湯っ子さんの映画レビュー・感想・評価 - 24ページ目

WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

3.3

軽く観られて面白く、林業というお仕事の入り口を見せてもらった感じ。
山の神様に対する敬意とか、不思議な出来事が描かれていたのも良かった。

役者さんたちも良かった。伊藤英明はすごくハマっていたし、優香
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サウスポー(2015年製作の映画)

3.0

格闘技好きで左利きの長男と一緒に鑑賞。

ジェイク・ギレンホールがムキムキのバッキバキになっていた。相当鍛えたんだろうな。
フォレスト・ウィテカーは安定のいい人感。この人が出てくるだけで、絶対いい人で
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メイキング・オブ・ドッグヴィル 〜告白〜/ドッグヴィルの告白(2003年製作の映画)

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過去鑑賞記録。公開後少ししてからレンタルにて。
本編の衝撃もさながら、ラース・フォン・トリアー監督はもうやめとこ…となったのはこの作品きっかけだった。
「奇跡の海」を初めて劇場で観た時、とにかく圧倒さ
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パターソン(2016年製作の映画)

3.3

パターソンという町に住むパターソン。
職業はバスの運転手だけど、彼は詩人でもある。

たった数行の言葉を綴るのに、詩人はこうして心の中でそれを反芻し、単語を吟味し、まさに言葉を編んで詩に作り上げるのか
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小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

5.0

20年ぶりに再見。
本当に良い映画。

本当は、はみ出すくらいの大きな才能を持っているのに、自分のいる世界に合わせて身を縮めているジャマール。
自他共に認める偉大な作家であるのに、50年身を潜めて暮ら
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37セカンズ(2019年製作の映画)

3.3

まず、ヒロインの加山明さんがとても可愛らしい。
この映画に主演するということが、ものすごい冒険だったと思う。彼女の勇気に敬服する。
私はこの映画が作られた意義はものすごく大きいと思う。
渡辺真起子さん
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サムサッカー(2005年製作の映画)

4.3

あたたかい映画。
登場人物の描き方も、リアルで滑稽で、嫌なところもあるけど、描き手の視線は優しい。

監督が男性だし、主人公が男の子だからか。
母親は彼の成長にオロオロしながらも、いつでも彼のこと心配
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沈黙 SILENCE(1971年製作の映画)

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この映画は高校生の頃、現代国語の授業で観ました。その衝撃が忘れられず、この後遠藤周作の著作を読み漁りました。

私にとってのかけがえのない映画体験です。

そんな機会をくださった現代国語の先生ですが、
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ペンギンズ FROM マダガスカル ザ・ムービー(2014年製作の映画)

3.5

やっぱりペンギンズ大好き!
赤ちゃんからの付き合いだったなんて、なんかジーンとしちゃう。

マダガスカルは断然吹き替えが好きで、映画版ではペンギンズやジュリアンの仲間たちの声のお笑い芸人たちはそれはそ
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ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

3.6

30年ぶりに再見。
洞口依子が大好きだったので観たんだけど、黒沢清監督だったのは、ついこの前知った。

当時もなんだこりゃ?って思ったけど嫌いじゃなく、今回もなんだこりゃだったけど、洞口依子はやっぱり
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トト・ザ・ヒーロー(1991年製作の映画)

3.8

当時、シャンテに観に行き、レンタルビデオでおかわりするくらい好きだった映画。
30年ぶりの鑑賞。

断片的な記憶だけで、すっかり忘れていたのだけど、こんな話だったっけ?
おとぎ話みたいで好きだった記憶
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人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

3.2

20センチュリーウーマンの余韻が冷める前の鑑賞。
マイク・ミルズ監督のお母さんの話の次は、お父さんの話と思って観ました。
お父さん役のクリストファー・プラマーは本当に素敵。
彼の人生は、ゲイをカミング
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

オープニングのヤスコの独白から引き込まれた。

停電になると、全裸で踊るヤスコの母親。
衝動的に、全身の毛を剃るヤスコ。
私も、鬱っぽくなった時、衝動的に自分で髪の毛切ったりしたことがある。

ツナキ
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少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

過去鑑賞記録。

下ネタと言えばそうなのだけど、私は大真面目です。苦手な方は読まないでね。







うろ覚えなのに、すごく印象に残っているシーンについて、何故こんなに強烈な印象なのかを少し考えた
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

過去鑑賞記録。
初見では、全く予測のつかない展開に振り回され、放り投げられた感じ。
変な映画だけど気になって、何回も観た。

トカゲの部屋のことを考えて、ずっと怖かった。

謎めいた仕掛け以上に、どう
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ガープの世界(1982年製作の映画)

5.0

10代の頃に初めて観てから、しばらくの間、自己ベスト作品だったこの映画。
10年ぶりくらいに観て、やはりすごく好きだと思った。

「ピアノ・レッスン」の時も思ったんだけど、昔大好きだった映画を今観ると
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シクロ(1995年製作の映画)

-

過去鑑賞。

ずっと"creep"がかかっている香港映画の予告編てなんだっけ?と記憶を辿っていたら、
劇場で観たこの「シクロ」のワンシーンだった。

20何年ぶりにYouTubeでそのシーンだけを観た
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ママ友(2013年製作の映画)

