yumさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.7

確固たる自信を持つということはスターの条件なのかもしれない。
現実主義で、当時の習慣も人の性質も包み隠さずそのまま写実しているだけなのに、固定概念をぐわんとひっくり返される感覚はELLEとも似ていまし
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.7

演技は素晴らしかったものの脚本にはさほど惹かれなかった。

ただ画が好みすぎて美しさに呆然として2時間経ってしまった。
それを体感するためだけにもう一度観たいくらい。こういう映画もいいな。

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.6

道徳の教材のような。
ガウェインのダラダラっぷりがあらゆるタスクを後回しにしちゃう自分のようで、身につまされました。

映画全体の繊細なビジュアルがすごく格好いい。
デヴパテルの育ちの良さそうな雰囲気
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.9

抑えたトーンの実直さもお仕事映画としての面白さも、トーマスマッカーシーのスポットライトによく似ている。

同じテーマを扱ったスキャンダルは俳優陣のそっくりさんぶりに気を取られてしまうところがあったけれ
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すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

3.8

安楽死はあってもいいと思っているけど、この作品で描かれている当たり前の視点が自分から抜け落ちていた事に気づいてびっくりしました。

観た2週間後くらいに帰省したら、終活中の母(健康体)が「病気になった
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.3

ラストシーンが大好きなやつ。

どの登場人物にも優しい目線をくれない監督の意地悪さが、後半に露呈する仕組みが素晴らしかった!

ファッション業界の取材はしたそうだけど、リベラルや平等を謳う映画業界セレ
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

3.8

観たい映画がわんさか増えてしまった。

人物ドキュメンタリーって苦悩している面が強調されることが多い印象だけど、天才すぎるが故なのかトルナトーレの友情なのか、愛に溢れていて高揚感もあって、気分の良い作
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.7

台詞多めのテレンスマリックみたいな印象。設定通り、こちらの脈拍もほとんど上がらない映画だったけど好みでした。

SFとはいえ年配の登場人物ばかりということにやや違和感がありつつも、ブラピ並のキャリアが
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コンジアム(2018年製作の映画)

3.7

怖かったです。
よくありそうな設定によくありそうなビジュアルだけど、カメラワークが凝っていたり登場人物も多いのでPOV特有の単調さが無くて飽きなかった。
俳優陣の顔芸も見事でした。

キャラクター(2021年製作の映画)

3.3

キャラクターっていうタイトルなのにキャラクター弱くない?と観てたけど、模倣犯の話だから意図的なのかも。と思ったら面白い。
韓国ノワール業界が作ったらもっと汚くて味わい深くなりそう。
菅田将暉は二重生活
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あのこと(2021年製作の映画)

4.2

劇場が明るくなった瞬間、ふーーー!と長いため息が出た。けれど米国の中絶禁止法が論争になっている今、やはり観て良かったと思う。

肩越しのショットが多用され、いつの間にか当事者にされるような感覚が恐ろし
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.8

ジェームズワン的な家族ホラーが大好物なので、妹ちゃんの兄妹愛にキュンキュンしっぱなし。
力を持っていることへの抑圧や葛藤もインシディアスのエリーズを思い出して謎の共感を覚えたりして。

ジュブナイルも
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.8

原作は大昔に読んだもののテレビアニメは見たことない、という程度なので…強めにお勧めされてよっこらせ〜で観たけど良かった!

賛否あったみたいだけど、連載当時、絵に動きがないと言われていた試合シーンがC
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ゲスト(2009年製作の映画)

3.3

ああ!ベルセバの映画の人だ!と途中で思い出してすっきりした。

父の彼女はエリザベスバンクスだし、お姉さんもバッキバキな女子!の中、エミリーブラウニングのだるっとした雰囲気が良かった。

私は世界一幸運よ(2022年製作の映画)

3.6

良作でした。原作者の実体験なんですね。
人生のプラスポイントでは誤魔化せない、主人公の負った呪いが想像できちゃうリアルさで、切り口もよかった。
共感性が高い人にはなかなかにキツい内容かもしれない。
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.7

ポスタービジュアルだけ見てキャッキャするつもりで観てみたら、まさかちゃんとした(?)お話だったとは。
テンションの準備ができてなくて戸惑ったけど良作でした。
タイトルは南方戦争前という意味だそうで。

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.3

寝不足だったからかな…後半のネタバレにもふーんという感じで終わってしまった。
韓国の風習や言語がわかれば面白いのかも〜とか色々思いながら。

韓国チキン無茶苦茶食べたくなる。デリバリーのぺとっとしたや
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.8

ジェシーバックリーめちゃくちゃいい。好き。

ずーっとひたひた恐ろしかったです。
映画の中のアメリカの人ってカーテン閉めないよね。

性的なメタファーぶち込みまくりの表現が、苦手な人はかなり苦手かもし
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

