町山智浩さんのラジオでこの作品を知り、すぐに思い出したのがビリギャルだった。
ちゃんと読んではいないが、あの本の売り方にかすかな違和感があってちょっと調べたら、題名になっている事柄は嘘ではない。でもや>>続きを読む
西部劇に詳しい人はいろいろ小ネタを楽しめそう。知識のない私は、西部劇といえば荒涼とした大地、威張り散らかす保安官が男を馬で引き摺り回しているイメージなのだが、見事にそのままの世界観だった。
例によっ>>続きを読む
テレビ版から続けて。テレビ版を切って貼って作ったみたいに感じたけど、作っている人たちも追っかけている人たちも、こうやってリピートすることで、それぞれエヴァの世界を自分の世界にしていっているのではないか>>続きを読む
女同士のガチバトルをメインに、社会風刺とブラックジョークを散りばめて、誰もが聴いたことある(でも曲名は知らない)クラシックBGMにのせてお届け。
2016年作品。「人間の想像することは全て起こりうる」>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
脇役がとてもカラフルで魅力的なのは良い。それなのに、どうしてこんなに主人公に魅力がないのか。
全ての出来事や登場人物が主人公に奉仕し、結果的には主人公が成長するという例のタイプの映画、ど真ん中をみつけ>>続きを読む
なんじゃこりゃおもろ!主人公の半径数メートルでしか話が展開しないのに、えっどゆこと?えっ何これ?とお口ポカーンしながら観てました。なんかおちょくってる感じの音楽も耳に残るのよ。
一度見たら忘れられない>>続きを読む
3時間かけて観てて、いちばん印象に残ったのは屋根裏のアイツ。
マザコン製造機を自認している私なので、主人公のボーよりもママの方に焦点が合い、なかなか身につまされる作品ではあった。
私はこの作品に出て>>続きを読む
今、ここ。今、この時のこの音を聞いて。
映像で綴られた詩のような映画だった。
過去も未来もない、今この瞬間。でも同時に、今でもあり過去でもあり未来でもあって、現実でも夢でもあるような。
「ゴースト>>続きを読む
夜の街と、夜の街を泳ぐゴーストたち。
電車を乗り過ごした老婦人の一夜限りの小さな冒険。袖触り合うも多生の縁、と言いますが、こういうの好きです。日常の中でのふとした出会いは、人生の喜びのひとつですね。>>続きを読む
「非常に残念なオトコ」冒頭部に出てくる劇中映画がこの作品のパロディということで鑑賞。期待しないで観たからか思ったより良くて、ちょっとホロリともしてしまった。
彼のことを思って身を引くヒロインが、ただ自>>続きを読む
白人女性と付き合ってるアジア人男性を見ると『よくやった!』
アジア人女性と付き合ってる白人男性を見ると『フェチですか?』
正直言って、そう感じる気持ちもわかっちゃうよね〜。でも、こういうデリケートなと>>続きを読む
「前も後も霧。後には罪、前には夢」
繰り返されるイレーンの詩。
画面の真ん中にふたりの女。手前には花嫁のヘッドドレス、奥にはゆりかご。愛し合ったことは罪なのか、生まれ落ちた赤子に夢を託すのか。どちら>>続きを読む
確か原作が発表された時、雑誌で作者のインタビュー記事を読んだ記憶がある。内容は覚えていない。失礼極まりないとは思うが、地味な文学少女が頑張って書いた不倫小説という印象が残っていて、手に取る気にはならな>>続きを読む
あのマリとヤノーシュにまた会える!…って誰なんだい?この監督の前作「ナイン・マンス」の主人公カップルだよ!(←というトーンの作品ではない)
マリとユリ、正反対の2人、共通点は女ってこと。私も女として、>>続きを読む
フンガーフンガーフランケン、ざますざますのドラキュラ、ウォーでがんすのオオカミ男、俺たち怪物3人組よ〜♪が頭をぐるぐるしつつ鑑賞。とうぜん、フランケンシュタインというのはこの人造人間の名前ではなく、生>>続きを読む
最高に面白かった!
