湯っ子さんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

MOTHERS(2020年製作の映画)

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すごく良くできたドキュメンタリーだから、この作品に登場するひとたちの痛みがわかるような気がする。だけど、そんな気がするだけ。
それなりに歳を取って、それなりにいろんな人を見ていて、毎日のように映画を観
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ミツコ感覚(2011年製作の映画)

3.0

山内ケンジ監督作品を観るのは3作目。

気持ち悪い…三浦、気持ち悪いよ。
私的には、ちょっとホラーだった。
ミツコもエミも、結構相手にしてるところが嘘ぉ?って思う。私だったらすぐ通報します。

この監
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トラスト・ミー(1990年製作の映画)

3.5

オープニングの切れ味が良いな。
あ、この感じ好きって思える。

お母さんに支配されてるマリア。ケバい化粧に派手な服も、水色ワンピースに眼鏡、白いタイツ姿もかわいい。
ものは知らないけど、バカじゃないと
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0.5ミリ(2014年製作の映画)

4.0

人たらしのヘルパー、サワ。
あるきっかけから宿無し・文無しとなり、生きていくために、時には脅迫までしながら押しかけ・住み込みヘルパーとなる。
サワちゃんは不思議な人だ。
図々しくて大胆で乱暴。
だけど
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疑惑(1982年製作の映画)

4.0

二大女優の競演。

桃井かおりのオニクマ…いや凄いわ。
鬼で熊だもん。よくこの名前をつけたもんだ。
金の亡者で利己的で暴力的な鬼の部分と、欲望の赴くままに行動する獣(熊)の部分を合わせ持つ、最強悪女。
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藍色夏恋(2002年製作の映画)

3.5

夜のプール、昼のプール、街の緑、窓からの光、夜の街の灯り。どれもキラキラ光っていたけど。
若いひとたち、なによりもあなたたちが輝いていた。

日照りの中、街中を自転車で駆け抜けるあなたたちの姿は、たぶ
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友だちのパパが好き(2015年製作の映画)

4.6

あのピアノ曲いいなぁ…不穏でユーモラスで。
この映画の世界観そのまま。
あの曲がかかった時と、はじまりのセリフが「えっ?」のところから、これは面白い!好きなやつだ!ってわかった。
初めて聴いたんだけど
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At the terrace テラスにて(2016年製作の映画)

4.0

観ている間中、居心地悪くて、でもおかしくて、う〜、あるあるこんな瞬間!いるいるこんな人!って、眉毛八の字にして笑ってました。
そしてラスト…来るぞ来るぞって思ってたら…
ホントに来た!!あ〜あ…
立派
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蜘蛛女のキス(1985年製作の映画)

5.0

これも10代の頃、テレビ放映を録画して擦り切れるくらい観た映画を再鑑賞。
オープニングから美しいテーマ曲が流れてきただけで、胸がいっぱいになった。
投獄された政治犯のバレンティンと、未成年買春のゲイ、
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自由が丘で(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ホン・サンス監督作品は初めて。
日の光に満たされたような映像で描かれるソウルの街角が美しい。
ピアノ曲が心地よく響く。
加瀬亮は歩いてるだけでカッコいい。
みんな、すげー煙草吸う。
そして、変なズーム
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グリーンブック(2018年製作の映画)

5.0

先日、私の勤め先のデイサービスの利用者さんと、この映画の手紙のエピソードがいいよね〜!って盛り上がった。

私はこの利用者さんが好きで、送迎の車の中でおしゃべりができる時間を楽しみにしている。
70代
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マンハッタン(1979年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

オープニングの「ラプソディ・イン・ブルー」とマンハッタンの街並みがやっぱり素敵でずっと憧れ。
でも、42歳のアレンが17歳の女の子と恋人同志って!
現在のアレンと妻スン・イー(以前恋人だったミア・ファ
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インビトゥウィーナーズ/思春期まっただ中(2011年製作の映画)

3.2

軽くて笑える映画が観たくて。
元はイギリスのテレビドラマだったらしいですね。
どうりで、主要人物はじめその家族までキャラクターが立っていて、しかも濃いぃ。
イケてない男子4人組がバカンスに出向き、恋と
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.0

30年ぶりの鑑賞。
10代の頃、最初の横スクロールの映像とトム・ウェイツの曲が好きすぎて、テレビ録画を何度も観た。
オープニングとエンディングの曲が入ってるトム・ウェイツの「レイン・ドッグス」のアルバ
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東京物語(1953年製作の映画)

4.0

小津作品は、昔、お正月のテレビでチラ見したくらい。まともに観るのは初めて。

私が好きなのは長女を演じた杉村春子。
この時代の感覚からすると、年老いた両親に冷たい薄情な娘として描かれているのかな?
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インスタント沼(2009年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

三木聡監督作品は初めて。
画面の細部にまでギャグが忍ばせてあるので、小道具にまですご〜くこだわりがあるんだろうな〜と思った。

風間杜夫がめちゃくちゃ面白い。
あの雰囲気、あの間合い…キレキレだ。
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.2

ジョン・ルーリーの顔がいいな。無表情で、爬虫類っぽい。
彼だから、この映画の空気感ができている気がする。

エヴァの登場シーンが好き。あの曲いいよね。
10代で初めてこの映画を観た時は見事に寝てしまっ
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冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

