ゆめたろうさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.5

絵のタッチや色彩はもとより、フレームレートも変わるキャラクターが同じショットで動いている異様な光景。
全編ポップアートに昇華している芸術性の高さは言わずもがな、物語はシンプルなのがよし。

なにより「
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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

3.3

自身の集中力のなさなのか、物語が全く入ってこなかった。登場人物の行動原理もよく分からず。

アクションシーンの過剰なファン接待は置いといて、ラストの結婚式のジジババ連中はなんやねん!ほとんど知らんど!

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

6/29
猛暑日ほどではないが、夏日というにも心許ない気温の渋谷で観ました。中途半端な「夏感」がもたらす肌にまとわりつく湿度の気持ち悪さ。

本作の父親は私の今の年齢と同じ31歳で。
物語の節々に死の
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主戦場(2018年製作の映画)

4.5

慰安婦制度が難なく実行されたのは、東アジアの儒教・家父長制度の根深さゆえだったのは今作の中でも重要な点であり、現代日本でも未だに続く問題である。

慰安婦像の眼差しは日本政府が過去の歴史と向き合い、反
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.8

試写会にて鑑賞。

前作は悪魔のいけにえと思ったら、悪魔の沼テイストだったが、本作は悪魔の沼感がより強め。しかしラストは悪魔のいけにえ節もちゃんとあり満足。

1918年という時代だからこそ、今より女
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ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

4.2

夏至の日特別上映で鑑賞。
ワイも謎謎ハーブティーでトリップしたい。

ディレクターズカット版は3時間近くあるので、劇場で観れたのはよかった。何より集中できるので。

新宿ピカデリーで観たが、スクリーン
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

3.5

街の伝説ジョン・ウィックが、銃の代わりに包丁とフライパンで素敵に戦う映画だったのは意外でした。

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.2

暗い暗いDCEUの中でも、一抹の清涼剤として空気を明るくしてくれたフラッシュ。

「マルチバース」という台詞が出た時は、またか・・!と一瞬頭を抱えましたが、他のユニバースをシンプルかつ整理されたビジュ
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MAMA(2013年製作の映画)

3.3

「ザ・フラッシュ」鑑賞前に、こちらも一応チェック。
妹ちゃんのとあるeatシーンにびっくり。

ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

3.3

ザ・フラッシュのために、重い腰をあげて鑑賞。
前作「バットマンvsスーパーマン」の重たさと暗さで4時間は中々の修行だと意気込んでいたが、フラッシュのコミカルさや長尺だからこそできる人物の掘り下げで予想
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

2.8

映像、人物、物語と何もかもが暗すぎる。
反して、要所要所でのご都合主義や、ツッコミ所の多さよ。
ユーモア皆無で2時間半は苦行。

親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

4.0

鑑賞側の色彩感覚をビンビンに突いてくる徹底されたカラーコーディネート、ケレンに満ちたカメラワーク、笑っていいのか分からなくなる倫理観スレスレのギャグ。
終始濃いめの味付けの上に、どこに着地するのかも分
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フォーエバー・パージ(2021年製作の映画)

4.0

劇場でかかってるうちに観ておくべきだった!
ラストのカウボーイマッチが熱い。

蝋人形の館(2005年製作の映画)

4.0

気がついたら彼の殆どの作品を観ている。

蝋人形どころか、蝋の館。
終盤のドロドロマシマシ展開が楽しすぎる。
謎の爽快感さえ感じた。

イルマ・ヴェップ(1996年製作の映画)

3.8

俺の映画理論と批評を語りまくるアサイエス。
芸術性と大衆性を二項対立で煽るくだらなさへの叱責。

何よりもマギー・チャンが美しい。男も女も虜にするのは何ら疑問も持たないほど。
劇中で流れていた「ワンダ
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食人族4Kリマスター無修正完全版(1980年製作の映画)

3.8

改めて映画館で観ることの快楽と贅沢さを感じました。
何より物語の内容に反して美しすぎる音楽は、音響設備の整った映画館で見てなんぼです。

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.3

「あいつら車のカルト集団」
これ程、芯を捉えた台詞があるだろうか。強烈すぎるパンチライン。

シリーズでは定番の後付け、でっち上げ設定はさほど気にならないよう、リアリティラインを下げて鑑賞したが、それ
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.3

緊迫の場面、窮地に立たされた役者の顔芸が面白い。
序盤の綾野剛に頭を下げながら見せる、杉村哲太の絶妙な顔つきが個人的にツボ。

序盤〜中盤に欠けては、岡田准一のコミカルさと綾野剛のデフォルメが強いサイ
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ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年製作の映画)

3.3

外国人が想像するトンデモ東京というよりは、モンド映画的文脈で観た方がいいかもしれない。

ハッピー フィート(2006年製作の映画)

4.2

分からず屋の保守派オールドペンギンへの、新世代からのカウンターパンチにいつも勇気をもらう。

ジョージ・ミラーの社会的弱者への温かい眼差しと、優しく、時には力強く背中を押してくれる姿勢こそ今の現代社会
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.0

2023年 劇場公開32本目

スーパーマリオのステージ攻略を、スクリーン一杯に縦横無尽にアクションする姿が楽しい。
そして何より90分という短さも○

ただ全体を通してテーマが見出せなく、ゲームの映
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.8

「食べちゃいたいくらい、可愛い」とは良く言ったものだな、と。

目がクラクラするようなドラッキーな演出に、階段、鏡、アクの強い照明で全編を語りかける。
強烈なナルシズムの悪夢。故の怖いもの見たさで、終
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ダークグラス(2021年製作の映画)

3.8

2023年 劇場公開28本目

ジャーロ全開のアルジェント印炸裂かと思いきや、意外にもやさしい眼差しに溢れていた。不思議とほっこりさせる作品。

サスペリアでも悪魔に取り憑かれたワンちゃんが盲目のピア
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

2.0

2023年 劇場鑑賞27本目

おそらく保育園の頃に観た「時計仕掛けの摩天楼」以来の劇場コナン鑑賞。

同じ監督、脚本家が手掛けた「ゼロの執行人」の権力礼賛っぷりに辟易したため、世界同一監視システムが
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