吉田さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

高校大パニック(1977年製作の映画)

4.0

19歳だから撮れた半径数メートルの世界。至ってシンプルに物語は進んでいくが、何で銃を持っているんだというのは気にする程のことではなく何故か妙な説得感がある。
凄まじい情熱を持ってして撮られたこの映画は
>>続きを読む

絞殺のブルース(1980年製作の映画)

3.9

今は、この映画の重みを、僕はしっかりと感じていたい。
そう、この重みは、カラックスだけが背負っている重みではない。
われわれひとりひとりがしっかりと受け取るべき重みなのだ。
こんなにも「克服すべき受難
>>続きを読む

ウルトラ・ヴィクセン(1979年製作の映画)

4.0

これは名作。お馴染みのナレーションベースでの登場人物紹介のくだらなさに思わず笑顔になってしまう。
前半のハイライト、夫が妻からヴァセリン漬けのバイブを取り上げ壁に思い切り投げ付けて木っ端微塵に破壊する
>>続きを読む

KIDS/キッズ(1995年製作の映画)

4.5

濃厚なキスシーンから始まる強烈な掴み。10代の頃に観ていれば傑作だったのかもしれないと思ったが、大人になってしまった今はこの映画に魂を揺さぶられる事は無くてもドキュメンタリー性の高さに感動した。日常の>>続きを読む

月光の囁き(1999年製作の映画)

5.0

高純度の青春純愛映画でオールタイムベスト級の傑作であると同時にラストシーンであれほど泣ける映画もなかなか無いように思う。
細やかで映画的なメタ要素が散りばめられていたり、カッターシャツの下に透けるバス
>>続きを読む

フレッシュ(1969年製作の映画)

3.4

全くフレッシュじゃないけどエネルギーに満ちていることは確か。映画がアートに昇華しようとするときドキュメンタリーっぽさが強くなるのは何故だろうか。映画としては「アンディ・ウォーホールのヒート」の方が数倍>>続きを読む

転がる魂・内田裕也 ザ・ノンフィクション(2018年製作の映画)

5.0

幼少期を過ごした場所でコーヒーを飲みながら「この近くの幼稚園に居たんだよ」と話をしている途中で店員の女性が「私も同じ幼稚園に通ってました」との偶然があり、内田裕也が「マジかよ?」と言いながら店員に握手>>続きを読む

発情アニマル/発情アニマル アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ1978(1978年製作の映画)

3.0

適切な例えではないが「AVを観てたら主演女優が男優を惨殺し始めた」とでも言うのか、喜劇王バスター・キートンの孫娘が裸同然の姿で男たちを惨殺し始める後半のスラッシャーぶりがカルト映画たる所以だと思う。>>続きを読む

歓びの毒牙(きば)(1969年製作の映画)

4.0

意味ありげなシークエンスの巧みさ、何事も掴みが肝心と言うが冒頭の無音のシーンなどは正にそれで物語に惹き込まれる。
登場人物の配置だったりカメラワークもそうだが、サスペンスが生まれる最小限の演出などはヒ
>>続きを読む

ポゼッション(1981年製作の映画)

5.0

画面酔いしそうな変態的カメラワークとバキバキにキマってる奴の思考回路みたいな凄まじいテンポの良さと何と言ってもイザベル・アジャーニの怪演。文句無しに面白い。

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.0

リアーナが最高の一言に尽きる。
サンドラ・ブロックがマイケル・ジャクソンに見える瞬間があったり、サンドラ・ブロックが他の女優に役を喰われてしまっている本編の内容とは全く関係の無い悲劇も同時進行していて
>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.6

登場人物のボンクラっぽさだったり、主役以外の役者のあからさまとも言える"B級"感が漂い過ぎな演技(お手伝いさんが出てくる度に笑顔になってしまう)がなかなか良かった。
ホラー映画はリアルに作り込むより過
>>続きを読む

ヴァージン・スローター(1983年製作の映画)

3.0

意味ありげなカットが多いのだが意味ありげなだけで意味は無く、要は全てが投げっぱなしと言うか「この映画を撮らなければお前は死ぬ」と脅されながら撮ったとしか思えない尺を稼ぎに稼いで何とか映画になりました、>>続きを読む