長年住んだ団地から引っ越しするおばあさん。
引っ越し業者のおじさんが、
「ちゃんと働いて、ちゃんと生きてきた人だっていうことがわかる、そういうことは荷物の詰め方に全部出るから」
みたいなことを言って>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
感想をまとめるのがとても難しく、だけどあれこれ考えて書き連ねてしまいました。とりとめのない文章ですみません。
心地よく揺らいだ音をたくさん聴いた。柔らかく優しいなにかに包まれて、とろとろとまど>>続きを読む
すごく良かった。嘘くささが微塵もない(ように感じる、私はフランス人でも20区に行ったことあるわけでもないから、リアルは知らないけど)。ドキュメンタリーと間違えるくらい。過度な演出もなく、生徒たちは演技>>続きを読む
「こんなにやるせなく春風に酔うような夜は、私はいつまでも明け方まで方々歩き回るのだった。」
この一節を映画にしたような作品だった。
作中で朗読される郁達夫の小説「春風沈酔の夜」は、中国では高校の教科>>続きを読む
思ったよりこのふたりを結びつけるためのお膳立てがちゃんとしていて、鑑賞後には「ありえない?いや、アリエールでしょう!」って言いたくなった。このふたりには、アメリカの最高判事になったRBGとその夫カップ>>続きを読む
ベルギーの古都ブルージュ。美しい街並みなのに、なぜか陰鬱な表情。劇伴のピアノも、何かザワザワ胸騒ぎを誘うように響く。コメディを選んだつもりだったのに…、ジャンル間違えてませんか。ブラックな笑いとあるけ>>続きを読む
途中何回か、声にならない悲鳴をあげた。開いた口が塞がらない状態はトータルで15分くらいあったと思う(体感)。
南京。視覚障害の若者たちが集団生活をしながら勤めるマッサージ院での群像劇。
見えない人同士>>続きを読む
「マギーズ・プラン」で歌詞込みで聴いた「ダンシング・イン・ザ・ダーク」がすごく良い曲だった。で、ブルース・スプリングスティーンつながりで本作を鑑賞。
正直、暑苦しいとか汗くさそうとかのイメージしかなか>>続きを読む
おしゃれ感・オトナ感・おとぎ話感がミックスされた素敵ムービーではある。ニューヨークのインテリたちの男女関係ということで、ウディ・アレンやらノア・バームバックぽさも。実際、バームバックのパートナーである>>続きを読む
元がアレなので、うっちーがすごくかっこよく感じた。栗山千明はこの頃の顔のが断然好き。
最後は泣いちゃった。やっぱコイツら最高だな!
文句なしにおもしろい!
もうすぐ死ぬのに、変に頑張ったり腐ったりしないで、今まで通り普通に生きてるぶっさん。この先私も死を宣告されることがあったら、ぶっさんみたいにできるかなあと考えた。
軽〜く楽しむつもりで観たけど、まさかの鳥肌、まさかの涙だった!
令和女子バンザイ!令和の屑男バンザイ!
食べ物がまずそうで汚ならしいのはシュヴァンクマイエルの作品ではいつものこと。食べることにエロやグロがあることをこれでもかと見せつけてくる。
今回は、赤ちゃんとか妊娠とか育児とかにもエロやグロがあるって>>続きを読む
ヴァンサン・カッセルって、フェロモンむんむんのイケメンと言われてたような…そして私は名前は聞いたことあるけどちゃんと顔を見たことがなかった。今回、初めてそのご尊顔を拝見しての私の印象は…、カマキリ。す>>続きを読む
紀子三部作、順番は違うけどこれで全て観たことになる。本作の紀子は、お父さんとの二人暮らしがよくてよくて、お嫁になんか行きたくない!と駄々をこねる娘で、他の二作のような奥ゆかしく自分を抑える女性ではない>>続きを読む
決して変態ではないんですけど、小学生男子が大好きなんです。男に生まれたかったと思ったことはないけど、男子になって彼らの仲間に入りたいと思ったことは何度も。ラッパー活動とかのところは正直どうでもよくて、>>続きを読む
この家族の状況とか気持ちを想像しながらとか、現代だったらこういうことかなと想像しながら観た。私の育った環境や両親の価値観、自分の価値観と違いすぎる。同じ国なのに異国の話みたいで、だからこそ差異の方に目>>続きを読む
不思議だな、ずっと同じリズムなのに、ウキウキごきげんに響くこともあれば、とんでもなく凶々しく響くこともある。熱量の高い音たち。お腹の底に響くような陶酔をもたらす音があったり、暴力的に耳をつんざく悲鳴の>>続きを読む
公開当時、2回劇場に行って観たし、その後もテレビ放映だったりレンタルだったりで何回も観た本作をずいぶん久しぶりに。
