夢オタクさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

誰にも分かってもらえない。何をどう説明しても犯罪とみなされる。そこに友情があり、愛情があり、信頼や安心があったとしても、周りの目にはそう映ってはくれない。本人たちの気持ちとは裏腹に好奇の目だけが残り続>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.9

明るい人ほど影があったりする。佐々木の場合は父との時間だったのかもしれない。名言の宝庫だったなぁ。カラオケでのシーンが愛くるしい。映像が好きだった。

パッチギ!(2004年製作の映画)

-

国として、その国民としては争いや歪み合いが絶えない。でもそんなことは関係なく、人と人としては友情や恋心は自然と生まれる。

ステータス・アップデート(2018年製作の映画)

3.5

本来の目的とは違った意図に働いてしまうことで、自身は変わってないつもりでも段々と周りとのギャップが生まれてしまう。一度甘い汁を吸ってしまえば、なかなか元には戻れない。

宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.3

出だしから強烈で主演2人の本気の掛け合いが本当に圧巻。宮本の負けん気とその気合いに追いつかない戦闘能力が愛おしかった。無茶なことばかりする、頼りないところもある、だけど全力で自分のことを大切にしてくれ>>続きを読む

透明花火(2018年製作の映画)

3.4

誰も何も上手くいかない物語。その中に少しだけ温かさがある。少しだけ前向きな変化がある。その少しが登場人物のこの先を良くするものだと嬉しいな。

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

3.7

子を想うのは事実。ただ、直面する苦難が自分にはどうにもできない。だからそうするしかなかった。

オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)

3.8

世界中から愛されたオードリー・ヘップバーン。その内面から滲み出る美しさ、愛らしい笑顔が世界を魅力した永遠のファッションアイコン。そんな彼女が過酷な戦争時代を過ごし、愛を求め、愛に飢えていたとは誰が想像>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.8

最後の一曲に、出会いから描いてた未来まで全て詰まっていて、そこが現実にならなかったことが少しだけ寂しく思える。仕事が上手くいけばプライベートに危機が訪れるのはつきものなのか。これは絶対映画館で観るべき>>続きを読む

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.8

親が子供に対して過度な期待と夢を背負わすのは、子供のためでも何でもなくてただの押し付けで、そうなるのだけは避けたいからといって、明らかに周りと違うレベルであるのに目を背けながら普通の道を歩かすのも違う>>続きを読む

踊ってミタ(2020年製作の映画)

3.7

気だるさの中にやりたいという気持ちがくすぶっていて、やりたくないと口で言うのはやりたい気持ちを自分で押さえないと、ほんとにやりたいことを本気でやった時に上手くいかない自分への補償みたいなものだと思った>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

子供の頭に詰まっている言葉や感情は、大人が決めつけている以上にたくさんあって、10歳前後の子供たちが、自分の言葉でしっかりと気持ちを伝えるインタビューには何度も何度も涙が流れた。子供だと思っている子供>>続きを読む

ポエトリーエンジェル(2017年製作の映画)

3.9

なんて愛おしい作品なんだ。この物語の中に、現状に抱く不満や葛藤、そして成長があって、気持ちが動くまでの流れが好きだった。ゲラゲラ笑ってしまうシーンがいくつもあり、涙が流れるシーンもいくつもあった。それ>>続きを読む

長いお別れ(2019年製作の映画)

4.0

認知症が進むお父さんのそばで、悲しいことも、辛いことも、大変なことも、やるせないことも、たくさんたくさんあると思う。だけどそれ以上に、父の中にしっかり生きている思い出に愛おしさでいっぱいになる気持ちが>>続きを読む

リトル・フォレスト 春夏秋冬(2018年製作の映画)

3.8

一コマ一コマ映る四季折々の風景が美しく、食材を扱う際の音がまたいい。丁寧に料理をしたくなった。

お嬢さん(2016年製作の映画)

