性の変化を丁寧に描きながら、大人の階段を一歩ずつ登り始めた主人公が体現する「瑞々
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