ふきげんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ふきげん

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新聞記者(2019年製作の映画)

2.5

反政府と自分のシナリオを一方的に主張したい色が強すぎるな
フィクションならもっと面白く、かつリアリティを持たせられるのでは

終始ふわふわしてる中で、何にそんなに翻弄し、されているのか

これを日本ア
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つばさ(1927年製作の映画)

3.6

無声映画のアカデミー賞
口の形で想像できる部分もあるけれど、情報量は少なめ

画角も今からみると平凡感
ただ、空中戦はすごい緊張感がある
トップガンより迫力あるかも?

オチもなんとなく…ではありつつ
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我等の生涯の最良の年(1946年製作の映画)

3.9

自分の中の今年のベスト映画になるのはほぼ確定した感がある
というかベストテンに入る

葛藤や経済的な困窮、社会階級、孤立した帰還兵、戦争のトラウマなど、
テーマはシンプルであるし、表現も決して複雑な映
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ルーム(2015年製作の映画)

3.6

ホラーサスペンスかと思いきや、
丁寧な感情が描かれた作品

我々も環境だったり、家族だったり、言語だったり、経済力だったりによって
roomに閉じ込められているかもしれない

実際に部屋を出ても、母か
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罪の声(2020年製作の映画)

3.6

わらしべ長者がめちゃくちゃ面白い
原作も知らなかったが、すごい創造力で描かれているのが素晴らしかった

一方で、些細な点なんだが、関西弁が下手くそすぎて、シリアスなシーンであればあるほど笑ってしまう
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ブロードウェイ・メロディー(1929年製作の映画)

3.2

ミュージカル映画なのに吹替で観てしまったのは差し引く必要はあるのだが

エンディングではシナリオとは対比的に、とにかく底抜けに明るい主題歌の余韻が面白かった

軽妙な掛け合いは爽やかだが、
ストーリー
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

3.5

面白かったし、緊張感もあるんだけど、なんか物足りなかった

なんというか、なんだろうな、ゴットファーザーとかレオンの方が緊張感がある、的な

シチュエーションよりも演出の問題だとは思う

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.7

人身売買や、捨て子といった社会課題がテーマかと思ったら、家族愛がテーマだった

全体的に雰囲気も演出もとても良かったし、(あえて言うなら)わざとらしい感動シーンがそれぞれどれも良かった

警察官の上司
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カヴァルケード(1933年製作の映画)

3.5

イギリスの栄光的なタイトル(?)だが、どちらかと言うと大英帝国の没落の歴史
ボーア戦争からww1までをクイックに概覧する
知識がややないと、唐突感は否めない

テーマは厭戦なのか、貴族制度なのか、など
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ゾラの生涯(1937年製作の映画)

3.6

ドレフュス事件を核にしたエミール ゾラの伝記映画

19,20世紀の近現代を生きたゾラの人生をダイジェストにまとめている

信念を貫く姿勢と大演説がとても良かった

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.4

とても難しかったので、評価も難しい

全体的には耽美で、愛もある映画ではある。余りゲイであるとか黒人であるとか貧困であるということは関係がなくも感じる

また、余り説明しない部分が多く、シナリオを追う
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ハムレット(1948年製作の映画)

3.3

申し訳ないが、セリフが詩なので、わかりにくさと頭に入ってこない感じで、白黒も相まって終始眠たかった

大袈裟な演劇的な振る舞いも個人的には刺さらなかったかな

話そのものは教養的な面では良いかもしれな
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残酷で異常(2014年製作の映画)

2.9

ループから抜け出す話

そんなことはどうでもいいのかもしれんが、それで離脱できるならベターな選択肢もありそうである

他の人も助けなさいよ、的な疑問も

拗らせると変になって、地獄でも不適合で、最後ま
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

3.6

ラストの表情に全て持って行かれた

東ドイツの陰鬱な雰囲気と傲慢な政府高官や尋問部屋
に対して
プライベートで暖かな室内や肉欲的な二人が対比される

後者は自分達も盗聴しているような気持ちになって、背
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.5

オチはわかってるので、ストーリーはまぁいいとして

昔(今も?)のアメリカでは随分な人数に死刑の執行を公開するのね…
というのが印象的だった(演出か?)

BLMを見ても前進感があるのかわからないアメ
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わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)

3.6

あの頃の幸せを追憶する物語

産業革命とその後のイギリスの不況にあえぐ炭鉱町
ウェールズが舞台なようだが、インド訛りのようにも聞こえる英語

教育格差や経済格差、宗教に規定される社会観など、中世から近
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戦艦バウンティ号の叛乱(1935年製作の映画)

3.3

どうやって荒波を取ったのかわからないが、思ったよりダイナミックな映画だった

一転してタヒチの穏やかな雰囲気が気持ちがいい

勧善懲悪という感じでもなくスッキリ感はあまりないけれど、現実感はある
郷に
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.7

ドラムも効果的だと思うけど、私はマーラー、チャイコフスキー、ラフマニノフ、あとは忘れたけど、クラシックが印象的だった
特にマーラーの9番ね

ワンカット的な撮影でシームレスな感じも良い
妄想と現実、演
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イヴの総て(1950年製作の映画)