世界の手に負えなさや残酷さに果敢に立ち向かうベラの大冒険。それは生きる喜び、すなわち権利を勝ち取る闘いでもあった。
これまでいけ好かんとか言っててすまんランティモス。私はやっぱりこ>>続きを読む
退屈もするんだけどニヤリとできるところもあって、寝落ちするけど嫌いじゃない。鳩が物語の中心にいるという地味さも滋味深くて、鑑賞後はなんとなく晴れやかな気分にしてくれる。
90年代に華々しい活躍をし>>続きを読む
たまに観たくなる、ちょうどいいラブコメ。
ほろ酔いで頬を染め、下ろしてた髪をアップにした上、胸の谷間を見せつけつつ、辛辣なセリフを吐くチョン・ジョンソ。
「自分に5段階評価をつけるとしたら?その答え>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
密室会話劇、不穏な空気、評価高げ、あとスティーブン・ユァンが出てる…と興味を惹かれ再生。建物の写し方が不気味でスタイリッシュなオープニングにワクワク。だけど、実際家族が集まってみると…、う〜んこれいつ>>続きを読む
そこにいてそこにいないようなこの男の世界の中で、破壊した冷蔵庫やコーヒーマシンや家だけが、強く「現実」を感じさせた。
顧客係のシングルマザーとその息子との不思議な交流は、もしかしたら夢だったのかもね。>>続きを読む
かっこいい音楽と、ちょっと不思議なエピソードや演出と、そして何より愛にあふれた映画だった。
ゴリゴリマッチョな父親は、よくある欧米のホームドラマみたいに、「愛しているよ」とか「誇りに思っているよ」とか>>続きを読む
先日「バッド・ルーテナント」を観た時、その前にこの作品を観て会場から出てきた人が、「面白かった〜」と、心の底から言っていたように感じてすごく観たくなったので。
冒頭のピーピング・トムのところはわくわく>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
台所仕事しながらスマホで観る映画って意外と迷う。腰を落ち着けて観たい作品は選べないから、作業してても内容が理解できて、それなりに楽しめるものがいい。というわけで、評価は高いけど絵柄で敬遠していたこの作>>続きを読む
もう最初から最後まで、ああ映画だ、これが映画だよと思いながら観てた。
彼の行動は赦しや贖罪と呼ぶこともできるし、虚しい自慰行為と吐き捨てる事もできよう。
哀れで惨めでみっともなくて、どうしようもなく寂>>続きを読む
噂の変な映画、ついに観た〜。ダークなSFって感じかな。
パートナーがいないと動物にならなきゃいけない世界。パートナーは異性でも同性でも良いってことは、生殖が目的ではなさそう。しかも、カップル成立してす>>続きを読む
ソレンティーノの映画に出てくる建築物やインテリアって、なんであんなに素晴らしいんだろう…私の拙い表現では追いつかないラグジュアリーさ、ゴージャスさ。そして次々に登場する女性たち。みんなミス・ユニバース>>続きを読む
「ロバから見たらこんなふうなんじゃないか」と人間が想像して撮った映画だった。そんなの観る前からわかっていたのにね。思ったよりもずっと、人間から見た人間と、人間が「こうあってほしい」と願う動物を描いた映>>続きを読む
「欲望という名の電車」を先に観ておいて良かった。そして、あの戯曲に対する見方が変わった。アルモドバルは、「欲望という名の電車」を女性讃歌としてとらえているようだ。
運命に翻弄され、ボロ雑巾みたいに惨め>>続きを読む
序盤、主人公の家族と義父母の食事会の場面がいちばんヒリヒリしたし、深田晃司の映画観てるぅ!って思った。小さな不和と分断を引き延ばして見せてくる。
逆に、あれだけの出来事があったその後の方が、物語の面白>>続きを読む
テンポも効率も良くて、すごく良くできた脚本だと思う。トリクシーとメイドの女の子のエピソードがすごく良かった。あと、時そばみたいなセコい稼ぎ方も面白かった。終わり方も鮮やかだけど、あの選択は間違ってると>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
だめだ〜寝ちゃった。仕事柄、10年以上ジジババと付き合っているけど、セックスしたくてしょうがないというおばあちゃんに出会ったことがない。アメリカにはいるのだろうか。あと、ちょうど夫と、「男はいつまでた>>続きを読む
あの「プロミシング・ヤング・ウーマン」の監督であり、「キリング・イヴ」の脚本も手がけたエメラルド・フェネル監督作品と知って飛びついた!最後まで先が読めない展開だったし、キャストもドンピシャにハマってた>>続きを読む
大晦日に最後の方だけみかけて一気に引き込まれ、新エヴァシリーズ鑑賞に至った作品。そのあとこの作品を最初から観た。いやこれ何?スゴイ!
テレビシリーズが流行ってる時、深夜の再放送で最終回の日はちょっと話>>続きを読む
ずっと追いかけてきた人にはどんなふうに映るんだろうなぁ。大団円なラストには賛否両論あったんだろうと想像する。にわかな私にはなるほどすっきりな気もしたし、ちょっと語りすぎ?とも思った。でも、長いことこの>>続きを読む
緻密に作り込まれた設定を理解するのはハナからあきらめているので、エヴァの世界はシンジ少年の葛藤と成長を描く精神世界のお話と考えて観ています。
この世界は母性で溢れてますね。どこかでアダムという言葉が出>>続きを読む
えらいところに手を出しちゃった。超いまさら、エヴァ沼の浅瀬に指をつっこんで、その深みに慄いております。ただ、この沼にズブズブとハマりにいく集中力と渇望が私にはありません。これはやはり、「自分とは何か」>>続きを読む