yukkeさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

火口のふたり(2019年製作の映画)

4.5

原作が好きな人ががっかりする内容ではない。配役も個人的に好きな2人だし、ホント絶妙だと思う。特に瀧内公美!
だだ、アルバムの写真はちょっと原作からイメージしてたより格好良すぎるかな…もうちょっと生々し
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.2

あまりの衝撃にただただ言葉を失う。目を背けるな、と映画自体に言われながら観ていたような。
ぐちゃぐちゃになった頭の中を、うまく言葉にできないのがもどかしい。

僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

4.5

2人を生き生きと自然体で収めているからこそ余計に際立つ、子供心ながらに複雑でやり切れない思いに揺れる由来の姿に涙。彼が凄く良い。
余計な装飾が少ないだけに、どうにも頼りない、小さな神様が素晴らしく効果
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パラダイス・ネクスト(2019年製作の映画)

1.5

なんとなく格好良さげな絵やモチーフ、意味深なセリフや設定のハリボテにしか見えない。それらの奥に何も見えてこない。
相当ガッカリした"UGLY"からの前作はパスして、果たして今度はどうかな?って思って観
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ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

いったい何キロ痩せたんだ…なにかといわく付きの役を演じるホアキン・フェニックスの表情と仕草は狂気どころでは片付けられない凄まじさ。
「ジョークを言う人=ジョーカー」ってことに改めて気付かされて戦慄する
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

2.0

映画体験の中でもほとんど記憶に無いんだけど、観るのが異様にしんどくなってきて途中で止めた
また気が向いたら改めて観てみるかもしれない。同じ結果が待ってる気もするけど…
裏を返せばそれだけ強烈な何かがあ
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月極オトコトモダチ(2018年製作の映画)

3.5

なんやそのオチは…って思ったけどまあそうなるか
答えを求めて観る映画でもないし、まあそもそも答えなんか用意するつもりもないんだろうし、答えなんかないテーマか
深いようでまあまあ浅いなって印象が拭えない
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HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.8

簡単に先の想像がつく軽薄なストーリーをテンポよく軽快に紡いで飽きさせない…というよりは、単純に好きなタイプの映画なのか
割と早い段階でオチまで分かってしまうのに、ドラッグ絡みはついつい観てしまう

"
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さよなら、退屈なレオニー(2018年製作の映画)

3.0

フランス語吹き替えのアメリカン・ムービーを観たような…

大人なんてみんな最低!みたいな複雑な家庭環境の女子高生が次第に変化していく姿は、レオニーの生意気でかわいい立ち振る舞いや表情も相まって好印象な
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.5

どうにも色々とコミカルで可笑しい遊び心満載のエンターテイメント
ジョン・ウィックのキャラもいいし、みんながこのシリーズが好きなのも理解できた
よりコミカルな印象の2の方が好きかも

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.3

なるほどー確かに面白い
みんなが好きなのは理解できた

知らない、ふたり(2016年製作の映画)

4.8

すれ違う、誰かを思う気持ち
報われなくても、相手の幸せを思う気持ち
小さな円が重複しながら次々と繋がってひとつの輪を形成するように、登場人物それぞれの気持ちの連鎖がズレを伴いながらも決して断絶すること
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世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)

3.0

当時、先輩に「セカチュー」って知ってますか?って聞いたら「あー、あれやろ?ピカチューの仲間やろ?」って返ってきたのが忘れられない
マークし忘れ。また観た訳ではないです…

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

4.5

青春の疾走感、持て余す情熱、怖いもの知らずの万能感
この世代を描いた邦画作品でもここまで突き抜けたものはあまり出会えない気がして…凄く良かった
カット割りも大胆にテンポよく展開する序盤で一気に引き込ん
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退屈な日々にさようならを(2016年製作の映画)

4.5

まだ生きているとはどういうことなのか、もう死んでいるとはどういうことなのか。
知らされるまでは、その人はそれぞれの中で生きている。そのことの悲しさ。

福島県出身の監督が震災をテーマに取り組んだ内容は
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ベン・イズ・バック(2018年製作の映画)

4.2

比較が避けられなかったから書くけど、"ビューティフル・ボーイ"が描けなかった、個人的にあの作品に求めていた親子の姿があるし、父と母でのケースの違いがここまで分かりやすく出ているのは興味深い。それになに>>続きを読む

ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

4.2

スピリチュアル過ぎて普段なら受け付けない話や、宇宙やら真理やら…ちょっと大げさになりがちな話を、コミカルさや人間臭さが見事に相殺していて嫌な感じが全くしない。押し付けがましくメッセージとして映画に乗せ>>続きを読む

21世紀の女の子(2018年製作の映画)

3.8

フレッシュな才能炸裂のオムニバス
山戸結希プロデュースで枝優花も参加ってポイントに加え、好きな出演者が多かったからトライしてみたけど、初見の監督作が思いの他良かった。以下が個人的ベスト5

井樫彩「君
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若い女(2017年製作の映画)

