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主人公ミナが紅をひく時、そこには決意と覚悟がある。唇を赤く染めヒジャブを外して彼の元へゆく時には、女として彼を愛することを。
明かされた事実を知った後にも、彼女は唇に紅をひく。鏡の前にいる時は、彼女は>>続きを読む
けっこう好き。この監督の映画、他にも観てみたいって思う。
アラフォーのちょっとダメな男たち。そのなかでも紙細工職人のビージエがほんとに愛せる。男4人がテーブルを囲むオープニング、クラスの1軍ぽい2人と>>続きを読む
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なになに、これどゆこと?ってなる。続編があるってことかな?主演の子、私が10代なら恋しちゃいそう。彼女役の子の子もかわいくて、最初のイチャイチャっぷりにはうっとり。和訳はわざと女子っぽくない言葉にして>>続きを読む
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高校教師と、文学的素養のある美少年。ふたりは現実と創作の世界を自由に行き交い、イマジネーションの世界で遊んでいるつもりだったのに、徐々に膨らみすぎた物語に実生活を翻弄されてしまう…
オゾン監督作品は>>続きを読む
台湾の赤は濃くて鮮やか、心惹かれる。
ポップな演出とカラフルな色み、コメディタッチの導入部からは想像してなかったシリアスでウェットな展開。やっぱり泣いてしまうけど、前半の雰囲気の方が好みかな。それで>>続きを読む
キャラクターがちょっと渋滞してたかも。
それでも、しんちゃんのラクガキから生まれたにせナナコおねえさんに泣かされた。銀河鉄道999のクレアさんを思い出しちゃった。
これはしんちゃん映画の新たな名作なんじゃないだろうか(全制覇したわけじゃないけど)。
いつものように、しんちゃん率いるカスカベ防衛隊の友情と冒険のお話。そしていつものように普遍的なテーマを扱い、子供向>>続きを読む
祭りだ祭りだ!って勢いで、近所のシネコンへチャリを飛ばして行ってきました。予備知識はゼロ。オープニングから迫力ある映像と例の曲やら前作オマージュやらをガンガン使ってくれてサービス満点。若いパイロットた>>続きを読む
公開時から、なんとなくいい予感がしなかった本作だけど、タイムラインに並ぶ賛否両論が気になって挑戦。結果はビミョー。
目を引くような衝撃的なシーンを続ける工夫は認める。でも、いろんなところが雑すぎるし、>>続きを読む
ひんやりとしめった土と緑の匂いがする風や、きいんと澄んだ冷たい川に手足をひたした瞬間や。いつかの夏休みを思い出すような風景だった。人々の飾らない表情も、なにか懐かしいような新鮮なような。私の心のかわい>>続きを読む
アリ・ウォン主演。彼女がステージでも語っていた、「金・権力・名声」を持つ女と、幼ななじみのフツーな男のラブコメ。やっぱりいちばんの障害は、恋敵よりもプライドってところなのかもね。
あの大スターの出演も>>続きを読む
アリ・ウォン(アジア系女性コメディアン)を観終わったら、おすすめで出てきた白人男性コメディアン、ビル・ボーのスタンダップコメディ。この人のことは何も知らないのだけど、違う視点のコメディも観た方がいいか>>続きを読む
攻めてるな〜!3作全て観て(なぜか3作目だけはフィルマにタイトルがない)、この2作目がいちばん過激だった。それネタにする?とかそこまでする?とか若干引きつつ、でも笑っちゃう。
1作目の観客には意外とア>>続きを読む
アジア人女性というマイノリティであることが、ステージ上ではこの上ない武器となる。おまけに妊娠7ヶ月、最高すぎる!
あれだけ下世話な下ネタやきわどい人種ネタを連発してるのに下品に感じないのは、彼女が人と>>続きを読む
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子供の頃からシャチ大好きな長男が、寮から帰ってきたので一緒に。
最初に主人公がハーモニカを吹いてシャチを呼んだところから、「フリー・ウィリー」じゃん!と思ったのだけど、やっぱり最後まで「フリー・ウィリ>>続きを読む
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徹底的に言葉での説明を省いた、映像で語る映画の中でただひとつ浮き上がってくるセリフ、
「女性の権利は少ない…」。
監督の経験をもとにしたというこのお話。このセリフは、もしかしたら監督が実際に耳で聞いた>>続きを読む
舞台はアイスランド。「ヴィンランド・サガ」の主人公トルフィンのふるさとに、世界にただひとつのペニス博物館があるなんて!
