アノコの涙は蜜の味さんの映画レビュー・感想・評価

アノコの涙は蜜の味

アノコの涙は蜜の味

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

「『美』は言語体系の外にある」
と大学の時に教授が言っていた。その通りだと腑に落ちた。
だけど映画としてそこに挑んだ作品だった。
美しい器に何も入っていない。そこに惹かれる男の浅はかさ。
娼婦になって
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.2

全てが終わった後、惨劇の状況から真相を警察が掴めるのかも怖いところ…

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.2

3D対応で映像も美しさ、細やかさに拘って作ると歴代興業収入4位くらいにならないと利益出ないと言う企画が立ち上がった時点で、映画としてのクオリティはもう保証されているよね。

前回のトルークマクト的なも
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.2

人怖系のホラーかと思っていたら抽象的な展開に。
国が違えば信じているものも違うし、そこから得ている知識にも差がある。
何を感じたかを語るには感性では無くて知識が必要だと思う。
心の奥底にある泥濘のよう
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.8

どんどん広げるのは良いけど、ちゃんと回収していかないとドロ沼だよ

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

予告を観る限り何も内容が分からず、あのスラムダンクを25年の時を経て映画化するのに不安を感じながらシートに座した。

でも、オープニングでそんな不安はぶっ飛んだ。
山王工業。
スラムダンクが持っている
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母性(2022年製作の映画)

3.5

予告、ポスター、湊かなえで完全にサスペンスだと思って観に来たけど、1時間半が経ち「あれ?これは違う?」と思い始め、エンディングが流れた時に確信に変わった。『母性』

ある男(2022年製作の映画)

4.4

ミステリーなのか、ヒューマンドラマなのか。それが全く分からずに物語が進むけど、間であったり余韻がしっかりとあるから、こちら側の思考を整理しながら観ることが出来た。

自分の人生は時たま倒錯する事はある
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

過去と現在が繋がるのなら、最後のミミズを封じたから東北の震災が起きなかった希望パターンが見たかった。

前を向いて生きているのに無かった事にするのは酷な事かも知れないけど、フィクションだからこそ…

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

5.0

オープニングの『MARVEL STUDIOS』が全てだった。
不幸があったにも関わらず、一丸となって創り上げた素晴らしい映画。

チャドウィク・ボウズマンのブラックパンサーが何者であったか。
それを1
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.2

「綺麗なあの子しか思い出せなくなる」
死んだ人は美しく語られがちだけど、そうでは無い部分を受けれ入れていないと言えない言葉だった。

今まで生きてきた自分の人生では持ち得無い関係性の2人。
理解するの
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メランコリック(2018年製作の映画)

4.0

起きている事と、主人公の受け止め方には大きなギャップがあり、生きるか死ぬかの場面でも見当違いな考え事をしてしまう。
でもそれで良いんだと思う。

最後の帰結がめっちゃ良かった…

異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

4.0

オジサンは一度絶望させる必要があるとは常々思うところ。
酷く絶望感を味合わないと自分を客観視出来ない存在がオジサン。
絶望知らずのオジサンは世間から忌み嫌われる存在へと昇華してしまう。

刑事一筋30
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.0

エンドロールって無かった事を初めて劇場で観て知った。
炎のたからものめっちゃ良い…

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.1

よくある設定からちょっとズラすセンスが好き。
フレディ、ジェイソン、ブギーマンに次ぐキャラクター。

さかなのこ(2022年製作の映画)

4.5

映画ならそこをやるでしょって言う場面をことごとく描かなくて、感情のぶつかり合いが無い。だから推察しながら物語は進むし、観る人によって、立場によって全然違う感想になる。
それが必要無いのがさかなクンの物
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.5

何も分からないからこそ、何が起きてるのかを逃すまいと夢中で観ちゃった。
びっくりはするけどホラーでも無いし、荒唐無稽な話しをこんなに面白く作ったのは凄い…

ラスト・アクション・ヒーロー(1993年製作の映画)

4.0

スターと言えばアーノルド・シュワルツェネッガーと言う世代で育つとこの映画は避けて通れないはず。
劇場で観ることは叶わなかったけど、テレビではシュワルツェネッガー映画ばかりやっていたあの頃。
その中でも
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

5.0



センスもおかしければ、伝言も曖昧に伝えるし、でもそんな変わり者だからこそ最後には皆んなと違う意見をぶつけてアナの元へと向かわせたスパイク。
その人が幸せになれる道を本気で諭す事が
出来る親友がいる
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.0

ワンピースとは何か?
ルフィの夢の果てとは?
創りたい「新時代」は何か?
ワンピースの構成上、最後にならないと答えが分からない問い掛けをこの映画はしているから当然ルフィが明確に打ち返せるはずが無い。
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.7

プレデターの新作が公開される度に『エイリアンvsプレデター』の3位決定戦じゃ無くて『シガニーvsアーノルド』の決勝戦を公開してくれって思うよ!

対プレデターはやはりアナログの方が受けるのかな?
ザ・
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.0

ただ恐竜が出てくる映画が観たいんじゃ無い。
ジュラシックパークの時にあったハラハラ感ある演出が無くて、これで満足でしょ?って感じの捻りが無いものが多かった。

恐竜が居る世界になった後、どの様に共存、
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来る(2018年製作の映画)

4.8

終始暗い雰囲気で、BGMも無く陰鬱に描写されるジャパニーズホラーとは違い、華やかな音楽と色彩で画面から伝わってくる情報が今までのホラー映画とは違う事を分からせてくれる。

そして、ラストのアベンジャー
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ムーンフォール(2021年製作の映画)

3.1

都市伝説ネタをちゃんとオチまで持ってたのは良かった

奇談 キダン(2005年製作の映画)

4.7

閉鎖的な環境で宗教が独自に進化していくみたいな話が大好物です。
ひたすらに不気味に物語が進行して行く様は、真面目な『トリック』な感じ。
ジャパニーズホラーで一番好きな作品。

キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.7

一戦交えたはずなのに、傷はおろか着ている服に汚れすらない。
周りは満身創痍の人ばかりなのに。
信との対話から心動かされ、仲間を守る度に、傷が増え、服もボロボロになっていく羌 瘣。

信は道を切り拓く度
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ブレイブ 群青戦記(2021年製作の映画)

3.8

卓球部のサイコパスを出して欲しかった…

でもそれよりも三浦春馬の豪胆な演技がもう見られないのは凄く残念…

おんなのこきらい(2014年製作の映画)

4.2

マジで過去の自分の態度、そして斜に構えているけどホントは中身全然無いよね?みたいな部分を改めたくなる…
って感じで全て見透かされるような映画でした。

呪詛(2022年製作の映画)

4.6

実際、夜の森であったり心霊スポットに行ったりしても何も起きない。
でも、この映画を観ると何か起こるかも知れない。

地域伝承の密教じみたものは得体の知れなさが半端なくて好き。
『奇談』と似たようなもの
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

おバカなキャラクターを演じつつも家族、親友、仲間を失ったMCUの中でもトップクラスに悲劇的なストーリーを伴う神であるソーと、同じように仲間、家族そして娘を失った人間であるゴア。
ストーリーが進むにつれ
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.5

分かりやすくヒーローとして完成されていく様がしっかりと描かれているし、周りのキャラクターの未完成さも相俟って、それを受け入れたバズはやっぱ好き。

相変わらず日本語フォント出してくるけど、いい加減要ら
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