やっぱり面白いわ…、そしてアラン・パーカー作品は音楽が良い。ガキんちょが動物じみてて>>続きを読む
今まで何度か挑戦しては撃沈してたのが、嘘のように面白かった。こういう、ある人の内的宇宙を描いた映画とかモノクロに慣れたのかもしれないし、年齢的なものもあるのかもしれない。
グイドのように成功した中年>>続きを読む
このふたりの物語は、切ないけど前を向いてる。
別々の道をゆくけど、セレステの心にはジェシーが、ジェシーの心にはセレステがずっといる。夫婦とか恋人とか親友とか、ふたりの関係性には名前なんかいらないのだ。>>続きを読む
メキシコから大量の麻薬を運ぶため、怪しまれないように寄せ集めた「なんちゃって家族」の珍道中。
面白かった!けど、観たそばから忘れちゃうやつ。半分以上が下ネタ。でもやっぱり下ネタって平和だな。誰も傷つけ>>続きを読む
やばい、誰にも感情移入できない…と思いながら観ていたが、3人の中でセザールにだけは愛があったかもしれない。前半の暴君ぶりにはほぼ拒絶反応まで覚えたけど、情けないビーチでのスーツ姿とか、目に砂が入って大>>続きを読む
このタイトルとパッケージで、ずっとドキュメンタリーだと思っていたけど違った!そして、このパッケージのウルトラキュートガール(ペムザムちゃんといいます)を主人公にした村のほのぼの映画でもなかった。
世界>>続きを読む
ひとつの教えや考えに凝り固まるのではなく、宗教・階級・性・年齢を超えて善きことは学べる、そして、学びは善きことのためにある、ということを、押し付けでなく感じさせてくれる。
歴史に疎い私は、導入部、や>>続きを読む
この三夜をこの映画と過ごした。どうしても寝ちゃう。「ハズバンズ」「こわれゆく女」はものすごく惹きつけられて2回観たんだけど。
ジーナ・ローランズはすてき。だけど、私としては、この時より若い頃から成熟し>>続きを読む
こういう事実を前にすると、戦争はいけない、戦争は愚かだ、の一辺倒じゃだめなんだと思ってやるせない。だけど同時に、それを言い続けないといけないとも思う。民衆の意志がひとつになる力をこうして見せつけられて>>続きを読む
このヴァカンスが特別なのは、この旅をきっかけに、愛すべきズッコケ3人組の人生がちょっと変わるだろうっていう予感で終わるから。
この映画をみているあいだ微笑んでいた私の心が、映画が終わってから劇場を出て>>続きを読む
YouTuber界隈はよくわからないけど、長男経由で知った「あめんぼぷらす」の野球部あるある動画は好きです。ヘタな野球映画よりもリアルで、ちょうど良いさじ加減にグッときたりキュンとするポイントがあって>>続きを読む
自殺するする詐欺みたいな主人公が、愛する人と出会ったり、優しい人々との巡り合わせで生きる喜びを得る、みたいな話。
そこそこ笑ったし楽しめたけど、「敗者三部作」でどんな困難にもめげず、とりあえず自分でな>>続きを読む
壮大なロケーションと素晴らしいCG、IMAXならではの迫力ある音響は堪能しましたが、やっぱり原作を読んでないとダメですね。お話に入れ込めなかった。たぶん、それぞれの旅の仲間たちにも背景があっていろんな>>続きを読む
敗者三部作、一作め。当時、劇場で観たんだけど、やっぱりまったく覚えてなかった。だけど何かほんわりとしたあたたかさだけは残っていた。
三作を遡ってぜんぶ観て、敗者三部作というのは敗者復活戦の話なんだなぁ>>続きを読む
いや〜面白かった!カウリスマキでは寝るのもあり、と思ってたのに寝る暇なかった。
いつものゆったりテンポではあるものの、この主人公はけっこう行動的だから、たくさんの人との出会いがあって、出会う人々もそれ>>続きを読む
カウリスマキの「敗者三部作」これは三作目だったのね…、ここから観てしまった。「浮き雲」は当時劇場で観たけど、内容は忘れてしまった、また観よう。
この4コマ不条理マンガみたいな世界観、なんか心地いいんだ>>続きを読む
近頃私のタイムラインで立て続けにみかけた本作が懐かしくて、再鑑賞。
思えば少し前、「ラブバトル」という男女が取っ組み合いのケンカをする映画に惹かれて観たのも、この「バタアシ金魚」でのカオルとソノコの容>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
アランは最大の敵である自分自身に殺されたってことなのかしら。
7月23日、僕は死ぬ。そう決めたアランが、旧友を尋ね歩く。迎える旧友たちはみな優しく、どの女も彼に対して色めき立つ。陰鬱で恨みがましいこ>>続きを読む