YoshiyaTsuboiさんの映画レビュー・感想・評価

YoshiyaTsuboi

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さがす(2022年製作の映画)

3.9

最終回で『さがす』鑑賞。片山監督の前作『岬の兄妹』に続いて、今作も挑戦的なノワール作品。前作以上に最初から最後まで楽しみ、娘役の伊藤蒼さんは素晴らしかった。が、ノワール作だと言われるとここ一番での緊張>>続きを読む

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

4.4

枯れることのない撮ることへのむき出しの欲望みたいな塊をほらよっと目の前にぽんと放り投げられたような感じで、朝からとてもいい気分になりました。

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.3

リドリー・スコットが、アル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズ、ジャレッド・レトに、大スターのレディー・ガガを配して、ビッグバジェットを使ってイタリア語風英語で繰り広げる「老舗ファミリー企業の世界あるあ>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.5

友人やら部下たちやらSNSから「面白いですよ」「こっちのほうが好きでした」「笑いました」などなど、昨年末から聞かされてて、ついに今夜観た。2022年最初の劇場鑑賞作品は『偶然と想像』に。

濱口竜介監
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

4.4

みんな大好きファン・ジョンミンvsイカゲームのイ・ジョンジェという『新しき世界』以来の共演となる二人が激突する『ただ悪より救いだしたまえ』、面白くないわけがないバイオレンス韓国ノワール。荒々しさ、派手>>続きを読む

ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド(2021年製作の映画)

3.9

『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』観た。スミスが好きではない人にはたぶん、ほぼ面白くないだろうけど、スミス好きには次から次へと名曲たちが聴ける、今どき可愛らしすぎるぐらいなエイティーズ感満載な>>続きを読む

JOINT(2020年製作の映画)

4.4

予告編で気になっていた『JOINT』鑑賞。この時代に描かれる日本産ノワール、面白かった。『サウダーヂ』と北野たけし映画をミックスしたような味わい。本作がデビュー作という主人公を演じた山本一賢の顔つきが>>続きを読む

スターダスト(2020年製作の映画)

3.8

デヴィッド・ボウイが世界的スターになる前を描いた作品。誰もが知ってるあのナンバーみたいなのが流れまくる風でもなく、ボウイについて勉強足らずだったからなのか、なかなか不思議な作品だった。ボウイの最初の奥>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.9

ダニエル・クレイグ版のラスト007、いろいろ思うとこありすぎるというか思うところなさすぎるというか、まあ、ここはぐっと飲み込んで、しかと見届けた。そして、戸田奈津子さん、何代目ジェームズ・ボンドまで訳>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.3

友人から薦められた『由宇子の天秤』を鑑賞。160分弱と尺は長いが、嫌やあな思いと息苦しさがふつふつと流れ続け、最後まで見入ってしまう。

白頭山大噴火(2019年製作の映画)

4.2

主軸キャストが豪華だけど、味わいはNetflixオリジナルクラス作品ぐらいかと期待度50%で見に行ったが、これが満足度数高い。

ローランド・エメリッヒ強めのマイケル・ベイなあしらいを少々。地震大国の
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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

4.5

朝一8時40分台上映回で『サマー・オブ・ソウル』鑑賞。最高中の最高爆発モードで胸がいっぱい、感情が溢れまくった。目頭も心も濡れまくり、カラダも心もワナワナ震えた。

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.2

一昨日の映画の日、『弧狼の血 レベル2』最終回に間に合った。前作は原作が好きで観たけど、今回はシリーズ原作はまだ積ん読のママ。あとで知り合いに教えてもらったが、どうも一作目と二作目の間ぐらいの話でオリ>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.4

昨日、朝8時45分から『ドライブ・マイ・カー』鑑賞。上映館数も回数も少ない上に、席数が半分になっているので満席だった。

原作は未読だが、村上春樹が思い描く濃密な世界観を堪能する。想像でしかないが、映
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.4

スースク最新作、最高中の最高だった。前作は最近観たが何だかとっちらかってて、正直よくわからなかった。監督が変わると作品の純度、濃度、パワー、すべてのエンタメレベルがここまで段違いに上がるものなんだと。>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.3

先週の木曜日、『プロミシング・ヤング・ウーマン』鑑賞。グサッときたが、まだ自分の評価としては難しい。もっと怖いほうがよいのではないかとか、逆にもっとエンタメに振り切ったほうがよいのではないかとか。この>>続きを読む

映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

4.7

アップリンク吉祥寺で、映画フィッシュマンズを二回目の鑑賞。一回目より上映時間が短く感じられるほど、さらに世界にのめり込んだ。メンバーはもちろん、フィッシュマンズに関わった人々が、その時、その時にバンド>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.6

