yyyさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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西鶴一代女(1952年製作の映画)

4.5

「うまくやる」ができなくて「どうしようもない」状況になってしまう人がいる。

田中絹代があまりに美しすぎて、高貴すぎて、筋が通り過ぎて、天使が間違えて地球に生まれてきてしまった感じすら👼

全くもって
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女の座(1962年製作の映画)

4.5

登場人物が多すぎて把握するまでに時間がかかるし、全体的にチグハグでまとまりがなく話があっち行ったりこっち行ったりする。

けど、それがリアル!
細部がリアル!
普遍的な人間という生き物の種類の豊富さと
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宗方姉妹(1950年製作の映画)

3.7

小津映画の雰囲気のまま、音楽のまま、ストーリーがおやおや…。

自分に嘘をついていないと思っている本心に忠実なら、きっと正解。

お姉さんは、いつも後悔のないように正解を選んでいるから、その答えが正解
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雪夫人絵図(1950年製作の映画)

3.0

熱海の山々と空の、
朝か夜かの判断がつきにくい部分が、全体を通して流れる妙な湿度の高くお香が薫ってきそうな雰囲気を一層際立たせている。

でもなにより、結末の思った通りさ!
裏切らない…

みんな、彼
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あらくれ(1957年製作の映画)

4.1

ビジネスにおいては大正元年のアマゾネス!めちゃくちゃカッコよくて、結構コワイ。

(こういう女性はいつの時代もいて、今なんかよりずっと生き難かっただろうな…)
(昔は今で言う”起業”で一山当てること
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武蔵野夫人(1951年製作の映画)

3.3

愛、道徳、力、神、誓い

はじめは流し見してしまっていたけど、2人の言い合いのシーンは見応えありました!

昔は土地、家を守ることが命より大切だったのかな…

それともミチコさんがお父さんと立てた誓い
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祇園囃子(1953年製作の映画)

3.8

(若尾文子若い!)

祇園の音、可憐な着物、タイムスリップを味わいました。

「好きでもない人を断ることができるのは、お金がある人だけ。」

実際のところどのくらいこの言葉を受け入れなくてはいけない人
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妻よ薔薇のやうに(1935年製作の映画)

3.0

戦前の成瀬映画。
これアメリカで上映されたはじめての日本映画になったらしい…
きみこ。いい響き。

軽いタッチで重いストーリーは健在で、そこに日常の哀しさのリアルがあるんだよなぁ。

やっぱ好き。

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.8

一番苦手な宇宙パニック系。

だって設定上、絶対なんかやばいことが起こるに決まってる。

自分だったらどのタイミングで諦めるのかな、と思いながら…

が、音楽も含めとても観念的というか精神的な映画でし
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インターステラー(2014年製作の映画)

3.5

宇宙系は深夜に見ると本当に頭がぶっ飛ぶ!!

人はみんな、すでに答えを知っているけど、気づいていなかったり忘れていたりしているだけなんだと思っている。

答えを導き出した過程の”客観的”で”理論的”な
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洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

3.1

さくっと軽く見る感じだった。

音楽がよかったわ〜。

そして、1956年なのに映像が綺麗。

笛吹川(1960年製作の映画)

3.4

戦国時代の親子5代に渡る家族の物語。
少し難しかった…

けど、自分の祖先にも確実にこの時代を生きた人がいるんだなと思う。

ソッコーで生まれ変わる考え方、いいな。

所々ついている色彩が初めは慣れな
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月曜日のユカ(1964年製作の映画)

3.7

ユカだから見たいと思っていて、何年か越しで、ようやく見れた!

加賀まりこが可愛い、とは聞いていたが、ほんとに可愛い!!!

加賀まりこの顔や体を映すために、パパや中尾彬の顔が容赦なく切られているくら
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アンナ(1966年製作の映画)

2.8

一風変わったミュージカルタッチのラブストーリー

はじめ眠かったけど、途中から盛り返してきた。

ドリーミーで、ポップで、SFちっくで、60年代の香りがした。

だけど60年代パリ、今撮影してもあんな
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女の園(1954年製作の映画)

4.2

ねじれてる。

ゴショウ先生の感情も
生徒と芳江さんの方向も
芳江さんとしもださんの間も

少しずつねじれてて、
人数が増えるとねじれも複雑に絡み合うのが人の世かしら。

高峰秀子目当てで見たが、毎度
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二十四の瞳(1954年製作の映画)

5.0

仰げば尊しや七つの子など、自分の卒業式や幼少期にはなんとも思わなかったのに、歌詞が心に突き刺さる。。。

途中からもう全てのシーンとセリフと展開が嵐のように涙に結びついてしまった…、、、というか見終わ
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カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)

5.0

最高だった。 

高峰秀子のキャラクターがビッカビカに光っていたし、衣装も可愛いし、ほろりともするし、田舎町に持ち込まれた異分子感がこれでもかってくらい短い間に詰め込まれている映画でした!

とにかく
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でんきくらげ(1970年製作の映画)

2.9

渥美マリの後ろ姿(裸)が日本人離れしていた!というのが一番の感想。

あの独特の演技はわざとなのかそうじゃないのか分からないけど、この映画に一貫して流れている浮遊感に繋がっている。

最後は潔かったけ
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ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)

3.8

ベトナム戦争の博物館がまだ掘立小屋の時から何度も行っているけど、アメリカ兵というと白人のイメージがあった。

それはどこかで植え付けられてしまったもので、今更ながらに慄きます。

冒頭の史実の部分、ふ
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青空娘(1957年製作の映画)

3.6

若尾文子の魅力がギュギュッと詰まっている!!

心が青空すぎる🌦

先生を選ばなかったところもよかった。

女の勲章(1961年製作の映画)

3.0

成長していく過程の日本での、資本主義の悪魔の話。

しょーもない男。しょーもない女?

簡単に結婚を諦めるなんて…

でも身につまされる思い。

テンポはいいけど、とても後味がわるい( ¯−¯ )

愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)

3.5

園子温だからある程度心構えもしてたけど、なにこれまじ最悪!!!!!!と思って見てたんだけど、

途中から「作品」だと思わないと見られなくなってから、楽になった。

この世界に確かに存在する、知っている
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驟雨(1956年製作の映画)

4.4

男女間のスーパーあるある。
ある。ある。あるしかない。

話題の最後のシーンが、良かったのか悪かったのすぐには分からなかったのだけど、

たまたま、川崎洋が後書きでこんなことを書いていた。

手で打ち
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