4.0

今年観たマイスモールランドも良作だったけれど、こちらは主人公と世界を繋ぐ役割が 青春 ではなく 家庭 なのでそりゃもう心が締め付けられまくってしまう。

以前に英語ネイティブの移民二世の強制帰国に関す
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檻の中(2022年製作の映画)

3.3

「スワロウ」が怖くてまだ観れてないんだけど、ふいにあんなシーンがあるもんだからヒェッ!となった。

EMMA エマ(2020年製作の映画)

3.4

ガチガチの時代背景も相まって、という事だろうけど、登場人物全員が結構いい性格してるんで野次馬的な気持ちで最後まで観た。
ひたすらキュートに物語に華を添えるビルナイの役割は大きい。

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.7

映像と音の美しさに心が震えました。
わりに淡々と観ていたら無人の部屋に差し込む光が映った瞬間にブワッと感情が込み上げてきたりする不思議な感覚。
この家族の絆を表すシーンが、ヘンテコダンスバトルっていう
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.6

クリスエヴァンスが抜群にいい。
あとインドのコリウッド俳優のダヌーシュが印象的すぎた。彼をもっと見たかった。
きっと劇場で観ていたら倍は良かったと思う。

の方へ、流れる(2021年製作の映画)

3.7

面白かったー。現実を突きつけられるビフォアサンライズのようでいてところどころに差し込まれる強烈な違和感。

寝ても覚めてもの時にも感じたけど、唐田えりかのスクリーン映えする存在感と巧みな表現力に心を奪
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.9

予告編で、あっこれはステップフォードワイフだ!と思ってわくわくしてたんだけど予想を上回る気持ち悪さで全然笑えなかった。良い。
終始身体にぞわっとくる効果音が素晴らしかったです。おうちで観るならヘッドフ
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息子のしたこと(2018年製作の映画)

3.5

俳優みんな良かったな。
映画的にハッとするようなシーンも少ないし地味な作品だけど、集中力ある時に観たからかやや落ち込んだ。

リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)

3.5

定期的に観たくなるジャンル。
昔からある切り口だけどテンションもオチも丁度良かった。学園ティーンものは世相がバッチリ反映してるところもいい。

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.7

面白い…生真面目な作り手の苦悩をめちゃくちゃ大袈裟に描きながら、エルブリやNoma的な店を盛大におちょくっていてそわそわした。

映画監督としての批評家への目線も、映画作家への戒め的な目線も含んでいる
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透明人間(2019年製作の映画)

3.6

エリザベスモスがすごく良かった。
若くも弱々しくもない、お姫様ではない彼女だからこその恋愛リアリティな感じが。
いかにも支配されそうな、粗忽さやどこかダメそうな雰囲気も上手い。

張り詰めた緊張感のあ
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.7

アダちゃんの全身をなかなか見せてくれない演出が良かった。
見ていてかなり居心地の悪い存在なのに可愛くて、猫と並んでるシーンはあまりにキュートで笑っちゃった。
一緒に暮らすならパディントンとかの方が気楽
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.8

前作同様にヴィランが悪者じゃない所がおもしろい!けれど明らかに悪玉っぽい欧米はぼんやり放置なのが何とも。

シュリの横顔ラストシーンが幻想的で本当に素晴らしかっただけに、ミッドクレジットのオチには椅子
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聖なる証(2022年製作の映画)

3.7

フローレンスピューの仏頂面がいい。

サムネイルやあらすじからは想像し難い冒頭の演出にわくわくした後、すぐさま物語の内部へ引き込まれる彼女の演技の豊かさに驚いた。

ふだん映画を観る時に、感情移入する
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RRR(2022年製作の映画)

4.2

最高に面白くてもっと長時間観ていたかった!そして観終わって振り返ってみると宗教構成やガンジーの不在など、おやおや?と思う部分もあり、インドという国をもっと知りたくなったりしています。

スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

3.7

クリステンスチュワートの普段のはすっぱで自然な感じが結構好きなんだけど、こんなに完璧に演技できる人なのかと驚いた。釘付けになった。
動作やアクセントや癖など、なりきり具合は相当なもの。この人ごりごりの
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グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.6

Netflixで監督もキャストも知らずになんとなく見始めたら、冒頭あまりにも人相が違うんでジェシカチャスティンぽい俳優とレッドメインぽい俳優かと思った。

キャスティングが良い。高級系で上品なイメージ
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.6

仕事で山内マリコさんについて調べる機会があったので観てみた。

以前地方出身の友人が、東京出身者の「明るさ的なもの」への嫉妬について話していたのだけど、一方、世田谷出身の友人は「地方出身者のハングリー
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