ゆい太郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ゆい太郎

ゆい太郎

映画(117)
ドラマ(0)
アニメ(0)

アトランティス(1991年製作の映画)

3.0

 ただただ綺麗。エンドロールの青黒もセンス良い。大体暗い世界の住人達にカメラのライトを照らすと逃げると思いきや、この手の住人達は気にしてないのね。逃げてない映像だけ観てるからそう思うのかもしれないけど>>続きを読む

WASABI(2001年製作の映画)

2.5

 広末のハイテンション演技とフランス語も頑張ってる感があって人として評価に値するが、個人的にモモの福耳の方が評価が高い。マチルダの使い回しや、リー・ルーの髪型をやらされた広末にも同情するし、「逃走中」>>続きを読む

自由の幻想(1974年製作の映画)

3.5

 脚本が面白い。A→AB→B→BC→Cみたいな数珠繋ぎストーリーが観ていて飽きなかった。時折り変態的な驚き要素が入るが、あまり深く考えず思考を止めて観ていた。なので逆に変態的な驚き要素があるが故に、何>>続きを読む

欲望のあいまいな対象(1977年製作の映画)

4.3

 冒頭から違和感があったが気が付かず、コンチータが2人いたとは、手玉に取られた感。というものの、終盤までは『世にも奇妙な物語』の長編版じゃないかと落胆していて、普通に真顔で観てた。気になっていたのは冒>>続きを読む

皆殺しの天使(1962年製作の映画)

3.0

 水を確保出来たシーンで、我よ我よと群がり、ブルジョワも堕ちれば男女ともに欲望丸出しの動物だなぁ…と観てたら、隙をみて何杯もお代わりしてる逞しい女性に惚れた。字幕が英語訳しかなく、頑張って観てたけど処>>続きを読む

ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

3.6

 こんなんだったっけ感。ブルジョワさん達がいつまで経っても食欲と性欲にありつけないって書いてあるんで、そう言うモノだと観てたらありつけてるし…って思って観直すと、ありつけない→ありつけた→夢オチ→歩く>>続きを読む

哀しみのトリスターナ(1970年製作の映画)

3.5

 カトリーヌ・ドヌーヴさんの演技光る作品として、そういうふうに感じたし、清楚な女性がイライラする様は、まるで若さを妬む老婆の様だった。哀しみの〜、と言うより、何しても不幸な〜、な感じ。話せない少年が存>>続きを読む

エル(1952年製作の映画)

3.5

 ネクタイの短さよ。

 ちょっと持ち上げ過ぎというか、この映画の前評判が高かったので期待して観たら、そうでもないというか普通というか、笑いはあるけどストーカーじみた気質があんまないなぁと前半は思って
>>続きを読む

キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

3.6

 フランスの方が楽しさが倍増してた。実はフランスのは日本の丸パクリと思ってて冒頭しか見てなかった。フランス人なのに何がヒグラシやねん、て思ってたし、当時は世間にZ級が流行り出した頃だったので、そのまん>>続きを読む

昼顔(1967年製作の映画)

3.6

 現実と回想と白昼夢が混乱すると映画紹介本に書いてあって、その通り混乱した。以前、何年か前にも観た事があったが、あまり覚えていなかったので再鑑賞。混乱しつつもセレブの人妻が欲望を叶えていき、変態な男が>>続きを読む

ニキータ(1990年製作の映画)

4.0

 冒頭ら辺の狂気で画面の全てを圧倒させていた、アンヌ・パリローさんであったが、初仕事のルームサービスのシーンでは壮絶な美女になっていて、その落差が本作の醍醐味というか、あまりの落差に口を開けて呆けてし>>続きを読む

サブウェイ(1984年製作の映画)

3.3

 『フラッシュダンサー』『カクテル』などを彷彿させる80年代の青春群像劇ぽい映画。フランツ・カフカの小説みたいに、堂々巡りの話が最後まで続くかと思いきや、まさかの続いた。それでもバンドのおかげか鑑賞後>>続きを読む

最後の戦い(1983年製作の映画)

3.0

 4人以上男いるし…。そんな事より何より、ジャンレノさんの髪の毛増量してあるの初めて観ました。感動モノでした。設定、脚本、挿入音楽、リュック・ベッソン監督のセンスの良さが光ります。特にベースの音が激し>>続きを読む

グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(1988年製作の映画)

4.0

 オープニングの淡い白黒と水色の文字に、そもそもハイレベルなセンスを感じる。リュック・ベッソン監督作品は前々から思っていたが、脚本というより、間というか、とにかく観やすい。本作も思い出補正が弛まなく満>>続きを読む

レオン 完全版(1994年製作の映画)

5.0

 一昔前は、この映画を好きだと言うとロリコンだの言われたらしいけど、30回くらい観た自分から言うとやっぱり挿入音楽が秀逸。もう堪らないくらい優秀。思い出補正あるあるだけど、天才的音楽。フィフス・エレメ>>続きを読む

小間使の日記(1963年製作の映画)

3.6

 ジャンヌ・モローさんの表情が秀逸な作品。この時ブニュエル監督は63、4歳。フランスに腰を下ろして初期に戻りつつある、とかなんとか映画紹介本に書いてあった。レストア版なのか白黒ではあったが、細部まで綺>>続きを読む

この庭に死す(1956年製作の映画)