3.3

怖い怖い…

子供が小さな頃のママ友付き合いを思い出す。
当時専業主婦だった私は結構ガッツリした方だけど、色んなママがいた。

自分の行動範囲では出会わない人との出会いもあったり、今でも仲良しで、ママ
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

何故かケーブルテレビでしょっちゅうやっていて
、その度に観てしまう映画。

もっぱら性の対象とされるだけの女性と狂気じみた母性に多少の反発は感じるが、岩男の母ツルを演じる木野花さんの迫力もあり、ねじ伏
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.5

15歳、生意気盛りの主人公ジェイミーが、シングルマザーの母ドロシア、写真家でパンク女子のアビー、幼なじみで親との確執に悩む早熟なジュリーと過ごした特別な夏。

女性たちがそれぞれにとても魅力的。

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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.8

優しい気持ちになれる映画。
登場人物がみんな良い人。
25年間外の世界へ出なかったジェームスは、賢くて優しい。
きっと、地下での両親は、間違ったやり方ではあるけど、ジェームスを心から愛していたと言って
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乱暴と待機(2010年製作の映画)

3.6

へんな人たちが出てくるへんな映画。

人に嫌われるのがイヤで、いつもオドオドしてる奴
自分の世界に引きこもって、恨みつらみを生きる糧にしてる奴
欲望のままに生きてる奴
正義という暴力を振りかざす奴
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ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

4.3

面白かった!
テンポの良いブラックな笑いが散りばめられて、クスッと笑える。
80歳のぶっ飛んだおばあさん、モードが本当に魅力的でかわいらしくて、彼女の言葉は宝石のよう。
「毎日新しいことを。そのための
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嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

3.5

噂のキム・ギドク監督作品を観てみました。
何もこの表現でなくても、と思うような極端な描写。人間の獣性というものを、これでもかと見せつけるような…
その割に、私は感情の機微の描写は少し物足りなく感じまし
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

5.0

通常版よりも、すずさんの心の中に入れたような気がする。
戦争中でも、ほっこりほのぼのと生活していたすずさんの心の中を掘ってみたら、お嫁に来た家でそれなりに受け入れられながらも、まだ自分の居場所を探して
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

3年前にレンタルで観てから、何度も観ている作品。
少し前に、この映画の制作過程のドキュメンタリーを観て、これだけのこだわりで作っているから、どのシーンもすばらしいのだと思いました。
植物の種がこぼれる
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カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ロマンチックなおとぎばなし!
観ている間、セシリアと一緒に夢見心地でした。

スクリーンから抜け出してきたトムが純粋でかわいらしい。
そして、トムを演じた俳優のギルもあらわれて、セシリアを巡ってのおか
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台風クラブ(1985年製作の映画)

3.5

小学生の頃、台風が近づくと集団下校して、傘が飛ばされそうになるのが面白かったことを思い出した。
自然災害による甚大な被害、そういうものをよく知らなかった頃のこと。

何か自分に直接害があるものでなけれ
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14歳の栞(2021年製作の映画)

3.8

普通の中学生を丁寧に撮るだけで、こんなに胸に迫る映画ができるんだなあ。
クラスの中心ではしゃいてる子、端っこではすに構える子、部活に熱中してる子、帰宅部の子。

苦手で近寄れなかった子、何を考えてるか
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レイチェルの結婚(2008年製作の映画)

3.8

少し前に、ラジオで町山さんが紹介していたのをうろ覚えで観始めました。軽く観られるハートフルコメディ的なものを期待して、見事に予想が外れました。
まるでドキュメンタリーのような映像。
アン・ハサウェイが
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.0

私がまだ若くて、未来にリミットを感じていなかった頃を思い出す。

夜通し遊んで迎える夜明け
はっきりと名前のつけられない関係
はっきりと名前のつけられない感情
抑えられない衝動
浮遊する楽しさ  
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河童のクゥと夏休み(2007年製作の映画)

5.0

10年ぶりに観た大好きな映画。
クゥとコウイチが遠野へ旅行するところまでは、本当に楽しい。クゥは可愛いし、コウイチ家族のリアルな描き方にも笑ってしまう。
遠野の川で、クゥとコウイチが泳ぐシーンがとても
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はちどり(2018年製作の映画)

4.0

青春時代がキラキラしてるなんて嘘。
青春って、こんな風に居心地悪くて、いつも不安定で、自信がなくて、こわいことばかり。
でも、自分でもコントロールできないエネルギーに溢れている。 

いつも何か不機嫌
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カラフル(2010年製作の映画)

3.3

劇場で観て大泣きした作品。
11年ぶりに観て、主人公より彼の母親に感情移入している自分に気づく。
鍋のシーンよかったな…。

この窓は君のもの(1995年製作の映画)

4.5

公開当時、この切なさと甘酸っぱさにハマって、2回映画館に行ってしまった。
今観たら、どんな感じかなぁ…
青春映画は、この映画みたいに、だーれも知らない役者さんが出てるのが好き。

絶対、2人ともムラム
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バリー・リンドン(1975年製作の映画)

3.8

導入部の音楽の使い方で、心掴まれた。
完璧主義のキューブリック監督とのこと、まさに18世紀にタイムスリップしたかのよう。
レディ・リンドンを視線だけで落とすシーンの沈黙と音楽にゾクゾクした。
どの場面
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