たかはしさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

たかはし

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レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(2008年製作の映画)

3.9

「結婚」や「家庭」というシステムに疑問を投げかける作品。
『アメリカン・ビューティー』と似た題材を取り上げているが、こちらの方がより"一般論"に近い設定になっている気がする。

とにかく、ディカプリオ
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.2

スコセッシ監督作『ディパーテッド』のリメイク元。

序盤はコメディチックな部分もあり、「それほどかな〜」という感。
しかし、例の「タクシーにドカン!」のシーンからの心理描写とスピード感溢れる展開力が凄
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.5

映像の感じは好き。
独特の設定でありながら、説明は排除されており、チャレンジングで良いなと思った。

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.9

「おおお…」と「…???」が混じるラスト。強い。

説明を排した映像はかなり好み。
基本的に「静」の映画なのだけど、それだけにところどころに差し込まれる「動」のシーンが映える。

結局のところの「真相
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パターソン(2016年製作の映画)

3.8

静かな日常。
「人生こんなもんやけど、それがいいよね」感がいいよね。
アダムドライバーの多くは語らない演技が素敵。かっこいい。
映像の隅々まで、良い質感で整ってて、一生観ていられるような心地良さ。服の
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.7

会話のお洒落さを楽しむ映画。
『パターソン』を観た後に観ると、本作からの小ネタをいくつか仕込んでいるのがわかって面白い。

個人的にはイギーポップのやつが好き。

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

3.9

韓国の民主化運動の歴史を学べる映画。
軍事政権を武力"ではない"方法で打倒するのは難しいということを、権力の強大さ、横暴さを見せつけることで語る序盤。
そして、幾つものパワーが共鳴することでそれを成し
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復讐者に憐れみを(2002年製作の映画)

4.6

ビデオ屋で借りることが出来、やっと鑑賞。
これは、衝撃的神映画!
パクチャヌクの代表作『オールドボーイ』に匹敵する素晴らしい出来栄えだった。
まさに天才。

まず感動させられたのは、映像的演出の素晴ら
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母なる証明(2009年製作の映画)

4.0

ポンジュノ監督作。
さすが、圧倒的救いの無さ。
印象的なオープニングとラストシーン。
特にラストシーンの独創的なカメラワーク、この発想はすごいなと思った。

一寸先が見えそうで見えない、絶妙にダークな
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TOKYO!(2008年製作の映画)

3.6

レオカラックスパートのゴジラがMVP。
圧倒的な存在感のあるキャラクターメイキング。
すごいなあ。

作品としての完成度はポンジュノパートが抜けているか。
偏執的な映像作り。
「東京」ときて、バカみた
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

3.7

あらすじ「そして終わることのないメタルサイキック戦争が始まるのだった。」

「は?」と。
意味不明なあらすじから、無事意味不明な本編。
すべてが狂気の発想で作られたような映画。

モノクロ撮りでセリフ
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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

4.4

何故だか避けてきたキューブリックの遺作。
ついに観ました。"神映画"だった…!
「もっと早く観ておけばよかったシリーズ」入り。

冒頭の舞踏会から強烈な会話劇が続く。
この一連のシークエンスが、本作に
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.8

シンプルにおもしろい。
同じ"夢"のシーンを何回も挟んで印象付ける演出が独特。
こうやって時間軸を操作する手法は、ミシェルゴンドリー監督の『エターナルサンシャイン』や同じSF映画の傑作『メッセージ』を
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セックスと嘘とビデオテープ(1989年製作の映画)

3.5

町山智浩の評論を読んだとき、「ハリウッド映画界にとって革命の時代であった90年代は89年の『セックスと嘘とビデオテープ』から始まっていた」というようなことが書いてあった。
『グッドフェローズ』や『レザ
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.1

劇場で予告編を観て、映像の感じや『Bittersweet symphony』が好きだったので「強い期待」を抱いた。
それだけに公開を待ち望んでいた本作だったが、残念ながら「期待外れ」に終わってしまった
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.4

出町座という京都の小さな劇場で鑑賞。
"ガチ号泣"をした。
"ガチ"・"号泣"。

テクニカルかつエモーショナルな脚本。
序盤中盤に打った手がことごとく終盤に畳みかけてくる。
ずりいよ。それは、と。
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.3

