このレビューはネタバレを含みます
真木よう子の体当たり演技。
ある殺人事件と隣人の夫婦。そして、過去。
荒唐無稽といわれたとしても、何か考えさせる映画って、そんなにない。
吉田修一原作。
静かな老後を暮す音楽家夫婦。
病に倒れる妻。
重い幸せ、というのはこういうことなんだろか。
人生の最期を考えさせられる映画。
カンヌ、パルムドール作品。
このレビューはネタバレを含みます
これはいったい何の映画なのか、評価の分かれる映画なんだと思う。
オムニバスのような展開が、はじめはどこかおかしく、でもせつない。
あのラストは、どうだったんだろう・・。
このレビューはネタバレを含みます
教え子が宿題として毎週提出する作文に引き込まれる高校教師。毎週提出される作文に合わせてストーリーが展開する。どこまでが虚構でどこまでが真実なのか。
先がみえない緊張感が面白い。
好みが分かれる映画かも>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
イタリア・フランス合作のギャング映画の古典らしい。
ギャング映画といっても、銃声がとどろくシーンは少なく、老いを迎えたギャングの悲哀も描き出す。
このレビューはネタバレを含みます
肺に睡蓮が咲く病に侵された妻を救おうとする男の物語。
ファンタジーのようであって、でも完全な幻想でもない。
ラストは何とも言いようがない。
雰囲気はおしゃれだし、音楽も洗練されているけど、それは何>>続きを読む
ごみ収集人の男と、スーパーのレジ係の女。
気持ちいいくらいのメロドラマ。
アキ・カウリスマキ監督の映画には常連の女優カティ・オウティネンが若い・・。
故郷を捨て、北の街を目指す男たち。
東欧の空気感と、どこかシニカルな感覚。
このレビューはネタバレを含みます
ある貧しい家庭の少年。学校と家族への反抗といえるのか。大人のうわべをどこか見透かしていて、ある意味純粋なのかも。失望、反逆、若さ、かなしみ。
街のある女性にあこがれる少年たちを描く。
少年達のまなざしがヒロインをより眩しく描く。
このレビューはネタバレを含みます
耳の不自由な女と仮釈放中の男。
一山当てようと危険の賭けにでる。唇を読むことができる女だからこそのサスペンス。
練り上げられた脚本。なぜかのめりこめない感じはなんなんだろう。
刑事ものの傑作。
刑事対マフィアの単純な構図ではないところが、面白い。
体が不自由な富豪と貧しい青年の物語、といえば筋書が読めてしまいそうだが、感動作に仕上げようという不自然なところがない。
このレビューはネタバレを含みます
ある日突然のしらせがある。「子供の取り違えがあった」
ふたつの家族、二人のこども、二人の父親。
子供が自分の写真を撮っていることに気づくシーン、
その写真がしんみり。
映画の質がどうこうというわけではなく、早く終わってほしいと思う映画。
ある死刑囚の余罪の告発。
実話であるが故、観るに堪えない。
イップ・マンの物静かな感じが、この映画の柱かも。
邦題で損している気がする。
このレビューはネタバレを含みます
90年代の香港。貧しい家庭、中卒で街をふらつく主人公。
香港の喧騒。燃え尽きかけた命。
整理されない光景が魅力なのかも。
このレビューはネタバレを含みます
重慶の古い飲食街の一角にある酒家。その女主ションヤン。
失われた、あるいは失われつつあるもの。
突然預けられる少年、更生施設の弟、店を訪れる男。
弟を待ち続ける娘。
店先に煙草を吸うションヤンが、この>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ベルリンの街を見下ろす一人の男。
人々をみつめ、寄り添う天使としての日々。
さまざまな苦悩、空中ブランコの女。
結末がどうこうというより、その独特の世界観。
世界が色づく瞬間がある。
田舎のガソリンスタンドを継ぐ兄と、都会のフォトグラファーの弟。母の葬式での兄弟の再会が「ゆれる吊り橋」につながっていく。
昔観た時よりも、今のほうがいい映画だと思える。
とても混んでて、ほとんど満席でした。あのラストどう思うって、話したくなる映画です。
ロンドンが舞台なのが、ぴったり。
アニー役の女の子が、何だか惹きつけられる。
もっと歌で聴かせるミュージカル映画は、他にあるかもしれないけど、期待は裏切らないレベルだと思う。