yumiasaさんの映画レビュー・感想・評価

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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

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絶対映画館で観るべき、しかもなるべく大きなスクリーンのとこで。
雪原のシーンでは指先が冷え、
焚火のシーンでは熱さを感じる。
そう思うほどの、絵作りの緻密さ。
一切妥協せずにつくった、超一級のエンター
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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孤立と、孤独は違う。

平山は孤独ではある。
しかしこんなに質の良い孤独があるだろうか。
はっきり言ってファンタジーだ。同じように見えて同じ日はひとつもなく、整然としていることの気持ちよさが画面から
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

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海辺の家の景色、そこから自転車で坂を降りていくシーンは美しかった。杉咲花もこの世界観によく似合い、全力の演技。が…

序盤、サントリーのアピールが結構目についてああそういう映画なのかな?とノイズになっ
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ブロウ(2001年製作の映画)

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20年越しくらいに見れたブロウのジョニーデップ様。期待通り。
(昔愛用してたTSUTAYAにVHSしかなかった)
映画としては、派手でハリウッドらしいけど面白いのかはちょっと微妙。
でもピークをちょい
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DISTANCE/ディスタンス(2001年製作の映画)

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加害者家族、という
「日の当たらない側」にスポットを当てるところ。
だんだんと一人一人のプロフィールが詳らかになっていく感じ。
ラストにかけての意外性。湖、そして炎。

是枝作品のまさに原型だなと思
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死の棘(1990年製作の映画)

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やっと観れた。

よく映画にしたなと思う。
どうやっても暗くしかならない映画。
しかも岸部四郎がまたじめじめと暗い。
昔の朝ドラみたいなセットと、ホラーじみた音楽が可笑しい。
子役の演技がなかなかいい
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夏の終り(2012年製作の映画)

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愛じゃない、ヒューマニティー。
憐憫!
言葉のするどさよ。

画がいい、光がいい!
と思ったら近藤龍人さんらしい。そこに1番感動した。
美術や衣装も素晴らしかったし、セットも相当リッチに感じる。看板の
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怪物(2023年製作の映画)

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映画って、なんなんだろう。

人を感動させるもの?ドキドキワクワクさせるもの?幸せにするもの?

「怪物」を見終わった時の感情は、全くもってどれでもない。
心の中にボーリング球を放り込まれたような重苦
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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

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土ぼこりだらけのインドの空気を思い出す。車だらけの道、雑多な街、どこか黄色くくすんだ空気。
でも高層マンションから見える景色は美しく澄んでいる。テラスから見える街はまさに都会で先進的。良くも悪くも。
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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dont think, feel!
って、これから観る人には言ってあげたい。
なぜか浅草花やしきを思い出す読後感。
脳がそのままアトラクションに乗せられて、急にブンブン振り回されて、何だかよくわからな
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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本当にありがとう。この映画が生まれたことに。作品にかかわってくれたすべての人に。心からの感謝と賛辞を。あのオープニング、もう観たい。

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

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理想的な家族ってなんなのか?
世の人が言う「伝統的家族」、そこから逸脱したらこの社会でどう生きるのか?

是枝監督のテーマはゆるがない。しかし今作はストーリーや絵的な面白さにかなり重点が置かれていた印
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

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全然違う。
街の景色も、足の長さも、言葉も。
なのに、なんか痛いほどその気持ち、わかる。

子どもをもつことへの一種の恐怖。母親の、その母親の30歳のときと比べたときによぎる気持ち。なにか見つけなきゃ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

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昔、ウルトラマン人形を死ぬほどもってた男子たち。
彼らがなんであんなに夢中だったのか、やっとわかった気がする。

ウルトラマンはカッコいい。
ウルトラマンは闘ってる。あくまで人間くさく。
敵の異星人と
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なみのおと(2011年製作の映画)

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「ふるさとだから」

かつての津波体験を紙芝居で語り継ぐおばあさんとその姉妹。消防団員たち。市議会議員のおじさん。唯一無二の友達を失ったご婦人。流されて助かった夫婦。被害の大きい町の若い姉妹。

おだ
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呼ばれて行く国インド(2012年製作の映画)

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インド人なんでこんなに日本語うまいの?

