「この星で生きていて良いんだと思いたい。」
誰にも言えない、誰にも理解されない性欲を持ってしまった者たちの魂の叫び。
それでも自分と同じ人を見つけた時どれほどの喜びなのか。その魂の救済を静かに描く>>続きを読む
無人島三角関係モノ。
カルト宗教にハマった男女の人間模様をブラックユーモア満載で描く山本直樹原作の作品。
禁欲的な生活によってエロスがネジ曲がって爆発していく所が見どころ。最初の1時間が苦痛で時間の>>続きを読む
もし電気が使えなくなった世界で、どう生きるか?
と災害や電磁パルス攻撃に太陽フレアが心配な昨今、よく考えるので鑑賞。
だいたい想像通りの展開の中で、真新しい知識を求めて見ていると、バッテリー用の精>>続きを読む
最高に冴羽獠してる鈴木亮平がブリリアント。
もっこりしてなくても、もっこりを完璧に表現している。そしてカッコよさ、身のこなし、顔が似てないはずなのに何もかも冴羽にしか見えない。神谷明風の声色もナイス>>続きを読む
怪獣カルト映画の名作らしいと聞いて小学生の頃から観たかった本作。30年経ってようやく見て後悔。
まず、続編だと言うことを忘れてたので凄い疎外感からスタートし、フランケンシュタインとは博士の名前のはず>>続きを読む
アヴァンギャルド映画の女神マヤ・デレンのカンヌ映画祭実験部門グランプリ作品。監督で主演。
デビッド・リンチが敬愛するほどのシュールレアリスムの始祖。
作品の完成度もさることながら、その妖艶な美しさ>>続きを読む
豚を中心に鶏や牛などが住む牧場での営みを撮影した神秘的な映像美で捉えたドキュメンタリー。
ただ、ひたすら豚たちの生活をモノクロでナレーションと音楽を拝して撮られた映像は単なる動物たちの生活のはずが奇>>続きを読む
この世界の片隅のさらにスミッコでしか生きられない者たちが、虚構の中に身を投じ、己のインナーチャイルドの象徴を癒やし成長する物語。
虚構世界にしか生きられない孤独な大人(オタク)達は、孤独の中に潜む子>>続きを読む
至高の映画体験だった。
スター・ウォーズもトップガンも超えた究極の体感を味わえた。IMAX鑑賞映画No.1かもしれない。「凄い」以外の言語が出て来ない。
前作は伏線張るだけ映画で凄いけど不完全燃焼だ>>続きを読む
魂の救済にまで辿り着いたダーレン・アロノフスキー監督作。
太りすぎて歩けない男が最期に罪を贖う物語。モビーディックと化した主人公が、自分のせいでエイハブ船長になりそうな娘を救おうとする。
アロノフ>>続きを読む
現代社会のギリシャ悲劇。
フランスで起こる暴動をリアルなドキュメンタリーを見ている気分にさせながらマッド・マックスのような味付けをした社会派アクション映画。
1カット撮影が凄まじくハリウッド映画のよ>>続きを読む
発達障害であろう あみ子をとても前向きで残酷に切り取った日常。
全然、空気が読めない あみ子が起こすトラブルにハラハラしっぱなし。
家族全員が、あみ子と向き合わず崩壊していくのに、あみ子だけは明る>>続きを読む
火と水が恋に落ちるファンタジー映画。
しかし実際には、韓国系・アメリカンの実録移民物語。
ピーター・ソーン監督の両親の話をベースに繰り広げられる異文化との摩擦、偏見、差別、融和が火・水・土・風に置き>>続きを読む
ウルトラ・シンプル イズ ベスト映画。
黄金を掘り当てた元最強の軍人が荒野でナチスと戦う、というだけのストーリー。他にはない。
主人公は全く喋らない。
何も話さないが、その顔つき、肉体、古傷、動物>>続きを読む
MCU随一の珍作。
ラブ&サンダーより変。
MCUの輝かしい経歴を大爆死させた問題作なのだが、それも納得の混乱した内容だった。
3人の女性ヒーローが入れ替わるから混乱してるのではなく、作品のスタン>>続きを読む
凄い。予測不可能な豚探しの旅路。
見つかったものは果たして…
森で暮らす孤独なトリュフハンターのニコラス・ケイジの飼っている豚が奪われ、探しに行く物語。「マンデイ 地獄のロード・ウォリアー」以来のニ>>続きを読む
ゆるすぎ殺し屋バトルの第二弾。
前作より ゆるくなって登場。
JKの殺し屋の日常という新鮮な設定で人気を博した前作からフリーターになった2人のだらけきった殺し屋ライフを見せる。
恐らく殆どアドリ>>続きを読む
スパイダーマンとは何なのか?を考察するシリーズ第2弾。
マルチバースを流行らせたスパイダーバース第1作から「ノー・ウェイ・ホーム」が現れ、MCUまでマルチして.たった数年で何1つ新鮮味のない設定とな>>続きを読む
キリスト教=白人がやってきたこと。
それは侵略と搾取の歴史。
つまりアメリカ合衆国のこと。
