シリアルキラー夫婦自体はちょくちょく見る気がするが、今作の2人は少々悲哀を感じさせる。ただ続編ありきのせいか、夫婦についての掘り下げはあまりなし。
トビー・フーパー監督作オマージュの気軽なスラッシャー>>続きを読む
はみ出し者の青春時代を送るイーニドとレベッカ。どうしようもない現実をもがき続けるイーニドに対して、社会と折り合いをつけて大人へとなっていくレベッカの対比が本当にツラいですね。
結果的にシーモアにとって>>続きを読む
映像や物語はいつもの白石監督という感じで一定の不気味さは保っています。
登場人物の言動の不快感からくる居心地の悪さは作風のひとつであると分かりつつ、とあるビデオ映像で展開する(直接的なものではないが)>>続きを読む
平凡で何不自由ない暮らしをしている主人公が、あるきっかけからしがらみを解かれて全く違う人生を歩み始める・・・というプロットはよくあるが、そのきっかけが自分のドッペルゲンガーの出現というのがユニーク。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
2009年の『エスター』は最高のホラー映画であったが、エスターの正体が作品の肝でもあった。続編は難しいし、完成したとしても半端なものになるだろうな・・・と思ってたらこれが良く出来ている。
すでに成人>>続きを読む
会津若松を舞台に5人の旧友の再会と訣別を描いた青春群像劇。
津川雅彦、石濱朗、川津祐介ら名優の存在感はこの頃からすごいですね。川津演じる岩垣の、純朴そうな学生から冷徹な犯罪者へと切り替わる際の演技は>>続きを読む
お互いに対立しながらも結局3人ともバンドが大好きなんだな。にしてもヨーロッパではずっとトップクラスの人気なのに、アメリカでは未だに「Take On Me」の一発屋なのが不思議。
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長谷川からのプロポーズの直後に姿を消した恋人の市子。彼女の行方を探すがやがて市子の隠された過去が浮かび上がってくる。
人探しもの作品は傑作が多いが、存在を消すに至った人物の壮絶な半生が描かれるので毎>>続きを読む
スピード感満載のドタバタなコメディなのだけど、見ていて切ない気持ちも感じてしまう。
ヒロインに襲い掛かる怒涛の不幸の連続は笑ってしまうくらいなのだけど、裏を返せば劇中で彼女に寄り添う人物が次々と退場>>続きを読む
話の大筋は普遍的なラブ・ストーリーなのだが、内戦下のタジキスタンという舞台がこの映画を特異的なものにしている。
男女が愛し合うその背後には常に銃撃音が聞こえる。内戦下といえどそこには人々の変わらぬ生>>続きを読む
原作が純文学にも通じる世界観の物語を漫画でしか成し得ない表現で作り上げていた作品だったので、実写映画ではどうなるんだろうと思っていたが、見てみたら結構良かった。
特に登場キャラクターのキャスティング>>続きを読む
モンティ・パイソン的な毒気も混じった爽快なSFアドベンチャー映画。
話も面白いが、各時代のシチュエーションを再現したセットと古き良き特撮技術もけっこうな見所。
キャスティングの妙ですね。
ビートたけし、大森南朋、浅野忠信の恐らくアドリブが多分に入っているだろう掛け合いは可笑しくて堪らなかった。
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言うても『ゲゲゲの鬼太郎』でしょ?と舐めて観たらとんでもなかった。横溝正史ばりの因習ホラーを下敷きに、紛れもなく水木しげるの作品として作られています。
人間、特に若者や弱者を食い物にしのさばる特権階>>続きを読む
これあらすじだけ読んでも刺さる人に絶対に刺さる映画だって分かるやつですよね。辛い現実の逃避として創られたファンタジーストーリーが紡ぎ出す絶望と希望の物語。
評判通り、世界各地の大自然や世界遺産でのロ>>続きを読む
自分の世界を守るために邪魔者を排除する少女と、少女のテリトリーに押し入る大人たち。邪悪なのはどっちなんでしょうか。
冒頭数分、秀一と凛子の電話での会話と互いの描写で一気に引き込まれてしまいます。凛子のあのカットで掴みは充分です。
好きな女性に上手く告白できずに悶々とする星のじれったさは見ていてイラっとしたりしたのだ>>続きを読む
フランス産だけど、悪魔のいけにえにホステルにナチスと国を跨いで既視感あるホラー要素ごった煮。