妹尾河童の本でインドと出会った。
緻密に描かれたイラストと文章から想像していた風景を、
この作品の映像は、インドは、優に上回ってしまった。
普通に死体が流れて
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偶然と想像(2021年製作の映画)

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なんども身震いをした。

会話がはじまる。
その瞬間、役者たちと観客とのあいだに
ひとつの「密」が生まれる。
一対一対一の関係。
目を離すことも、逃げることもできない。
たとえ扉があいていても。

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おじいちゃん、死んじゃったって。(2017年製作の映画)

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人間の可笑しさ、不器用さ、やるせなさ、愛おしさ。三谷幸喜にも通じるような、家族や人間への温かかつシニカルな目線がイイ。岸井ゆきのの表情と田んぼの美しさが見事。おじいちゃんの死というテーマを扱いながらこ>>続きを読む

つつんで、ひらいて(2019年製作の映画)

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「こしらえる、こさえるってのは誰かのためなんだよ」装幀は本の入り口。30年やってきたけど達成感はないんだ、と言っておきながら、アイデアのひらめいたときの顔の、なんといいこと。こんなに丁寧につくられる本>>続きを読む

くじらびと(2021年製作の映画)

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最初の衝撃はマンタ獲りだった。舟に打ち寄せるマンタの勢い。思わずのけぞってしまう。そしてついに鯨漁をみたとき、今まで感じたことのない感情がなぜか腕のほうから走った。感動とも畏怖ともつかない震えるような>>続きを読む

コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

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これだけ続編を重ね、見る方も相当身構えて見るにも関わらず、ちゃんと手を抜かずに楽しませてくれようとする労力に拍手!こういうファンへのサービス精神、好きよ。昔の踊る大捜査線みたいな。隙があれば楽しませよ>>続きを読む

お父さんと伊藤さん(2015年製作の映画)

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藤竜也とリリーフランキーに拍手!!!絶妙に憎みきれないけどウザい、くそおやじの演じきりかたやばい。そしてリリーフランキーってふつうにはげかけてるおじさんのはずなのに、本当なんであんなに魅力的に映るの、>>続きを読む

海辺の生と死(2017年製作の映画)

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ポスターから想像していたよりも戦争映画ではなくて、言うならば、女ひとりの闘いの物語なのだった。
草花も時間の流れ方も独特の場所で、たしかに起こった出来事を、そこのことばや唄とともに刻んでおく。島の空気
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オアシス(2002年製作の映画)

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過剰なまでにリアルで救いどころがない。だけどこういう作品の存在が、いつか誰かを救うんだろうと思う。

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

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絶滅のくだり以外はひやっとするくらい共感できてしまう…(ナゲット割って父ちゃんは神)
脳内で繰り広げられる自分視点自分主人公舞台。途中で「これ日本版のアメリをやりたかったのかな?」と思った。アメリ好き
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あと1センチの恋(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ただのラブコメのようで、思ったよりじわじわとくる作品。
関係が壊れるのが怖くて、そこから踏み込まれた時に、ついなかったことにしてしまう。でもそれは相手に深い喪失感を与えることになる、っていうのを最後に
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

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能 TIME TO DIE。映画館で見てよかった!
3時間アトラクションに乗りっぱなしのような緊張と興奮の連続。その中に潜む片頬で笑うようなウィット。これが007なのね、愛されてやまない訳よ。

旅行
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

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秋の夜長の名作鑑賞。
おもしろいというより、"おもしろがる"映画。予定調和じゃないこと、わからないおかしさをおもしろがれる、そんな余裕がある種かっこいい。こうあるはず、の壁をたやすく越える。いきなり観
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