yukoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

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無尽蔵に体内から生み出され続けるやり場のないエネルギーを持て余し大人に憧れる子供達の毎日の一例〜男子編〜 いつも同じメンツでつるむ、だけど深刻な家庭環境などの類の話はせずにひたすら猥雑でしょうもない話>>続きを読む

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

4.0

自分が異常だと思えて生きにくいと感じるのであれば、いまいるその場所が、まわりの環境が自分にとって違うのだということ。それが分かったとしてもどうしようもない場合も多々あるけれど何かのきっかけで辛さを伴い>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.2

通常ならば観客の目にうつるあらゆるものを排除し尽くし、身体と音楽による純度のみで表現される“変革の可能性“を、いま体感出来ることに涙がでる。私には鎖のように見えた、ギラギラした唯一の装飾が引き揚げられ>>続きを読む

ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

5.0

私達の生きる現世とは異なるSNSなんかが存在しないような世界、次元を超えたところにある自由さ。ただただ最高で最高すぎて今すぐもう一度観たいくらい最高でした。観終えた今幸せな感情で満たされています。

スパイの妻(2020年製作の映画)

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現代とは違う1940年代の夫婦の関係性。何を根拠にしたら良いかもわからない、相手を信じる気持ちというとても脆いものにしかすがれないまま、夫から離れようとしない妻の姿がその時々の心情とともに画面に映され>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.8

大好きな女の子が出来てその子のこととか今日のこれからやることなんかを考えながら大好きな犬の待つ自分の部屋に帰る。ただそれだけのことが100回試してもかなわない。それは彼が黒人であるからという理由によっ>>続きを読む

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.3

残虐な事件は何かに惑わされある日急に引き起こされるのではなく、日々少しずつ体内に、意識下に、沈殿してきたものがただ具現化したもの 観るものにより異なるものが画面に立ち現れてきそうな、得体の知れない力が>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

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冒頭の、移民である彼らが皆一様に自国としてのフランスの勝利を歓喜しているサッカーワールドカップでの歓声は、最後の暴徒と化し奮激している彼らの声と同じトーンに聞こえる。それは自身もモンフェルメイユで生活>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

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酒場やレストランでの直接的な差別のシーンはもちろん、ゲストである黒人をもてなす為に銀の蓋パカーとしてフライドチキン出してくる無神経さにも、うえぇってなったけど実際そういう空気感だったんだと理解しました>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.6

自分のエモーショナルな部分がいつの間にか思っている以上に侵食されていてもはや主観的にしかエヴァのことについては捉えられないことをすべてを観終わり気付きました。「おめでとう。」でも「今はそれでいい。」で>>続きを読む

ノトーリアス・B.I.G. 伝えたいこと(2021年製作の映画)

3.8

彼のラップのように、最初から心掴まれるドキュメンタリー映画でした
丁寧に彼の心情をうつしていった先にたどり着いたあの「Juicy」が流れるシーンは涙がでる
いま彼の生きてきた軌跡を、音楽のルーツを
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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

3.7

人間大切なことを忘れちゃおしまいよということの話、それは頭のなかにはあるけど監督自身が言うように答えは簡単に出せないけど定期的に提示されるべきこと(今回もいつものように労働者の姿も映し出しながら)コン>>続きを読む

パレードへようこそ(2014年製作の映画)

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サッチャー政権下で炭鉱ストライキをする人々の姿を同じく日々苦しんでる自分達と重ねて、同性愛者達が支援し互いに連帯するまでの物語 炭鉱町の女性のセリフ「今までダンスする男性を見たことがなかった」が印象的>>続きを読む

ポルト(2016年製作の映画)

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そのときに心から思った言葉を伝えあってもそれは“たわごと“になり得る、だから無言の方が良いよね、という映画

ブラック・シーザー(1973年製作の映画)

3.8

ジェームス・ブラウンの歌声で紡がれる、ニューヨーク ハーレムの路上から成り上がったある黒人男性の半生 70年代のアメリカで多数製作されていた、黒人の娯楽のためのブラックプロイテーションフィルムと言われ>>続きを読む

神様なんかくそくらえ(2014年製作の映画)

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屈折した閉塞感漂う、血とクスリにまみれた路上生活のティーンエイジャー達の日常
そこには間違いなく彼らの青春があったし、この物語はラブストーリーです
そして気付けば強制的に、突如として爆音で流れる冨田勲
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シン・レッド・ライン(1998年製作の映画)

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兵士全員がただの“駒“でしかなく、それとしか扱われない世界、目的のために各々の個が隠滅される世界を体感出来た
そこから解放されたとしても以前のように、現地の島で暮らす人々のように、純粋で豊かな時間を過
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3-4x10月(1990年製作の映画)

4.8

北野武作品においての私が好きな要素がすべて含まれていて、本作を今まで観てこずにここまできてむしろ良かったとさえ思えます
どのシーンも彼らにしかだせない美しさに満ちていて、演者全員の表情や所作がいちいち
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.6

ジョークでしかない、すごい設定
二時間ずっと何かに怯えながら、常に居心地悪く鑑賞 でもこの感じ嫌いじゃないです
こういう類の映画などで主人公が男性の場合、男性からの視点の作品における物事の感じ方がたぶ
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光陰的故事(1982年製作の映画)

4.6

駆け抜けるように過ぎる限定的なある時期、さらにとある一日にクローズアップしてその“世界のすべて“をみせようと試みた監督達の作品四遍
何故彼らは(まだ女子の身長が男子のそれを上回っている時期
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

3.5

混乱した今はなきユーゴスラビア、そこでパルチザンである登場人物達がタガの外れたぶっ飛んだことばかりしている だからいっそのこと自分もそのなかのひとりになって鑑賞する 皮肉なユーモアまみれの約3時間をア>>続きを読む

ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

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一度観たはずだけどほとんどあらすじ忘れてしまってました
妙なイタリア人ボブがずっと最高
「オー・ブラザー!」や「ビッグ・リボウスキ」と同様に、男3人組がうみだすグルーヴが大好きです
3人でうさぎぱくつ
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