YukiIrikuraさんの映画レビュー・感想・評価

YukiIrikura

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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

幼馴染との別れと再会、というドラマチックなテーマを台詞を少なく、出来る限り静かに描いているのがよかった。主人公にとってヘソンは韓国名のナヨンで呼んでくれる人、最後の韓国との繋がりだったんだろうな...>>続きを読む

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.4

愛を終わらせない方法はあるのか、という普遍的なテーマ。演技のうまい俳優たちだったから何とかなってた印象。紡がれる言葉は美しいのだけど、ドラマチックすぎるというか...小説では丁度いいんだろうけど。>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

人間が核兵器を扱う準備が出来ることなど一生ないんだろう。米大統領の糾弾されるのは、原爆を開発した科学者でなく、使った人物だというのはその通りだなぁと。ここまでオッペンハイマーの経験(したであろう)もの>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.8

人気若手俳優陣と豪華共演。『ブレードランナー』味を感じる重厚(すぎる)音と圧倒的な砂漠の風景。映画館で観るべき映画。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.4

アリ・アスターにお金と時間を自由に与えたら全て詰め込んできましたって感じ。3時間って笑母親の愛と毒という普遍的なテーマ。イザベル・ユペール味のあるお母さん怖い。

グレン・ミラー物語(1954年製作の映画)

3.5

ヘレンが物分かりよすぎるんだ。音楽詳しくない私でも知っている曲ばかりだった。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.4

エマ・ストーンの怪演。身体は大人、頭脳は子供の少女の冒険譚。摩訶不思議な世界観が印象的。肩が異様にビッグな服を着こなすエマ・ストーンに翻弄される男たち。

ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択(2016年製作の映画)

3.2

なんでこの放題になったのか...自分の人生に閉塞感を感じている女性たちのオムニバス映画。もう少し個々の物語を繋げてほしかった...

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

3.6

若き日のディヴィッド・バーンのギラギラした感じが伝わってきてよかったが、画面が大きすぎてちょっと見づらかった。映画館でなくて、クラブとかで流して、お酒片手にユラユラ揺れながら観るのが良い気した。

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.7

口コミで話題になっていたので。知り合いに『墓場鬼太郎』の1話観てから行った方がよいと言われたので、2008年のアニメを観てから鑑賞。『呪術廻戦』と『犬神家の一族』を足して2で割ったような、なかなか救い>>続きを読む

テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR(2023年製作の映画)

4.5

2023年の映画館納め。いやー最高だった。10代、20代をテイラーと駆け抜け30代になった今観ると心に刺さる楽曲ばかり。彼女がこれまで出した各アルバムの世界観が丁寧に再現されたステージは圧巻。実際のス>>続きを読む

ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画(2013年製作の映画)

3.5

邦題笑ケリー・ライカート作品と知らないで観たら全然イメージと違ったとなりそう。

今の過激な環境保護運動家たちも似たような心境なのかなぁと。何者かになりたくて行動を起こしたはずなのに、自分という存在す
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

3.8

西部開拓時代でも、あてのない旅を続けるライカートの登場人物たち。戻るも地獄、進むも地獄という絶望感。絶妙に胡散臭いミークと表情が読み取れない先住民の男。どちらも信じきれない...

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.8

行き場のないロード・ムービーは続く。初期作から観てきて、3作目でもやはり主人公はあてのない旅を続けている。ウェンディはアラスカを目指しているようだが、特にそこに目的はない。この時代のアメリカの閉塞感を>>続きを読む

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.8

なんか好きだった。親友が疎遠になってしまう怖さ、寂しさを男性の視点から描くってこれまであまりなかったような...なんだか噛み合わない2人の間に、ずっと不穏な空気が流れているのが哀しい。

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.7

何処にも行かない/行けないロード・ムービー。拾った銃で人を撃ち殺してしまったと思い込んだ男女2人の逃避行。

哺乳瓶にコカ・コーラ入れて赤ん坊に渡すって斬新笑

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.8

最後のクレジットがほぼ全て堀貴秀さんで笑った。これだけの細かい作業をほぼ1人でやってるのが凄い。三部作らしいので、この先どんな風に物語が展開していくのか気になる。地獄の3人衆可愛かった。

戒厳令(1973年製作の映画)