「家畜も家族もいずれ死ぬ。だが、勝ち得た名声は永遠なりーオーディンの言葉」
そん>>続きを読む
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アケルマン監督作品は初めて。
何か詩みたいな映画だった。独り言でもあり、叫び声でもあるような、24歳の彼女の世界を、アケルマン本人が演じている。
自室にて、「私」を捏ねくり回し「私」を持て余すアケル>>続きを読む
撮りたいテーマ、伝えたいメッセージがあれば、映画は作れるんだなぁ。そこにあるのは、街と人とタクシー、そしてカメラ。
イランの普通の人々の日常のようだけど、なかなかクセの強い人ばかり次々に乗り込んでくる>>続きを読む
日韓合作。妻夫木君とハ・ジョンウ、それに渡辺あや脚本のブロマンスとな!と、ときめきを期待して観たらどっこい、なかなかにヘビーな題材だった。
「家族」を背負い、縛られ、拠り所に生きる亨(妻夫木)と、「家>>続きを読む
「帰れって言われて帰るような奴は帰れ!」
毎回、ここで号泣するの。そのあとのキスも、きっとこの瞬間、主演の2人は本当に恋をしてるって思うの。そう思うと、涙があふれる。恋のよろこびは必ずせつなさとかなし>>続きを読む
綺麗すぎる、キラキラしすぎてるってことは、このアニメのポスターを見た時からわかっていた。だから観るつもりはなかったこのアニメ。実写版を初めて観たのは20年くらい前で、何回も繰り返して観るくらい好きだっ>>続きを読む
新入生いじめとかバカ騒ぎがだいぶ迷惑で暴力的なのにノれず。
新学期直前のバカ騒ぎを描いてるのは「エブリバディ・ウォンツ・サム!」と同じだけど、あちらはだいぶ洗練されているのがわかる。エモいはずの内容な>>続きを読む
原題“Boyfood”、邦題「6才のボクが大人になるまで。」そのものの内容で、少年の視点で彼の成長していく様子を描いている。
その一方で、離婚した夫婦が子供たちを立派に育て上げる様子を丹念に描いた作品>>続きを読む
計らずしてストーカーものが続く…
タイトル通り、いくつかの人生が悦楽の中に交差した、その点を描いてみせる。
ひととき交わった人生はそれぞれ違う方向へ。
美しき人妻は裕福で退屈な暮らしに、太った風俗嬢>>続きを読む
フィル友さんのレビューでなんとなく気になっていた本作、古本屋さんで原作をみつけたので読んでみた。井上荒野はこれまでに数冊読んだけど、乾いた文体でじっとりした感情を描く感じは、けっこう好き。
映画は、同>>続きを読む
フォロイーさんのレビューで気になってたモテモテ先生…ん〜、納得!私もこの先生の最初のひと言から心を奪われた!穏やかで優しげな包容力を感じさせる低音ボイスはやはりイイ…先生役の役者さんの名前が板東工さん>>続きを読む
野球推薦で大学に入学した主人公が野球部の寮にやって来てから、ひたすら寮の仲間と酒飲んでパーティをハシゴする3日間。ホントにそれだけの映画なのに、ずっと楽しかった。
わが長男も野球推薦で大学の寮にいる。>>続きを読む
なんだろう、この気持ち。恐ろしさと痛ましさと陶酔がマーブル模様のように渦巻いてる。心がざわつき、ゆるやかに動悸する。主人公の少年セスの黒くつやつやした髪は、無垢さも生命力も悪魔的な何かも感じさせる。>>続きを読む
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「友達の友達は友達」
ブランシュは、「(私は)ブスだから」ってすぐ言う。レアは「(ひとりでいると)男が寄ってくるから…」って登場するなり言う。
本作では、「レベル」っていう言葉が何度も出てくる。ブラ>>続きを読む
「二人の妻を持つ者は心をなくし、二つの家を持つ者は分別をなくす」。
言ってることとやってることが違うクイーン・ルイーズちゃん。美人でスリムでしなやかで、声がかわいくてヘンな髪型(当時の流行り?)。彼>>続きを読む
「Dr.スランプ」のガッちゃんを思い出しましたが、あんなにラブリーでキュートではなくて、さえないおっさんばかり出てきます。胸やけ注意⚠️
ちなみに、ガッちゃんにアイスクリームの材料を食べさせて、冷凍庫>>続きを読む
「アリス」が良かったので、配信で観られるシュヴァンクマイエル作品を鑑賞。
次に何が起こるか、何が出てくるか、全く予想のつかない不思議な映像の連続。あやつり人形やら粘土人形やらが、おどろおどろしくもたど>>続きを読む
古ぼけて薄汚れて煤けてる夢の国。シュヴァンクマイエル監督作品は初めて観ました。なにこれ好き好き。不思議の国のアリス、思えば子供の頃に読んだ時から、心踊るものを感じる反面、どこか薄ら怖くて不快ではあった>>続きを読む
軽いけどしみじみと味わい深い。柔らかいけど乾いてる。いくつもの恋の矢印は、こんがらがったりからまったりせず、しなやかに交錯してパリの街をすり抜ける。
ロメールが描く女の子たちはみんな、自分の意思を持っ>>続きを読む
すごいものを観た…、生き様で何かを訴えているようにも見えるし、心のままに生きているようにも見える。まくし立てるように話す美由紀さんは怒りの人でもあるかもしれないが、大きな愛の人でもある。
ひとりで子>>続きを読む