夜鷹さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

めし(1951年製作の映画)

4.4

浮雲はスケール感大きい物語で、
登場人物の描写が置いてけぼりにされている感じがあったのだが、
それに比べてこの作品は、下町のどこにでもいるような人たちによるどこにでもありそうなドラマであり、登場人物の
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.0

3がアンディとの物語の決着、
もしくはオモチャとしての物語の決着なら、
4はウッディ自身の物語の決着が描かれた作品。
トイストーリーで積み上げられてきたウッディというキャラクターのすべてが4に詰まって
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愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)

3.8

謎だ園子温の過去の作品から探るしかなさそう。
園子温は前衛的なモノを写すけど、
ハリウッド映画のようなオーソドックスなカット割りとカメラワークをしてる。
この映画は相米慎二とか寺山修司の映画みたいな雰
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.8

生きたくて生きたくて明日まで待てない。
そんな宮本みたいに生きねば。

近松物語(1954年製作の映画)

4.1

東洋のシェイクスピアと呼ばれる近松門左衛門を原作に、禁断の恋を描いた悲劇。
そこに溝口健二が映画製作を通して描き続けた「虐げられる女性」というテーマが盛り込まれている。
印象深かったのは「残菊物語」同
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

チャップリンになれなかった男。
彼を虐げた者たちは、彼から悲みという
感情、表現を奪い取った。
殴られ蹴られ道端にひれ伏しても、
それを表現することの出来ない彼に同情するものはいない。
ましてや彼に唯
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雨月物語(1953年製作の映画)

4.5

溝口健二作品は「残菊物語」のみ鑑賞。
「残菊物語」の作風とは全く異なり驚いた。 
黒澤明の映画かと思う程、体と感情の動きに溢れており、それでいて繊細な人間ドラマであった。

ちなみにカメラマンも宮川一
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