3.6

変態親父たちの嗜好の時間に使われる心身に疲れ果てた時に現れた娘。最後の、自分が今までできなかった反抗をスッキがしてくれた時に感じたあの頼もしさみたいなものが伝わった部分が印象に残った。ただのエロス映画>>続きを読む

走れ、絶望に追いつかれない速さで(2015年製作の映画)

3.6

背中や佇まいで語られる部分が多く、台詞を必要としない感じがした。とにかく美しい映像に居心地が良く途中うたた寝をしてしまった。最後の無音のシーンには胸が持ってかれそうになった。なんとなく、中川龍太郎監督>>続きを読む

かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.7

思春期の、自分の気持ちさえまだ明確にならない、あの曖昧で、むず痒く、でも気持ちは確かに存在している感じ。そんな繊細さも表現されていて。相変わらず今泉作品の終わり方が好き。

スプリング、ハズ、カム(2015年製作の映画)

3.9

出だしから好きになった。畳みかけるように喋る大家さんと、「中身女子なんで!」とドヤ顔で言う引越し屋の後輩、お母さんの妹、撮影現場のスタッフ、インド人の集まり、全員愛おしかった。あぁこんな人っているよな>>続きを読む

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

3.6

たった35年前に起きたこと。力に屈せず自身の信念を全うする勇敢な人々がいて、保身のために悪をあたかも正論かのように貫く人々がいて、暴行を同じ人間に対して全力で行える人々に憎悪が生まれる。

左様なら(2018年製作の映画)

3.6

クラス内のカーストがとてもリアルに描かれていてそれだけでも見応えがあった。男女がただ喋っているだけで色恋沙汰にみられたり、羨ましいと思うからこそ悪口を言ったり、ただついていくだけの気弱な子がなぜかボス>>続きを読む

閃光(2018年製作の映画)

3.3

夢か幻か。拾ってきた猫のように、住み着いて懐いてどこかへ行ってしまう。いなくなった時、思いの外寂しいことに気づくが、またいつも通りの日常に戻るだけ。一度味わったものがあるとその”戻るだけ”ということさ>>続きを読む

ぼくらのさいご(2015年製作の映画)

3.8

誰かの甘酸っぱい学校生活を垣間見てるよう。夏の景色が存分に使われる画角が好き。その時はそう感じなくても、振り返れば、客観的にみたら、これがまさに青春なんだよな。そんな作品だった。

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.7

大学生の頃、英語文学の授業で英文で本を読んで、村上春樹訳の翻訳本も読んだ。彼の選ぶ言葉は、確かに個性的でどんどん読み進めることができた。成功の裏にある苦悩と葛藤、彼が自分を曲げることなく成し遂げた結果>>続きを読む

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.8

あんな小さな体で彷徨い歩き、危険を察知しては逃げ、生き抜いて、愛に溢れた家族に迎え入れられた。それでも忘れられず探し続けていた生まれ故郷にいる家族。そして諦めかけたその時に見つかった答え。何を求めるで>>続きを読む

(2020年製作の映画)

3.8

あの初々しく幸せな日々と、幼き日の精一杯の抵抗。忘れられない初恋。それぞれの想いがあって、たくさんの経験をし、壮絶な体験もあった。そんな2人が再会を果たしながらもすれ違い、移り行く時代の最後に結ばれる>>続きを読む

転がるビー玉(2019年製作の映画)

3.5

「東京にいるだけで満足してしまう」。自分はこんなに頑張っているのに、誰も見てくれない。何であの人にはできて私にはできないのか。夢、仕事、恋。上手くいかずに虚無感で重くなる足取り。頑張るうちに、頑張るこ>>続きを読む

ステップ(2020年製作の映画)

4.0

作品のよいしょよいしょで涙が流れてしまう。暖かさと寂しさをもろに感じれてボロボロと涙が止められない。片親の大変さをひしひしと感じ、そんな親をみて早く成長しようとする子供、息子だと言ってくれる義理の父母>>続きを読む