好翁さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーロー(2022年製作の映画)

1.2

劇中の演出とはいえ、作中の結構な時間をひどい演技で占められる。テレビ版なら「いつもの事」で済ませられるが、劇場に足を運んで大きなスクリーンでこれを見せられるのはただただつらい。

戦隊映画のスコアはだ
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

何らかの理由で本来の職を離れて緊急通報指令室のオペレーターをしている男の、電話を通した会話のみで展開するサスペンス。

誰もが誰かを助けようとキャパシティを超えて独りで戦った結果、罪を背負うことになる
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漫画誕生(2018年製作の映画)

3.5

現代では漫画の神様と言えば手塚治虫とされがちだが、それより以前の明治から昭和にかけて漫画を描いた日本漫画の祖である北沢楽天の映画。

主に「太平洋戦争中の内務省における検閲官と北沢のやりとり」と「その
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.8

漂流者ハンク meets スイス・アーミー・ナイフ (十徳ナイフ) のような万能死体。

脱出ものあるいはサバイバルものと思いきやまさかの人生と愛と孤独についての対話ものだった。途中から胃が痛くなるく
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

5.0

冒頭の謎競技クレイジーボールの時点で主演の女の子の顔パワーがものすごく「こいつはただ者ではない」って思ってたら期待を大幅に超える最悪のキャラクターを貫き通してくれた。最高。

あらゆる要素が予告を見て
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サント VS 吸血鬼女(1962年製作の映画)

3.0

90分中 15分くらいエル・サントのプロレスが挟まれる以外はかなり特撮ヒーローのフォーマット。あれこれくどめの説明を整理したら 30分番組でいける。

映画としては 2点だが往年のサントの試合が観られ
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

4.2

陰惨な過去を持つ呪われたテーマパークにやってきたニコラス・ケイジが無双する。
理由はない。本当に何もない。一定の時間でエナドリを飲み、世界一ゴキゲンにピンボールで遊び、呪いの動物ロボットをフィジカルで
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拳銃は俺のパスポート(1967年製作の映画)

3.8

クールなフリーの殺し屋の上村と、愛嬌のある舎弟の塩崎。二人はヤクザ同士の抗争に翻弄され、ついには塩崎を逃がすために上村はひとり採石場でヤクザたちを迎え撃つ。

マカロニ・ウェスタン調の BGM が心地
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アンデッド刑事<デカ> 野獣捜査線(2016年製作の映画)

3.8

セックス!バイオレンス!グロテクス!と開幕から映画の三大栄養素をふんだんに盛り込み、バカな画を真面目にバカに作っているのは好印象。

不死身のダウン刑事を陰で支える人たちや彼を助けようとする相棒の奮闘
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コータローまかりとおる!(1984年製作の映画)

2.5

漫画原作のアクションコメディ。わりと原作を真面目に踏襲した作品。
中盤まではひたすらパンツと水着を見る映画で後半でアクション映画になる。

コメディ部分は令和の今だと人によっては泡吹いて倒れるんじゃな
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フロッグ(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

前半はある刑事の自宅で起きる不可解な現象と謎の蛙マスクの男の話。後半は実は刑事の自宅に潜んでいたあるカップルの話。前半で起こった不可解が後半で種明かしされる『カメラを止めるな!』型の映画だが、そこに児>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.8

前日に前作を初視聴してから観たので 2作合わせて壮大な前後編の物語として観られた。

マーヴェリックに人生の轍を丁寧に歩ませるヒューマンドラマと、戦闘機アクションの醍醐味とロマンをたっぷりと詰め込んだ
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トップガン(1986年製作の映画)

3.2

マーヴェリックの前準備として視聴。

己の技量に慢心した若者の挫折と復活。
それ以外はビーチバレーしたり教官をものにしたりと青春グラフィティなのね。

ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

4.0

テレビで放映されたのを鑑賞。原作は序盤を少し読んだだけ。

映画 1作目があるのを知らずに続編の今作を観たが視聴に差し支えは無し。原作の要素を再構築してよく整理された作品になっていると思う。

アクシ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

5.0

スコアは特撮ファンとしてのもの。
特撮に馴染みが無い人にとってどうなのかはわからないが、Twitter で流れてくる感想を見る限りでは作中のウルトラマンを知らない登場人物たちと同じ視点で楽しめたようで
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魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)

3.0

異なる世代の 3人のおジャ魔女ファンたちが共にアニメの聖地巡りをする中で悩み傷つき、それでも少しずつ現実と向き合っていく強さを得ていく。

大きく落としてそれなりの落とし所まで這い上がるタイプの物語な
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ラスト・アライブ(2016年製作の映画)

2.2

格闘大会に出て行方不明になった父を探すためにアメリカ人女性が大会の開催地である香港に向かう。

ストーリーは有って無いような女性オンリーの格闘映画。
各ファイターの肉体はできあがっているが、多彩な流派
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ディアスキン 鹿革の殺人鬼(2019年製作の映画)

3.0

鹿革 100%ジャケットに魅せられたおじさんがジャケットとお話できるようになり、ついには自分だけが “ジャケットを着る唯一の男” になるため地道にジャケット狩りを始める物語。純度の高い狂人を眺める映画>>続きを読む

