ゆきゆきさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

ゆきゆき

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宇宙人東京に現わる(1956年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

大映によるSF特撮映画。1956年公開なので、ゴジラ1作目から約1年後。宇宙人が地球に核兵器の危機を訴えかけるというのも、ゴジラの影響下か。

平和交渉に来た宇宙人という題材は面白いものの、あまり上手
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アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

精神病院もの。入院患者の面々は、病院に閉じ込められているとはいえ、何にも束縛されずに伸び伸びと暮らしていて、それはそれで幸せそうに見える。
この部分は治療を名目に非人道的な行いを平然とやっていた元の院
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早春物語(1985年製作の映画)

3.2

原作は昔に読んだことがあったけど、たしかヒロインと男は破滅的な末路を迎えてたはず。小説とは違って幸せな別れをした映画版。
ヒロインの描き方がおっさんが想像する思春期の少女という感じで、見ていてどうもむ
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.6

いやあ心底楽しい映画を見た。
隙あらばギャグを入れてきてお腹いっぱいになるんだけど、あんまりスベっていないので白けることがない(人それぞれかもだけど)。
終盤、捜査チームの特別スキルが明らかになって、
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Dearダニー 君へのうた(2015年製作の映画)

3.5

冒頭で主人公が受け取る『届かなかったジョン・レノンからの手紙』は実際にあった話らしい。しかしそれ以降は完全なフィクション。
結局主人公がやってることは御節介と金のバラマキなんだけど、それが回り回ってオ
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リオの男(1964年製作の映画)

4.0

「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選2」で鑑賞。ベルモンドの映画は今作が初視聴。
いやあ掛け値なしに楽しい作品でしたね。誘拐された恋人を追っていたら、いつの間にかパリからリオまで来てしまった男。一週間の
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世界残酷物語(1962年製作の映画)

1.0

未開の部族や現代社会の中にある奇妙な風習や風俗を記録したドキュメンタリー映画・・・と銘打ってはあるが、現在ではここで描かれていることはやらせを多分に含んだ信憑性が低い作品であることが判明している。
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黄金の犬(1979年製作の映画)

3.0

狩りの途中に主人を失った猟犬は北海道から東京を目指し、遥か離れた我が家へ向かうが、その中で汚職事件で追われる男と出会ったことで大きな陰謀に巻き込まれていく・・・と序盤はワクワクさせてくれるが、話の筋は>>続きを読む

Mr.タスク(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

不謹慎ネタ大好きポッドキャスターがイカレた老人によって身体をセイウチに改造される話。ほんとにそれだけ。

身体改造系だとあの「ムカデ人間」を思い出すけど、こっちの老人は一応動機付け(遭難した時に共に過
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キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)

3.6

キングコングは昭和ゴジラの最高の好敵手でしょう。
ゴジラvsコングが待ち遠しい。

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

帰る場所を失った主人公と定住をせず車上生活をするノマドたちとの交流を描いて、主人公が自分自身の人生を見つめ直していく話。

まずアメリカには現在も放浪生活を送る人々が一定数いるということが驚き。今の日
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めまい(1958年製作の映画)

3.4

途中までホラーかと思って見てたら後半一転、そうきたかとなる。
にしても亡くなったマデリンと瓜二つのジュディに執拗に迫るスコティはちょっと怖いな。
この男に魅かれているミッジも可哀想だ。

血を吸う薔薇(1974年製作の映画)

3.6

岸田森の吸血鬼2作目。そして夫人役がMATの丘隊員を演じた桂木美加という帰マンコンビだ。
人の生き血をすすり、他人に成りすましては生きながらえる吸血鬼。しかしそこには異形となってしまった吸血鬼夫婦の愛
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幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形(1970年製作の映画)

3.5

小林夕岐子が美しく哀しい殺人鬼を好演。
この人は人の形をした異形の存在を演じるのがうまいね。

ダイナマイトどんどん(1978年製作の映画)

4.6

北九州を舞台に対立する組同士が、野球の試合で決着をつけようとする異色のヤクザ映画。

キャストは菅原文太を始めとした東映ヤクザ映画の常連俳優ばかり。けれど殺伐さに終始する「仁義なき戦い」と違い、こちら
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大脱走(1963年製作の映画)

4.8

名作の評判に違わず本当に面白かった。上映時間は3時間近くあるのに体感時間90分かつ、だれる瞬間がない。
脱出に必要なスキルを備えたプロフェッショナルたちが集まって、目的のために一致団結する。熱いですね
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呪いの館 血を吸う眼(1971年製作の映画)

3.6

日本が舞台だけど、吸血鬼の設定は意外と基本設定に忠実。ヒロインの周りの人間の血を吸って下僕にしてはじわじわ追い詰めていく様子や、子供の頃から目を付けていたという執着性とか嫌らしいですね。
岸田森の吸血
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荒野の七人(1960年製作の映画)

3.8

やはりオリジナルの「七人の侍」と比べてしまうのですが、エンタメ方面に振り切っているこれはこれであり。話の骨格は同じですしね。
チャールズ・ブロンソン演じるベルナルドのキャラがいいですね。無愛想だけど子
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夜の来訪者(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

娘の婚約を祝う一家のもとに男が訪れる。警部だというその男は1人の女性が自殺をしたことを一家に告げるのだが・・・。
話の時代設定は20世紀初頭だが、女性が追い詰められて自殺に至る過程は今でも充分ありえる
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

3.6

太平洋戦争下のジャワ島の日本軍俘虜収容所にて、日本兵士と英国人俘虜の姿を描く群像劇。

この映画は何よりもデヴィッド・ボウイの存在感が大きい。初登場シーン、法廷でただ立っているだけなのに絵になる男。有
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愛のコリーダ 修復版(1976年製作の映画)

3.4

昭和の事件史では必ず名前が挙がる、阿部定事件を基にした映画。
定の狂気的な愛情と殺人、例の陰茎切り取りまでの軌跡が描かれます。

全編で描写されるのは定と吉蔵の大胆な性行為。70年代当時ではかなり衝撃
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

1人のクリエイターがゼロから作り上げたストップモーションアニメというのが信じられない程の物凄いクオリティの作品。
正直序盤は、マリガンたちが話す謎の言語や薄気味悪い虫の描写に口からう○こ等、嫌悪感が先
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野性の証明(1978年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

集落全滅の虐殺事件と地方都市に渦巻く政治的陰謀が絡む緻密なサスペンスかと思ったら、後半は特殊工作員VS自衛隊のチープなアクションが繰り広げられて、ちょっと興覚め。
これがスタローンやセガール映画だった
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戦争のはらわた(1977年製作の映画)

3.5

第二次世界大戦の最中のドイツ軍、戦争の最前線が舞台だけあって劇中ではほとんどの場面で銃弾と砲弾が飛び交い、次々と兵士が死んでいく姿が映し出されます。ナイフを用いた白兵戦でソ連兵士を始末する場面などなか>>続きを読む

ジャズ大名(1986年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

遭難した船から脱出した黒人ジャズミュージシャン達が流れ着いたのは、幕末の動乱に揺れる駿河の弱小藩。
前半はコメディタッチとはいえ、ちゃんと時代劇してるかな、と思っていたら藩主がクラリネットを手にした辺
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

手垢が付きまくった女子高生と中年おっさんの入れ替わりモノだけど、殺人鬼との入れ替わりってありそうでなかったな。
ヴィンス・ヴォーン演じる殺人鬼「ブッチャー」は初っ端から若者を血祭りにあげてきますが、そ
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