ただ監督はウェット&メッシーフェチなんだろうな、と命を懸けた泥レスシーンを見て思ったり。
この手のジャンルとしては普通に見ていられるし面白い。
以前別のホラー映画に主演していて興味を持ったリー・パイプス繋がりで視聴したのだけど、他の出演者も日本では無名ながらこの作品以後ではコンスタントにキ>>続きを読む
盲目の主人公と殺人鬼というテーマの作品はしばしば見るけど、これがその原点なのかな。
目の見えないヒロインに対しての殺人鬼側の一方的な視線の暴力性は、後発作品のどれよりもはっきり描かれていると思った。>>続きを読む
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見る前は期待半分不安半分だったけど、結果かなり楽しめた山崎貴監督ゴジラ。巨大生物としてのスケールが存分に表現されたゴジラはスクリーン映えしますね。
今回のゴジラは戦争そのものの象徴でもあり、アメリカ>>続きを読む
どこかで見たような物語とどこかで見たような展開がひたすら続くサンゲリアの続編(つまりはロメロ版ゾンビの非公式3作目)。
内容の酷さは散々ネットのレビューサイトに書かれていたので見る前は覚悟していたの>>続きを読む
こういうエロティックサスペンス映画は見るの久しぶりな気がする。
ジュリーの正体など色々と解釈はできるが、フランスでの出来事は全部サラの小説であったという辺りが個人的には腑に落ちる。
シリアルキラーを扱ったサスペンス映画の古典だが、アプローチがなかなか興味深い。
主人公は女性の恐怖の表情をカメラに収めては殺す青年。しかし本人はその殺人衝動に悩みを持っており、この作品では理解不能な>>続きを読む
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3時間半弱という長尺だがその分の見応えはしっかりあり。原作未読だが、これでも実際に起きた事件の真相全部が描かれているわけではないとのこと。
一連の事件の黒幕であるヘイル。彼のアメリカ先住民(インディ>>続きを読む
デプスって邦題、原題の『DeepStar Six』を略しただけなんですかね。どうでもいい所が気になる。
モンスターより人災被害の方が大きい気がするが、この辺は低予算故か。ただモンスター造形はなかなかの>>続きを読む
冒頭から凄惨な殺人シーンが描かれるが、犯人の男は直後に謎の第3者によって殺される。結局真犯人は誰なんだ推理したくなるが、ジャッロ映画なのでその辺は無意味。後出しじゃんけんによる答え合わせが続くだけ。>>続きを読む
マッコールさん今度はイタリアで悪人を成敗。マフィア連中が血祭りに上げられていく様は相変わらずスラッシャー映画のそれ。ボスが襲撃されるシーンは実質『サスペリア』。死ぬのは同情の余地もない奴らばかりだけど>>続きを読む
完全に必殺仕事人と化したマッコールさん(ただしボランティア)。常連の老人から近所の不良少年、たまたま客になった少女まで世話を焼いては悪人の死体が積み上がる。
過去を隠しながら日常を生きる男が正義のため>>続きを読む
昼間は気のいいホームセンター店員。夜中は巨悪に正義の鉄槌を下す元工作員のマッコールさん。過剰にヒロイックにもならず、かといってギャグっぽくもない。この辺りのバランスはさすが演技派俳優のデンゼル・ワシン>>続きを読む
ジョン・ウィックの世界に警察官はいないのかな。パリのど真ん中で殺し屋連中があんだけドンパチやっててあの程度の騒ぎで済むのか?
まあそういったリアルは無視しなくちゃ楽しめないですよね。3時間近い上映時間>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
なるほど、これは異色のヒーロー映画ですね。スーパーマン的なアメコミヒーロー誕生瞬間の話をミステリータッチで描くとこうなるのか。
自らが脆い身体であるが故に、対極的な頑丈な人間がいるのでないかと思う今作>>続きを読む
アホらし(褒めてる)。昭和のスポ根アニメとロマンポルノ映画のノリで進むバカバカしさ100%の映画。
くだらなくはあるのだけれど、理不尽な特訓を課す重野とその特訓の中で野球に快感を覚えていく夏子の関係に>>続きを読む
コロニア・ディグニダについての勉強も兼ねて鑑賞。ご都合主義的なストーリーではあるのだが、ここで描かれるコロニア・ディグニダの実態はフィクションではないというのが笑えない。