3.4

三國連太郎演じる北一輝が抜群の存在感。思想は姿形がないから、どこまで広がっているのか分からない怖さ。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.6

初代ゴジラを踏襲した-1.0。1954年版が芹沢博士は死ぬ事で自分の戦争を終わらせたのとは対照的に、生きることで戦争を終わらせるラストが現代的だなぁと。脚本はよく出来ているけれど、意図的なのか全体的に>>続きを読む

女は二度生まれる(1961年製作の映画)

3.6

逞しく生きていく若尾文子。カラッとした仕草の中に時折見せる寂しそうな表情がよい。

あなただけ今晩は(1963年製作の映画)

3.7

シャーリー・マクレーン演じるイルマがコケティッシュで可愛い。ほぼ下着で歩き回ってるのに、エロくない。バーの店主ムスタッシュが狂言回しの役割を担っていてよい。ラストのX卿?...となる終わり方も好き。

2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)

3.5

愛すべきクソ男トニー・レオン。こんな男を好きになったら大変だ。コン・リーとチャン・チーが美しすぎて眼福。

ウォン・カーウァイのダークだけど鮮やかな色使いは唯一無二。

(2023年製作の映画)

3.7

悪意のある笑い。苦笑しながら観る映画。昨今のポリコレ、BL、フェミニズム、とにかく全方位に気を配る風潮を笑い飛ばした壮大なギャグ。新人監督の作品だったら非難されてるだろうなぁ...笑

日本の昨今の流
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正欲(2023年製作の映画)

3.7

磯村勇斗を連続で。前半の1/3は微妙だったけど後半にかけてとてもよかった。大抵の人は自分を普通に見せようと努力して生きてるから、そんな中で分かりあえる他人に出会えるって奇跡だなぁと。ガッキーの紡ぐ言葉>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.6

磯山勇人と宮沢りえが対峙するシーンがとても印象的でよかった。

けど、所々ダサいシーンが入ってくるのは何だったんだろう。ラストもあれでいいのか?

バービー(2023年製作の映画)

3.5

作品に罪はない、ということで。グレタ・ガーウィグとノア・バームバックのコラボは観てみたかったし。バービーのドギツい色合いはガーウィグには合わないなぁという印象。彼女はとても賢い人だから昨今の行き過ぎた>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

せっかくなので公開初日に。宮崎駿がこれまで描きためてきた様々なイメージを全部投入したような画面で良くも悪くもまとまりはなかった。

個人的には、「アニメは子供のもの」という思想に戻ったのと世代交代を意
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甘い夜の果て(1961年製作の映画)

3.4

競輪場をバイクでひたすら走る映画。終わりの無い閉塞感。若い時の津川雅彦はハンサムだなぁ。ヒロインを演じていた山上輝世、独特の雰囲気で好き。

Pearl パール(2022年製作の映画)

3.7

ミア・ゴスの声めっちゃ可愛い&ハワード不憫。

『X』の前日譚ということで、ダンサーの夢破れて狂った女の子の話かと思ってたけど、元々結構ヤバめなサイコパスだった。それが抑圧され、ついでに自分の才能の無
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.7

商業作品デビュー作の監督が映画初出演の人々を多く起用して製作したからか、作品全体が透明感があってみずみずしかった。自身のアイデンティティーを模索する中でぶつかる日本の難民認定の難しさ。

脇役のベテラ
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フィフティ・シェイズ・フリード(2018年製作の映画)

3.0

このシリーズ最後を観ていなかったことを思い出して...主演2人よく頑張った!拍手っ!て感じ。ダコタ・ジョンソン可愛いなぁ。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.6

この時代の役者たち元気すぎる。久しぶりに深い考察のいらない王道アドベンチャー大作を観たという印象。こういう映画も大好きだけど、もう時代にはあっていないんだろうなとも感じた。1つの時代の終わりを象徴する>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.6

児童虐待、同性愛、教育現場の問題などなど少し詰め込みすぎな印象は否めない。子供は大人が思っているより、周りのことを理解している。子役の2人がとてもよかったのと、改めて瑛太はすごい役者だなぁと。

さらばわが愛、北朝鮮(2017年製作の映画)

3.2

キム・ソヨン監督を招待したシンポジウムに参加したので、監督作を視聴。人間の死に場所に焦点を当てたドキュメンタリー。母国に帰れない辛さは想像できない。

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