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.8

出所したばかりの男が孤児院を救うためにバンドを再結成しようと出鱈目を繰り返すミュージカル風味のはちゃめちゃコメディ、の最高のヤツ。納税のために全てがぶっ壊れていく。

音楽に明るくない自分でもわかるゲ
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

4.5

正体不明の遺体を解剖する親子を襲う恐怖の一夜。

「遺体の正体が不明」「解剖すると遺体の内部が異常」「徐々に勢いを増す怪現象」の要素を少しずつ膨らませた密室劇。

90分未満のホラー映画として良質。

ハードコア(2015年製作の映画)

4.2

サイボーグとしてよみがえった主人公が妻を名乗る研究者の女性を助けるために謎の超能力者を追う。一人称視点で展開されるアクション映画。

主人公は発声器官と記憶を持たないため会話や情報のやり取りは無く、映
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必殺! 恐竜神父(2018年製作の映画)

3.0

両親が死んで傷心の神父・ダグ。旅先で偶然竜の力を手に入れた彼は忍者軍団との戦いに巻き込まれていくことになる。

映画冒頭の両親死亡シーンの演出によって、どんな気持ちでこの映画を観るべきなのかが一発でわ
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跋扈妖怪伝 牙吉 第二部(2004年製作の映画)

2.5

1作目を「妖怪も登場する特撮時代劇」と評したが、今作は「特撮時代劇」。妖怪成分はほぼ無い。妖怪はヒーローものの怪人のようにバトルシーンでとりあえず出るだけ。
1作目と比べると話も画面もスッキリして見や
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跋扈妖怪伝 牙吉(2003年製作の映画)

2.0

妖怪も登場する特撮時代劇。

「妖怪映画」「アクション映画」を期待して観ると妖怪の姿が宴会の席にまとめて出てくる程度だったり殴られた人間が一拍置いて吹っ飛ぶアクションに苦笑ものだったりで拍子抜けする。
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激突!(1971年製作の映画)

4.8

ジョジョ 3部のホイール・オブ・フォーチュンの元ネタということで鑑賞。

動機も正体も不明の巨大トレーラーにただただ追い回されるだけってのはストレートに怖い。まだセリフがあってコミュニケーションとって
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

4.5

初めてのスパイダーマンを「ホームカミング」「ファー・フロム・ホーム」「ライミ版 1作目」の順に観たので、設定は違うがスパイダーマンのビギンズナイトを観た感覚。
「大いなる力には、大いなる責任が伴う」を
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.5

スパイダーマン初視聴で「ホームカミング」と続けて鑑賞。

「ホームカミング」の他のヒーローはなんとなく知ってる人たちだったけど、今作のニック・フューリーは完全に知らない人だったのでミステリオのあれやこ
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.5

ライミ版もアメイジングもすっ飛ばして初スパイダーマン。

恐らくある程度マーベル作品を観てるのが前提で「皆様ご存知とは思いますが」というノリでアイアンマンをはじめとして様々なヒーローが出てくるが「他に
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

様々な経歴のホームレス 3人がクリスマスの夜にゴミ捨て場で赤ん坊を拾ったことから始まる物語。

聖夜の奇跡の映画らしく子供は親元に帰り 3人は (恐らく) この後に大金を手に入れるが彼らが抱えてた問題
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必殺4 恨みはらします(1987年製作の映画)

4.8

数十年前に観た時には時事ネタや外連味のある殺し技の少ない当作品には物足りなさを感じていた。
しかし必殺シリーズだということを忘れて一つの深作作品として観ると素晴らしい作品だったし必殺シリーズとしてもス
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音楽(2019年製作の映画)

4.5

音楽とは。楽器がどうとかコードがどうとかそういうことではない。
音楽とは…原始の衝動…祭囃子…重なる音と音…楽…叫び…根源的な…音…音楽とは…

ゼイリブ(1988年製作の映画)

4.0

「メガネかけろ!(殴)」
「メガネかけろ!(バックドロップ)」
「メガネかけろ!(サイドスープレックス)」
のシーンの長さが取りざたされることが多いが、「俺たちの生活が苦しいのは実は世界をオモチャにし
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機動戦士Zガンダム -星を継ぐ者-(2005年製作の映画)

3.5

「みなさま、1年戦争は当然ご存知と思いますが」なノリで突っ走っていくので初見の人だとどこまで情報を拾えるだろうか。詳しい人に解説してもらいながら 2回目の視聴が必要になりそう。

ゲームやら何やらで用
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

「情けは人の為ならず」を丁寧に描いた結果 130分中 125分を費やして主人公の希望を打ち砕き絶望を見せることになっちゃった作品。
だがそれを補って余りある聖夜の奇跡をラスト 5分で大量に浴びせられて
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

4.5

人食いの怪物少女を偶然捕まえたイジメっ子グループ。やがて怪物の姉が彼らの高校のことを知り無差別に学生を襲い始める。

イジメられっ子の主人公は今以上にいじめられないためイジメっ子たちに加担しつつも怪物
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ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男(2018年製作の映画)

4.0

かつて人知れず独裁者を暗殺した老人が「怪物を殺してくれ」と依頼されたのを境に人生の後悔と向き合う姿を描いた映画。

独裁者を倒しても何も変えられなかったこと、愛した女性のこと、それらの後悔を身に潜ませ
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