タイトルバックに表示される原題「Midsommar」の綴りに違和感。
調べてみるとスウェーデン語らしい。
以下、ネタバレあり。

全編を通して響き続ける不協和音に対して、終わらない青空、緑と花、純白の
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.1

『バードマン』を彷彿とさせる"ワンカット風"。
それぞれのシーンが自然なワンカットで作られており(サラッとやってるが超凄い!)、それがシームレスに繋がれていくことで圧倒的な没入体験を実現。
『バードマ
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

3.8

ただただ美しい山のシーン。
これだけで観る価値あり。

とち狂ってるギレンホールが観れるのもgood。
サイコパスのイメージしかなかったポール・ダノが良い奴やってるのを初めて観た。

物語全体で訴えか
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.8

怪演光る國村隼。
人間の先入観やバイアスを終始揺さぶってくる構成。
思ったように見えてくるものっていうのは本当にそうだね。

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8

水色で「GET OUT」のタイトルバッグがイカしてる。
色と、フォントが。

ストーリーはシンプルにおもしろく。
序盤は黒人の使用人かただただ不気味で、なにかやらかしてきそうな雰囲気ムンムン。
でもそ
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親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

3.8

パク・チャヌク復讐三部作。
他者の復讐心をも利用する"親切さ"。
象徴的なラストシーン。
白。

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.1

4DXで鑑賞。3100円也。
「高っ」と思ったが、結論、大正解👌

この映画の魅力は、チームの「勝つべし」という執念をガソリンとして燃え上がり、そして爆発的なパフォーマンスを発揮して最高の勝負を見せる
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.0

映画館で鑑賞。
スコセッシ作品の集大成。
デニーロ、パチーノの熱い演技合戦。
音楽良し。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

神おもしろい。
韓国映画のレベルの高さよ。

コメディ感とシリアス感、娯楽性と芸術性。
ポンジュノ監督の洗練されたバランス感覚が抜群に素晴らしい。

ビジュアル面も魅力的。
(いい意味で)ステレオタイ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.2

人生300本目。
額縁に入れて飾りたいシーンだらけ。
初っ端から、最後まで…!

タイトルバックドーン!のとこからもう最高。
タイトルの出し方って監督のセンスが出ると思っていて。
個人的に一番好きなの
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Love Letter(1995年製作の映画)

3.9

少し冗長に感じる部分はあったけど、中山美穂が一人二役で演じる2人の登場人物のストーリーがうまくクロスしていく感じとか、ファッションの感じ(特に"樹"の方)が好み。
映像のこだわりも見えて。有名な雪山の
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.8

アニメでサイコスリラーものをやっているのが新鮮。
なにが現実で、なにが夢かわからなくなるカオスな感じ。
ラストシーンも良き。

トニー滝谷(2004年製作の映画)

3.7

ほぼ全編ナレーションで展開していくちょっと変わった作品。
原作は村上春樹。
簡潔だけどドロッとした語り口はそれっぽいなと思った(村上春樹はほぼ読んだことないけれど)。

孤独な男が一生に一度の恋をして
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.2

濃厚なヒューマンドラマでありつつ、観客の頭を絞り上げるミステリーでもあり。
もしや…と気づき始めてしまう終盤のドロドロした感情は圧巻。

ヴィルヌーグ監督作。
『メッセージ』や『ブレードランナー204
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

3.8

ひたすらにリアル。
リアル過ぎるがゆえに、現実にあったこととして受け止め難いショックがある。
いろんな映画を観てきたが、平和の尊さを最も鮮烈に表現さている作品かもしれない。

殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.2

韓国のサスペンス映画は良作揃い👏
序盤はユーモアも交えつつ、徐々にシリアスさを注ぎ足していき、終盤は絶望を叩きつけてくる。
しかもそれがわざとらしくなく、クールにキマっている。

韓国映画はパクチャヌ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.1

公開初日にレイトショーで鑑賞。
「タランティーノの新作が出る!」と知った瞬間から待ち焦がれてきてたので、興奮が少し過ぎ、買ったチケットを失くしたため二人分支払って鑑賞しました。

まずはなによりも、デ
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.3

映像は綺麗だったが。
話がうまく掴めないので、フラストレーションが溜まった。
まだまだ、感受性の鍛錬が足りませぬな。
いつかもう一度観ようと思う。