2.0

30過ぎのこじらせ女子が徐々にフラットに、前向きになっていく姿。相当にめんどくさいところまでいっちゃってるけど、まあ男も大概バカだよね、みたいな
特筆すべきポイントもないし、大して面白くもなかった残念

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

5.0

セリフとして解釈される人間の声が少ないぶん、そのひとつひとつが重要な意味を持って響く。そしてその隙間に鳴る物音、無音の空間に漂わせるかすかな気配や光などの要素の全てが、ゴーストの台詞として饒舌に語りか>>続きを読む

いちごの唄(2019年製作の映画)

3.0

コミカルとシリアスのバランスがなんとも絶妙で、イントロで感じた不安も気づけばどこへやら
きっかけとしては石橋静河と岸井ゆきのの名前で選んだ映画だけど、期待通りの2人はもちろん、ストーリー自体も要所要所
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.5

巨悪に立ち向かうストーリーはどうしたって熱くなる…しかも、ここで描かれている巨悪は現在進行形のクソ中のクソだ
さらに最悪なのは、この作品が全くのフィクションでなく、望月衣塑子さんのノンフィクションを原
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

通話中であることを示すヘッドセットの点滅とデスクのランプの赤が、北欧産らしい色味の少ないマットでダークな映像をバックに際立って、緊張感はもちろん、電話を通じて人と繋がっている安心感や、通話相手の体温や>>続きを読む

デッドエンドの思い出(2018年製作の映画)

2.5

どこが悪い訳でもないし、かと言ってどこが良かったかと聞かれても答えに困るような。まさに可も無く不可も無く?正しくスコア☆2.5
ポジティブで暖かい気持ちになれます、みたいなね
しかし昔読んだ原作も思い
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

4.0

キリスト教的考えを持ち出されると理解が難しくなる…っていうのが自分のいつものパターンなので、ちょっとビクビクしながら観始めたけど、そこまでの難解さ、理解の及ばなさもなくて安心
キリスト教の教義そのもの
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まく子(2019年製作の映画)

4.2

こどもからおとなへと、身体も心も変化していく多感な時期を美しく描いた作品としては、ベクトルは違えど"打ち上げ花火〜"に続く感動
西加奈子の優しい肯定の物語を、SFだからと下手にアニメ化せず、やり過ぎな
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名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)

1.5

回を重ねるごとに、演出が凝って絵の解像度を増すごとに、肝心の推理パートが減って力業が増えていくというセオリーに向かって猛進する映画版は、そういう意味では今回も間違いない仕上がり
クライマックスの京極さ
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斬、(2018年製作の映画)

3.5

ひたすらに見せつけられる、逃れられないジレンマ
蒼井優の咆哮がいつまでも木霊する
斬のあとに続く「、」は、血か涙かまたはその両方か

シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.5

ナイトメアとデイドリームを往復し続けるような幻想的な雰囲気に酔いつつ、またときに軽い混乱を覚えつつラストまで
まだまだ怖いもの知らずでピュアなルナが可愛くもあり痛々しくもあり
ラストの彼らの笑顔が刺さ
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夜明け(2019年製作の映画)

3.0

あまり予備知識入れずに観てて感じた西川美和テイストが、予期せず正解だったのはちょっと驚いた
ところどころでなんだかな…と思ってたらエンドロールに是枝監督の名前も…(これは三度目の殺人がイマイチしっくり
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荒野にて(2017年製作の映画)

3.0

どこかで観たような聞いたような読んだような気がするストーリー。既視感と格闘しながらなんとかラストまで
寂しさと不安から逃れるように、執拗にピートに話しかけるチャーリーの姿は愛おしくて観ていられなかった
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マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

3.8

華氏451度を気に入って、もっとレイ・ブラッドベリの本を送ってくれ、ってくだりや、ロリータの内容に売るべきか悩むあたり、本好きには堪らないところ
胸糞悪い街の実力者や、それに逆らわず波風立てないことを
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.5

むかしむかしハリウッドで…っていう昔話を、愛と毒をたっぷり盛り込んでタランティーノ流に?
LSD染みタバコからのくだりは、この時代、つまりはベトナム戦争時に大量に出現したであろう当時のヒッピーを思いっ
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

4.2

原作が書かれた当時から今も変わらず色濃く残る人種差別
怒りと悲しみに震えながらなんとか最後まで観た、という感じ

人間の違いは
母親が違うだけだ

この台詞がすべて
素晴らしすぎて泣いてしまった…
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珈琲時光(2003年製作の映画)

3.5

少し離れた場所からそっと見守るような、侯孝賢の優しい視点で切り取られた東京の日常風景、行き交う人々、電車、2人の姿
永遠に観ていたい

Bar25 時間の枠を超えた日々(2015年製作の映画)

3.5

フンデルトヴァッサー、ニーチェ、マーチン・ルーサー・キング、アルバート・ホフマンにオルダス・ハクスリーらの言葉を挿入しつつ、彼らの明確な信念もしっかり伝わるドキュメンタリー(特にホフマンとハクスリーの>>続きを読む