3.0

 冒頭のカスタンの純粋で素朴な目から、ラストの方の鬼畜な精神状態が秀逸。人間はいざとなったらやはり金なのか、と考えさせられた。何かの漫画で、原始時代なら彼を選ぶけど、今は原始時代では無いのでイケメンの>>続きを読む

スサーナ(1950年製作の映画)

3.0

 少年院?の牢獄から鉄の檻が取れて、瞬時にそれを梯子がわりにして脱出したの天才かと思った。怨みのこもった奥さんの鞭も効き目なかったかのように見えたのが、何故か女性らしく思えてしまった。逞しさが尊かった>>続きを読む

ロビンソン漂流記(1954年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 冒険小説をブニュエル監督が。個人的には、この手のお話は漂流したら他の人間に会わないのが良くて、もうフライデーを確保した時点で、いささか楽しみを奪われた感ありました。とはいえ、本作のピークはフライデー>>続きを読む

糧なき土地(1932年製作の映画)

3.5

 ブニュエルがパトロンを得て作った作品とかや、ダリと『黄金時代』の脚本で喧嘩して共同制作は行われなくなったなど…なんやかんやあって今作なのは、全て本の知識であって、観た後なるほどね…とは少ししか思わな>>続きを読む

アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

3.5

 かなりの昔、小学校で流行った『痛い!』とかいう映画(動画?)を思い出した。友達の家で叫びながら観た思い出がある。かなりシリーズ化されており(多分)、「痛いシリーズ借りて来たから家来る?」的に何本も観>>続きを読む

愛なき女(1951年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 凄く良い終わり方ぽく終わったけど、違うでしょってのが第一印象。ロザリオが100%あかんでしょ。ラスト自分の罪を良い風な感じに論じてたけど、そういうのは父親の生前にやって欲しかったわ。フリオも不倫がバ>>続きを読む

黄金時代(1930年製作の映画)

3.0

 ブニュエル監督30歳時の作品。なんだかんだ約100年前の作品でもある。自分の無知故に反キリスト教というより道徳の批判として見えた。社会通念というより、常識を覆したいのか、アナーキーな世界観のある作だ>>続きを読む

忘れられた人々(1950年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 こういうのが解りますよ感は出したく無いのだけれど、グロくて救いようの無い映画だった。ムニュエル監督の全ての作品を観た訳では無いけれど、結構エグい所を攻めている気がした。卵を投げるシーンはお遊びなのか>>続きを読む

デリカテッセン(1991年製作の映画)

3.8

 ハイロー多用してた印象。監督をはじめ、俳優陣、撮影陣、楽しみながら撮ってる感。スチームパンク風で色彩も良く、汚いなそうながらの、日本人に余り出来なさそうな配色が見事。カニバリズム的な内容にも関わらず>>続きを読む

婚約者の友人(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 ネタバレ強です。


 こんなにフランスとドイツが憎しみ合ってたのは知らなかった。父親ズのシーンで、祝杯をあげるのがワインとビールて言ってたのは妙に納得した。感慨深いシーンだった。とはいえ、何処で見
>>続きを読む

ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 最初は緊張していたが、段々と慣れて来た感。ナレーションの感じも良い。マジックとダゲール街の人々が交差された編集具合にセンスを感じる。そして終わり方が香水屋(雑貨屋)の夫婦が店に帰ってドアが閉まりそう>>続きを読む

アローン(2017年製作の映画)

3.5

 ここや、他のサイトなど評価がかなり低かったのでオチだけ楽しみに、想像しながら観ていたら思っていたよりかは楽しめた。SFコミック発の実写化映画とはいえ、匙加減ひとつでかなり面白くなりそうな予感はした。>>続きを読む

ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

3.3

 リュック・ベッソン監督って頑張れば頑張るほどコケてる印象がついてしまった。全ての作を観たわけじゃないけど、なんとなく。コミックからの実写化という事で、コミックのジャケを見たら本作のヴァレリアンとロー>>続きを読む

軽蔑(1963年製作の映画)

3.8

 ポールはNTR楽しんでるのかと思ってた。それにイラついたカミーユが軽蔑してると…。滅茶苦茶綺麗な奥さんなんだから、大事にすりゃええやん。とまぁ、映画の感想はここまでで、軽い広角レンズなのかゆるーい魚>>続きを読む

女は女である(1961年製作の映画)

3.8

 アンナ・カリーナさん若い頃めっちゃ綺麗でしたし、赤が似合って良いですね。今作では無いですが、太い丸メガネは可愛過ぎて反則です。何年か前に本作を観ていましたが、今回も自転車、硬いパンをナイフで、煙草、>>続きを読む

僕とロボと不思議な惑星(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 本作のジャケで少しネタバレしててなんとも言えない気持ちに。とはいえ色彩がとても良く、時々淡く、そしてとても綺麗な作だった。深読みし過ぎて、この冒険が父母のプレゼントかと思っていた。ただ単純に危ない冒>>続きを読む

寄生体X(2012年製作の映画)

3.0

 造形にプロがいる感ありました。なんなら寧ろこういう造形を撮影したい為に、脚本作成しました的映画かもしれませんね。とはいえ、徐々に強くなる主人公が、いかんせん感情移入出来ず、悶々としてて、最後の方はグ>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.5

 姿形がオム族だから、人間はオム族と思いがちだけど、見方によってはドラーク人(青)が人間じゃないかとも見える。夢に出てきそうなトラウマアニメ映画。カルト宗教的音楽が妙に印象深い。

女と犬(1991年製作の映画)

3.3

 Myfff2024
 
 個人的ではあるけれど、短編では優勝。