3.6

各人の語り口も良いし、女優さんの嫉妬にまみれた演技がとってもすてき

時代は違うけれど、
女とは何か?
みたいなことを真剣に話すシーンがとても良い

演技もだけれど、セリフも印象に残るものが多かったな
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.7

めっちゃ味がある映画

コミュニティに宗教による亀裂
家族に地理的な距離、価値観の違いによるすれちがい
恋愛の別れと、大切な人の永遠の別れ

人生のcome and go、meeting and pa
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ミニヴァー夫人(1942年製作の映画)

3.7

のどかな風景、日常、家族愛

いい映画です、でもみるんじゃなかったな、となる厭戦もの

グロテスクなシーンは一切ないけれど、
戦争ってこういうものだな、戦場以外の空しさが強く感じる

プロパガンダと思
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トレーニング デイ(2001年製作の映画)

3.3

テーマにしては政治的な雰囲気も控えめで、ストーリーもシンプルでわかりやすい
その意味で少し物足りなさがあった

雰囲気がめっちゃいい、飾ってない緊迫感と本格感が好き

主人公のラリった目や正義感のある
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シマロン(1931年製作の映画)

3.5

最後まで飽きないダイナミックな作品
黒人、インディアン、切り取り方がフラットできっと当時はセンセーショナル

初めのレースのシーン、撃ち合いのシーン、めちゃくちゃにカッコいい

RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.6

家と少しの外出先くらいの狭い世界での映画だけど、彼女にとってはバリアが大きく、自宅でさえも広く困難な場所
外も圏外だし

病院では多数の人が溢れていて世界の広がりを感じた

ところでラストは復讐かな?
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巨星ジーグフェルド(1936年製作の映画)

3.4

長い!
それでもなんとか見れるのは豪華絢爛なショーが続くから
生オーケストラの音楽も素晴らしい

ただ、ショーもこの映画も物語性が薄く感じてしまった

娯楽って難しい

レベッカ(1940年製作の映画)

3.5

ヒッチコックのミステリー
怖いおばさんや嫌味なおばさんや、すぐキレるおじさんなどキャラクターがいけてる

全体的に不思議な雰囲気だが、
白黒のせいかお屋敷の広い雰囲気が感じられない結果主人公の孤独な雰
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オール・ザ・キングスメン(1949年製作の映画)

3.5

古い映画だが、長すぎずテンポがいいので飽きない
やや登場人物の関係性が説明不足な気がする

内容は腐敗モノだけど、現実と同様に悪いことをしているかは分かりにくい
個人的には悪いおじさんよりも熱狂する民
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.6

家族と娘、ろう者と聴者、それぞれの自立の物語

家族は、娘によって新しい一歩を踏み出し、娘は家族によって新しい一歩を踏み出した

通訳がなければ、声を上げて協同組合を立ち上げることはなかったろうし、
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我が道を往く(1944年製作の映画)

3.6

ハートフルな話でみんな優しい
何よりもユーモアが素敵で見習いたいなぁと思う次第

失われた週末(1945年製作の映画)

3.4

モテるアル中のはなし

微妙に小賢しかったり、転落し切らない感じがなんとも。

あとはやや間延びした風に感じるのは古い映画だからか

とにかく音楽が良い
緊迫感あるオーケストラ音源

グランド・ホテル(1932年製作の映画)

3.5

これがホテル物の元祖とは知らず視聴

いろんな事情がある人が織りなす話、な訳だが、キャラクターはハッキリしてる登場人物もあまり本筋には関係なかったりとストーリーは今から見るとやや雑で、盛り上がりに欠け
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マスク(1994年製作の映画)

3.6

意味不明な映画だけど、引き込まれる
怖い雰囲気だけど、めちゃくちゃに陽気でテンポがすごい

ストレートな物言いであれだけど、キャメロンディアスの脚と胸と唇がやばち

君の名は。(2016年製作の映画)

3.4

前前前世が流れるまではワクワク感あったけど、最後の方はなんともすっきりせず

好きなら好きでええんやけど、忘れてからなんとなく運命
って個人的には納得感がなかった

地元描写は楽しい

或る夜の出来事(1934年製作の映画)

3.4

ストーリーは定番

テンポの良い快活な会話が心地よく、歌やちょっとしたモブの憎まれ口が面白い

しかし、これほど古い映画だと、
面白さよりもやや男女の立場というかキャラクターの時代の差を感じる次第
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天気の子(2019年製作の映画)

3.6

セカイ系
全然むずかしくなくて、映画としてとても良い塩梅だと感じる

東京に住んでる自分としては、かなり忠実な描写が楽しめた
あーあそこのホテル行ったことあるな、とか笑

中盤の晴れているシーンは本当
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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃいい

表紙がおどろおどろしいが、作品自体は苦しいアレッポ市内での日常と非日常が描かれている形

とはいえ、舞台は病院。生死の映像も多く、悲壮な叫びや、歓喜の産声もある

政治的な思想は分
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