スコセッシの永遠のテーマである信仰心と暴力がそこに重なっていく。
その行き着いた先で、キリスト教が殺して>>続きを読む
人間なんて1度動物に戻ってやり直せば良い、と本気で思ってそうなヨルゴス・ランティモス監督作。
野蛮と無垢なる人の境界線はなく、愚か者と賢者も等しく醜い。動物から人間に進化するのか、人間から動物に退化>>続きを読む
フランケンシュタインが女性だったら篇
フランケンを女性に置き換えて、さらにその女性原作者の生き様を投影したフェミニズム映画。
のように見えるけどランティモスが今まで描いてきた、野蛮で無垢なるものか>>続きを読む
アクション映画の玉手箱。
単なるジャンル映画から、アクション映画の見本市にまで出世した稀有なシリーズ。最初は二千万ドル程度の小作品だったのに最後は一億ドル近くかかっている。興行成績も回を重ねるごとア>>続きを読む
ギャレス・エドワーズの集大成。
デビュー作以来のオリジナルSF映画。
ギャレスはゴジラで核爆弾を礼賛するかのように見える描写をしてしまった後、スター・ウォーズ ローグ・ワンでは核爆弾反対的な描写があ>>続きを読む
史上最も正しいヴァイキング映画。武器、布、住居、など1000年前と同じものを揃えた美術が異常なリアリティを与えている。
その時代のヴァイキングの価値観や宗教観を徹底的に研究・再現したようで、異様な価>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
車とセックスする殺人鬼が聖母になるまでの物語。
一切、予測不能のストーリー展開と激痛描写のオンパレードで脳味噌を痺れさせた後に、じっくり父と子を超えた愛の物語に変容していく。
罪人が聖母であったり>>続きを読む
ディビッド・フィンチャーは10代の頃、初恋の人のように憧れた人。エイリアン3、セブン、ファイト・クラブに恋い焦がれてしまった。
そんなフィンチャーと「セブン」の脚本家アンドリュー・ケビン・ウォーカー>>続きを読む
お仕事哲学ムービー。
ほとんど会社の中だけで1週間のタイムループを何十回も見せる低予算映画の決定版。
しかし、日本のサラリーマンに向けて笑えて泣けるお仕事映画として、よく練られている。
また着て>>続きを読む
スーパーインフレ映画、原点回帰。
そして監督なんていらない映画の爆誕。
正直、ブライアンのいないシリーズになってからクソB級映画でもやらないネタばかり連発してスケールアップと反比例して知能指数ゼロに>>続きを読む
メタを超えて自分と重なる映画として至高の娯楽ムービー。
2023年を代表する超ヒット作。
バービーとスーパーマリオだけが10億ドル超えを達成した。2つの映画の共通点は異世界お仕事ものであること。>>続きを読む
時代の終焉を伝える最終作。
主人公の衰えとシリーズの衰退とハリウッド活劇の終焉の全てをメタ的に表現しているかのようだ。
スピルバーグからバトンを受け継いだ男はジェームズ・マンゴールド監督。死に行く男>>続きを読む
自閉症の人々の見ている世界を体感させるドキュメンタリー。
マクロレンズの狭量な美しい描写と、彼らの敏感な耳を再現する音響で、新しい世界を垣間見たかのような感覚になる。
日本人の自閉症の人が書いた原>>続きを読む
活劇の魂を忘れてしまった続編。
だけど嫌いじゃない。
スタントマンの大活躍と斬新な特撮の融合が最高だったインディアナ・ジョーンズシリーズがCGまみれになって帰ったてきた。
しかも禁断の家族ものとな>>続きを読む
スピルバーグ、父を許す篇。
それとも許したのはルーカスなのか?
エディプスコンプレックスの権化スピルバーグ&ルーカスによる、個人的な想いを凄まじいエンタメに昇華した傑作。
どちらも大人になって、父>>続きを読む
マエストロは貧乏ゆすりを許せるのか?
ARTの権化であるTARがすったもんだで、ある結論に至るまでの物語。
男性的なエゴを振る舞う家父長制度の権化でレズビアンという矛盾を孕みまくったキャラクターT>>続きを読む
永遠の0+朝ドラ×ゴジラ=−1
日本映画の悪い所を全て再現する男、山崎貴監督が遂に満を持してゴジラを監督する。
シン・ゴジラが封印した日本メジャー映画の大仰な演技と泣き&泣かせ演出のツルベ打ち。こ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
私はかつて、ボランティア兼ドキュメンタリストとして東北被災地に3年間ほど滞在し、後に広島や熊本など被災地を巡った。
ドキュメンタリーを作るものとしては被写体と程よい距離感が必要なのだが、現地に住んで>>続きを読む