アメリカン・ユートピアを観た。

僕はトーキング・ヘッズもデヴィッド・バーンもヒット曲は聴いていたレベルで、正直きちんと触れてきていないけど、なんてなんてなんてなんて豊かなものを体感したんだという想い
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.6

今年劇場で観た作品では、今んとこ一番楽しくハマった。これは世界クラスの才能、本当にびっくり。こういうものでお話がしっかり面白いってのがすごい。ほとんどひとりで独学から作ってるそうで、マジでイカレまくっ>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.1

『あのこは貴族』ユニークで清々しい作品。東京のど真ん中の景色が眩しくもあり愛おしくもあり、時代によって変化してきたその距離感の記憶を掘り起こされる。友だちと会いたくなった。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

アマプラで劇場版三本の詰め込みで臨んだのだけど、こんなにがっつりエネルギーをもらうとは。元気になります。

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.2

映画の日に『ノマドランド』鑑賞。友人から原作本の内容をざっくり聞いておいてよかった。
アメリカはどこまでも広く深く切なく儚く、それが愛おしさにもなるのかならないのか。本質的な幸福とは何かという問い自体
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.3

『すばらしき世界』、朝イチの回で鑑賞。ガツンと迫られ、持ち帰るものがたくさん。英語題は『Under The Open Sky』。

藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

4.2

まずは一番好きな俳優のチョン・ドヨン、やっぱり素敵、同い年ってのもあるのだけどやっぱり大好きだあ!と思った。

タランティーノ以降、90年代後半、00年代前半の邦画にあったような味わいの群像劇。役者の
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AGANAI 地下鉄サリン事件と私(2020年製作の映画)

4.1

昨夜観た『ANAGAI 地下鉄サリン事件と私』、まだなんか燻ってるというか、モヤってます、感想はまだまとまらず。

サリン事件の被害者である人物が、監督であり、撮影者であり、荒木広報にあそこまでいろん
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.3

ひとりでサクッと見てきた。何も言うまい、面白かった。映画、本、漫画、ご飯、大事やで!『ユリイカ』買わんと!
坂元裕二脚本は品がよいなあ、だからすきなんだな。

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.2

まわりの映画話好きな人たちが2020年ベストな一本に割とあげてた『燃ゆる女の肖像』を少し前に鑑賞。ラストシーン、心が燃ゆりました。

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

4.1

チネチッタで鑑賞。自国史をベースとしたシブめのフィクションもの。イ・ビョンホン、イ・ソンミン、さらに韓国の彦摩呂ことクァク・ドウォンと名優たちの競演を満喫した。『大統領の理髪師』で観たことある場面があ>>続きを読む

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

4.1

2021年一発目の劇場鑑賞。韓国エンタメのアクション映像クオリティの高さ、やっぱりすごい。大好きなあの作品への愛情深いオマージュを感じ、楽しかった。

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.3

スパイの妻、自国の負の歴史へも躊躇せずにがっつりフォーカスした、上質な社会派エンタメ作品。昨年の宮本から君へに続いて、蒼井優という役者の魅力を堪能する。

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

4.2

「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」を観た。ムーンライト、ビールストリートとA24製作の好きなベクトルのタイプの作品だった。本作は前二作より終始抑制が効いているけど、詩的で寓話的な個人史の繊>>続きを読む

メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

4.1

評判が高い噂の『メイキング・オブ・モータウン』を週末に観た。勘違いしていて、てっきりドラマ映画かと思っていたら、インタビュー構成のドキュメンタリー映画だった。力強いリーダーの元に才能ある個性派が集まっ>>続きを読む

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.4

『mid90s』がハマれたので、その流れでスケボー映画をもっと観たくて。ミッドナインティーズはA24製作ならではの優しさ、さっぱり感がうまい方向に転んだ嫌みのない西海岸カルチャーふんだんなお洒落な作品>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.4

『mid90s(ミッドナインティーンズ)』観賞。90年代半ば、スケボーに明け暮れる10代の若者たちの日常というとラリー・クラーク『KIDS』が頭に浮かぶ。KIDSはニューヨーク、mid90sはロサンゼ>>続きを読む

タゴール・ソングス(2019年製作の映画)

4.2

ポレポレ東中野での最終日最終回の『タゴール・ソングス』を鑑賞。
ベンガル人の歌手や市井の人々が歌うタゴール・ソングは、美しく優しく力強く、凛とした誇らしさを抱えている。上映後の佐々木美佳監督の溢れる想
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悪人伝(2018年製作の映画)

4.1

チネチッタデイ(1200円)に『悪人伝』鑑賞。マ・ドンソクが繰り出すメガトンパンチが炸裂しまくる、安心・安定の韓国産どエンタメ・バイオレンスアクション。ケレン味たっぷりな展開、盛り上げ、終わり方……休>>続きを読む

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