焂さんの映画レビュー・感想・評価

焂

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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.2

度肝抜かれた。観終わったあと数分間はお喋りできない。人間はひょんなことからこれまでと正反対の方向に暴走する、その衝動的な暴力性と危うさを映し出している映画。突然白がグレーに見えたり、気に入っていた青を>>続きを読む

Here(2023年製作の映画)

5.0

この感想だけは誰にも共感されたくないくらい、仏語映画の中で一番しびれた作品。向かい合った二人の足元、Écoute とささやいたシュシュの声を合図に強くなっていく雨の音、このシーンの果てしない色気にぶち>>続きを読む

バーバリアン(2022年製作の映画)

4.3

スリラー、ホラー、キモ、グロ、いろんな要素があって素晴らしい

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.3

アンディから当たり前のように湧き出す生活を謳歌するために必要なエネルギーが眩しかった もしいつかそれを失くしてしまいそうになったときにまたこの映画を観たい 作家のクリスチャンが英語の発音でフランス語の>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

2.8

バキ童チャンネルで特殊性癖を持つ人の話を聞いてから観たので理解しやすかった
「多様性」にすら含まれないすごく特殊な性質について考えるきっかけになった 自分の普通には当てはまらない誰かの性質をその人の普
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

-

何にも悪くないお母さんひつじに「来るなー!」と叫んだところからイライラが止まらない、羊のお母さん何にも悪くないから。。。退屈すぎて途中から寝た ただお母さんひつじがかわいそうで許せない

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.1

どん底にいる大切な人を救えない人側の苦しみが描かれてるのが良かった 骨壷を抱きしめて、その人との特別な場所で野宿だってできるくらいひとを想えるってまぶしい エンドロールはTheピーズが流れて最高でした

グリンチ(2000年製作の映画)

4.0

お気に入りのクリスマス映画、誰にでも優しくもっと素直に生きたくなる メリークリスマス

終わらない週末(2023年製作の映画)

1.0

ちゃんとドキドキできて楽しいけど、風呂敷広げて終わり。なんだこれ。もののけ姫で言うと鑪場に辿り着いたところで結局甲六すら送り届けられずに終わり、千と千尋だと湯屋の橋でハクと出会って帰らされて終わり。

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.5

ネタバレ注意📕

'I'm not the asshole, why should I die?'
書いてベッド真上の天井に貼りたい。やみくもに殺して自分も罪を被るより、相手にデスペナルティを被らせ
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ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

3.1

作業用にもってこい。あのカモメちゃんが途中で傷ついたり死んだりしてたら絶対に観るのやめてた。

そういえば今年の2月にはひとり、海底が透けて見えるバハマの透明な海でパドルボードをしていた。岸にいる人の
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.8

最高にポップでグロい。音楽が映像をさらにかっこよく見せてる。人肉を解体してるときに流れてたフレンチ料理番組みたいな曲がイカれてて良い

オールド(2021年製作の映画)

3.2

大袈裟なCGをほとんど使ってなくて良かった、流し観でちょうど良い

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.7

これを観たら木の家具と黄色い小物が欲しくなったから古いタンスを塗り替えた

アマンダと僕(2018年製作の映画)

4.9

番狂せだ これまで観たフランス映画で一番大きな衝撃を食らった 脳と感性が冴えすぎて足の感覚がほぼない
最初は登場人物たちのやわらかい表情、頬と頬をやさしくくっつけるビズ、見てるだけでパンのにおいが漂っ
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さよなら、退屈なレオニー(2018年製作の映画)

3.3

ケベックのフランス語のアクセント特有の、力強くて気だるそうな発音が合ってる。「レオン」でも観たような少女と中年男のきれいな関係性がよかった。音楽が最悪だった。昨日見た「ゴーストワールド」に続き、みんな>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.5

大好き 死ぬまで3日おきに思い出したい あんなにサージ出力無限で惹きつけあったふたりが肌のにおいを知ることのないままそれぞれが根付いてる国に、愛に、生活に潔く帰るのが美しすぎて悔しい

バービー(2023年製作の映画)

3.5

シネパークというイベントで、陽が落ち始めた19時頃に横一列に駐車された車のバックドアを開けっぱなしにして、そこにブランケットとクッションと友達の小さい犬とバケツに入ったグミを配置して、みんなで寝転がっ>>続きを読む

海がきこえる(1993年製作の映画)

4.0

外国に暮らし始めてから一年が経ち、夢でも日本語を聞かなくなってきたときに観た。よかった。この映画に詰まっている邦画の風情、日本語の尊さ、日本文化の魅力が暴力的なほど脳ミソに沁みた。鑑賞後は日本での生活>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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モントリオールで観た。
オッペンハイマー側のストーリーだということは承知で、人物像や当時の心情をもっと知れるかと思ってたけど、密着動画みたいに淡々と話し合いの様子や事実が3時間映し出されていた。せめて
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.7

斜に構えたティーンネイジガールは健気で愛おしい、なんて思う自分はもうちゃんと22なのだと実感した。ダサい大人や退屈な社会となんとなく折り合いをつける前に思い切り反抗心むき出しで抗った彼女とそうでない若>>続きを読む

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.3

映画館が満席だった。観終わったあと、感動のため息やどよめきが起こるなか、高校から仲良しのお友達が気まずそうに小声でわたしに耳打ちしてきた「ちょっとよくわかんなかった…むずかしいよう」がキュートだった。>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.6

トロントに着く十分前の機内でちゃんと見終えた。三姉妹の末っ子だということもあり、感情移入した。幼少期にたいする恋しさはいつも同時に変わってしまったことやもう戻れないということをわからせてくれるので悲し>>続きを読む

ブルックリン(2015年製作の映画)

4.8

もうすぐ日本を離れて二年が経つ
わたしのことかと思った
ホームシックって、ただ故郷が恋しいとかいう可愛げのあるものじゃなくて、哀しみに圧倒されて目の前の日々と向き合う気力がなくなるなかなか恐ろしいもの
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ルーム(2015年製作の映画)

4.5

4回泣いた
非日常な事件についてであるにも関わらず、常に演技・カメラワーク・音がこわいくらいリアルなのですごく感情移入した おばあちゃんの恋人が素晴らしすぎた ああいう、愛情深くてニュートラルな人間
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