5.0

ずっと気になっていて、評価が高いことも知っていたんだけど、リストに入れたままになっていたこの作品。
なんでもっと早く出会っていなかったんだろう!
これ大好きなやつだ…

最初の方、おじさんの彼女が、顔
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海と毒薬(1986年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

人体実験を平然とした顔で執刀した医師たち、それをサポートした看護婦(あえて看護師ではなく看護婦と記します)たち、野次馬見物にやってきた軍人たち、彼らは狂っていたのか?
ことの次第を恐れおののき、慌てふ
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.9

ディズニー映画って、私何を観たことあるかな?と調べてみたら、子供たちが小学生の頃は、一緒になってそこそこ観ていた。
「トイストーリー」や「ベイマックス」「モンスターズ・インク」「ファインディング・ニモ
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プリンス/パープル・レイン(1984年製作の映画)

3.5

プリンスの「パープルレイン」は、私が初めて買ったアルバム。しかもカセットテープで!笑
かれこれ37年前とな…びっくりだよう。

当時は海外アーティストが動いているところを見るには、限られた音楽番組しか
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avec mon mari アベック モン マリ(1999年製作の映画)

3.8

ボーっと観るのにちょうどいい映画。
二組の夫婦は、家族っていう感じでもなく、もちろん恋人でもなく。
そんな彼らの日常を覗き見しているみたい。

タモツ良いなあ。
タモっちゃ〜ん、お腹空いた〜!とか言っ
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バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

この人何かおかしいんじゃないか…と思わせる人物が途中から変わる。
誰が本当のことを言ってるのか、誰がおかしなことを言ってるのか、狐につままれたような気持ちで観ていると…!!

大家の爺さんと、保育園の
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

この家族は、人間の形をしているけど、人間と思えない。
かろうじて、家屋に住み、車に乗って通勤し、家族の形態を持ち、服を着てテーブルで食事をするけれど、私たちが人間社会の中で認識している表情、概念、常識
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春との旅(2009年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

偏屈爺さんと孫娘のロードムービー。
お勧めしてもらって、他ではなかなか見かけない組み合わせに興味を引かれた。
なんだけど、う〜ん…。

「37セカンズ」の時もそうだったけど、私はどうしても、自分の仕事
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ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

3.8

多分、20年前くらいに観てるんだけど、ほとんど覚えてなかったので、ほぼ初見かな。
いや〜、面白かった!

不倫、家族の確執、(この頃はなかった言葉だけど)モラハラな恋人など、本当はドロドロしたテーマな
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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

この映画は、ラスト40分程から、全く違う映画になってしまう感じがする。
そこまでは、女ボクサーマギーと老トレーナーフランキーのサクセス・ストーリーに見える。

フランキー演じるイーストウッドは、お馴染
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アニー・ホール(1977年製作の映画)

4.0

この映画をちゃんと観るのは初めて。
なのに、観ている間、あれれ?これどっかで観たことある!ってところがたくさん。
なるほど、数あるロマコメの名作の元ネタは、この「アニー・ホール」にあるんだなと思った。
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.2

夫がジェフ・ブリッジス好きで、何か彼の映画を観ようとしていたので、これを勧めた。私は以前観ていたけどあまりよく覚えておらず、二度目の鑑賞。
ニューヨークの街が美しく撮られていて、役者たちも魅力的。
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クラークス(1994年製作の映画)

3.2

下ネタ多めで破茶滅茶な行動、ゆるい雰囲気が、しみじみ90年代を感じさせる。
ああ、なつかしや。

ダメだけどなんだか楽しげな店員2人の様子を淡々と見せて、共感させておいてからの最後の胸熱パート。きっと
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疑惑とダンス(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

あ〜面白かった!
本当にくだらない言い争いなのに、それぞれの人間性や、この6人の関係性が浮かび上がる様がたまらん!
以下、私もやった、やらないを連呼することをお断りしておきます。だってそういう話なんだ
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ひゃくはち(2008年製作の映画)

4.0

前に観たのは、長男が小6くらいの時、
小学生の頃から野球大好きな彼と、高校野球ってこんな感じなんだなって、面白く観た(教育上よろしくないところもあったけど)。

長男の高校野球を見届けた後の今、この映
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

最初はサスペンスかと思って観ていました。
情けないお父さんとおませな娘のやりとりもちょっと笑えたりなんかして。
それが、段々と思わぬ方向へ向かい、全く予想のつかない展開…

一度観ただけではとても理解
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.3

ずっと、この映画のレビューを書けなかったのです。あまりにもみなさんの評価が高くて。
多分、私が本筋ではないところで引っかかってしまった故に、ちゃんとこの映画と向き合った感覚がなかったからかもしれません
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.2

岸井ゆきのちゃんの魅力を堪能しました。
あのラップと、ヨウコちゃんは寂しくないの?って叫んだ時の涙でキラキラした目、ちょっととんがった唇、元同僚の水筒と金麦で乾杯するところ、すごくかわいかった!

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マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985年製作の映画)

4.5

高校生の頃に日比谷シャンテで2回観て、レンタルでも何度も観ていた映画。
配信に来ていたので、20年ぶりくらいに鑑賞。

記憶というのは不思議なもので、古い記憶からは嫌なことや不快なことが消える傾向にあ
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