吉田さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

2.5

我儘なもので、漫画作品を実写化すると「イメージと違う」となったり、原作に忠実に撮れば「何か物足りたい、面白くない」と言ったり、今作に関しては原作を丁寧になぞった上で映画的な(ニューアメリカンシネマ的な>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.5

一切の前情報無しに観たので山王戦が始まった瞬間に「あぁ!」と一気に引き込まれた。
賭けに出たなと感じたのが、ファンが長らく待ち望んでいた山王戦のアニメ化でそれをそのまま見せるのでは無く、あえて宮城を軸
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

2.0

「特に説明の無い急な展開」が好きなB級映画ファンの心は掴んでいると思う。
脳みそになった友達や、警察官や、割とヤバい大怪我をしてるのに特に触れられないお父さんとか、ピンポイントで面白いシーンが多い。
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(2017年製作の映画)

3.5

初期のロメールの短編のようだった。
一切の劇伴を潔く良く排除しても最後まで観られたと思うが、作品自体の閉塞感は素晴らしいので細かい部分はさほど気にならなかった。なかなか面白い短編映画。

浅草キッド(2021年製作の映画)

2.0

監督の技量が追い付いていない感は否めない。リスペクトする人物にフォーカスした映画にありがちな、悪く言えば美化され過ぎた人物像が受け付けないのだとしたら多分厳しいと思う。
ただ、役者陣の演技は素晴らしか
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.8

やはり避けて通れないのがデヴィッド・エアー監督のスーサイド・スクワッドで、その当時消化不良を起こしていた部分が今作では割と良かったんじゃないかと思えたんだけど、ヴィランがヒーローとして活躍するワクワク>>続きを読む

恐怖のセンセイ(2019年製作の映画)

2.0

決闘のシーンだけめちゃくちゃ笑った。それ以外はB級映画以下。

コンジアム(2018年製作の映画)

2.5

かなり王道だった。もはやコントと紙一重なんだけど、来るのか?来ないのか?来る?来た!みたいな展開にもう少し緩急が欲しかった。
あと全裸の男が立ってるシーンはこの映画のハイライト。この手の映画は前半のパ
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

5.0

まず、余計な説明が一切無い。登場人物の動きのある流れの中で全てが明らかになっていくのは非常に良かった。
なので、本来ならだれ場になるようなシーンが今作では小休止的な効果があって文字通り一瞬で映画が終わ
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映画館の恋(2005年製作の映画)

4.0

今作を更に美しいものにしたのが「正しい日 間違えた日」なんだろうけど、主人公の男の気持ち悪さと時折挟まれるカットの美しさに眩暈がする。
前半、フランス映画のようだと思いながら観ていると途中、乳房を引き
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イコライザー(2014年製作の映画)

3.5

タフガイっぷりに惚れ惚れするし清々しいほどの勧善懲悪ストーリーなので何も考えずに観られる。
その反面、こういう映画にありがちな主人公が強すぎて悪とされる存在の弱さに物足りなさを感じてしまう。
今作に限
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

2.5

マクドナルドが創業当時の包装紙を復活させているので何となく視聴。
良い意味でも悪い意味でも実業家としてのロールモデルになり得たレイの病的な執念が映画として成り立っていた。
ただ、その後のマクドナルドの
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邪願霊(1988年製作の映画)

2.5

以前から観たかったんだけどまさかアマプラで観られるようになったとは。
今作に古今東西のあらゆるホラー映画の要素を足すと平成におけるいわゆるジャパニーズホラーが完成すると思うんだけど、画質の粗さに一定の
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.5

ショットガンのクアッドロードがカッコ良過ぎて失神した。
アクションに関しては中弛み感が否めないけど、それでも及第点と言うかアクション映画の氷河期時代においては普通に楽しめた。
ただ、大好きなアクション
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

非常に残酷な話だった。
イタリア映画的な悲哀が今作にはあるが、近年のヤクザを美化しない生活臭漂う邦画の流れの終焉とでも言えるようなドキュメンタリー的なアプローチが今作にはあった。
人から信頼されたり認
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天然コケッコー(2007年製作の映画)

4.5

グロテスクな田舎の側面と少女漫画の煌びやかさが入り混じった部分に関してはどちらかと言えば2000年以降の邦画の中では群を抜いてるものがある。
少なくとも今作を観て田舎暮らしって良いなと思う人は稀だと思
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.5

ギャグぐらいお涙パートが長くて笑ってしまった。
ゾンビである必要があったのかもはや分からなくなる内容だったけど、一定の男臭さはあったのでアクション映画としてはそれなりに楽しめた。が、エンディングはかな
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回路(2000年製作の映画)

5.0

久し振りに観たけど当時からのトラウマは相変わらずだった。個人的に一番怖いと思える映画。
ホラー的な演出だけではなく後半にかけての孤独感と喪失感がごちゃ混ぜになった展開は異質でもあるし、前半の展開におけ
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プロジェクト・パワー(2020年製作の映画)

2.5

それっぽい演出でそれっぽい映画になってるけど内容はかなり薄い。
とにかく、ジェイミーフォックスの能力にめちゃくちゃ笑ってしまった。これはB級映画。
ただ、パワーによって自滅する事もあり得る点とドラッグ
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

5.0

文句無しに傑作だった。
息子とのハロウィーンのシーンにおける男性的な不器用さ、離婚後のハロウィーンのシーンにおける虚しさだったり、ある意味で滑稽な部分ではあるんだけど夫婦としてより個人として最終的に2
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アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

3.5

数ヶ月振りに観た映画が今作で良かったのかどうかは知らないが、肩の力が抜けるような雰囲気が今はちょうど良かった。
ライフアクアティック以降の作品はどうでも良いんだけど、この監督の「自分を含む人間にうんざ
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霊的ボリシェヴィキ(2017年製作の映画)

4.5

或る共通点のある人々、それは人が死ぬ間際に立ち会った事のある人々が集まってそれぞれの体験を語り合う。それはある実験の為であって...。
お化けが出てきた!怖い!とか、びっくりした!怖い!みたいなタイプ
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犬鳴村(2020年製作の映画)

2.0

バタリアンとかそっち系のホラー映画だと思う。8mmフィルムを扱える完全に人間の霊に感涙。音の使い方が上手くて前半の雰囲気はかなり良かった。