yuumさんの映画レビュー・感想・評価

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小早川家の秋(1961年製作の映画)

4.4

ちょこんと爪先立ててしゃがむ原節子と白川由美の微笑ましいガールズトーク。最後のお葬式への道はエンドレス・ポエトリーみたい。杉村春子は登場シーンがほんの少しなのに気を抜いてるとあっという間にその場を攫っ>>続きを読む

SUPER 8/スーパーエイト(2011年製作の映画)

4.0

SFxピーチ姫Elle Fanningを救出という絵に描いたようなボーイズ・ドリーム。舞台となるオハイオ州の人種比率は白人とアフリカ系でほぼ半々なのに主要人物が1人を除いて全員白人だったので2011年>>続きを読む

HIDEO KOJIMA:CONNECTING WORLDS(2023年製作の映画)

4.3

ゲームの世界に疎いためXでエル・ファニングらハリウッド俳優やデルトロ監督と絡んでいる(何者?)な唯一無二で謎の日本人中年男性という印象だったのがこのドキュメンタリーを観てようやく氏の全体像を把握できた>>続きを読む

パリの恋人(1957年製作の映画)

3.3

美しいドレス姿のオードリー・ヘップバーン可愛さに欲目に見ても恋仲の2人がおじいちゃんとその娘にしか見えず不自然なのであった。見せ場の一つ、パリの地下カフェでヘップバーンが踊るモダンバレエの場面。せっか>>続きを読む

プルートで朝食を(2005年製作の映画)

3.7

元祖One Of Your Girls、キリアン・マーフィーが作る体のしなと色気。個々人で異なると言う大前提の上、あくまで印象としての話だけども、アーティーで芸術的感性の高い人ほど現実世界的な政治の話>>続きを読む

プリシラ(1994年製作の映画)

3.8

旅するドラァグクイーンの物語。無邪気な女性嫌悪・差別的描写にがっかりしながらもギラギラのコスチュームには気持ちが上がってしまう。人間、矛盾の生き物。

ゼイリブ(1988年製作の映画)

4.3

かの有名なOBEY広告と骸骨異星人の登場まで割ともっさりした地味めの話の進みで焦らされるけどその甲斐あったと思えるくらい面白い。肉弾戦も可笑しいくらいしっかり長尺で迫力ある、けど1番笑ったのはメグ・フ>>続きを読む

昭和おんな博徒(1972年製作の映画)

4.3

冒頭でグサリと刺す様から、覚悟が決まった女の夫殺しを子殺しにすり替えたのがタランティーノのキル・ビルだったのかと思いながら観ていたのだが、同じ考察の人があまり見当たらず…実際は他にリファレンスがあるの>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

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東京大学駒場キャンパス900番教室での討論を受けて立つ、という建前で最高学府のボーイズグループからクーデターに賛同する同志を三島はリクルートしに来ていたと考察する、本映像にも登場する内田樹。

"三島
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イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

4.5

ずっと観たかった珍しいブシェミ主演の作品、念願叶い予想以上に好きだった。ジェニファー・ビールスはフラッシュ・ダンス(83)の商業的成功後なかなか作品に恵まれなかったそうだが、当時のパートナーが監督した>>続きを読む

ナインハーフ(1985年製作の映画)

4.3

PTA監督のファントム・スレッド(17)みたく倒錯愛の逆転展開がないエンディングなのが惜しいけど、、後年のFifty Shadesが参考にしたであろう都会の恋人たちのSM関係を画的にも間の取り方的にも>>続きを読む

This Is Me…Now ディス・イズ・ミー… ナウ(2024年製作の映画)

4.6

ディス・イズ・ミー…ナウ(原題ママ)最高峰ディーヴァの一人、JLo姐の演技と歌唱とダンスを堪能できる連作MVとして忘年会に観るのにぴったり。約60分と足早にまとめられたセルフ・ラブと自己受容の物語、ど>>続きを読む

裸のランチ(1991年製作の映画)

3.4

ゲイのキキ好き🐈‍⬛バロウズの原作を下敷きにビジュアル面のイメージを膨らませたクローネンバーグ監督、一体どういう環境で育ってこんな奇天烈生物思いつくんだろうか…

ロブスター(2015年製作の映画)

4.1

図らずもタイミング良く観れたランティモス作品。これは大画面で観たい。

オール・ザット・ジャズ(1979年製作の映画)

3.3

どんなに演出が良くてもpartriarchy coreの気配を察すると早々に冷めてしまう…物語を持たされた男性とエンターテイメント用のお飾りに据えられた女性、性別によってキャラクターの精度の非対称性が>>続きを読む

シカゴ(2002年製作の映画)

3.9

黒人バンドリーダーによるダンサー紹介が完全にPURE/HONEYライブバージョンのイントロと一致🍋🐝

LADIES & GENTLEMEN
I PRESENT TO YOU
THE ICONIC M
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タッカー(1988年製作の映画)

3.4

世界に51台しか現存していない幻の車タッカー’48、映画に登場するものはすべて本物なので凄い。日本には2台、トヨタ博物館と鹿児島に1台ずつあるようなのでいつかこの目で見てみたいなァ🚘

スター80(1983年製作の映画)

3.5

君はもうバンクーバー時代の娘ではないーアップデートの止まった人間が躍進するパートナーとの関係に固執する姿は見ていて辛いものがある。

素晴らしき、きのこの世界(2019年製作の映画)

3.5

マジックマッシュルーム使用時のイメージ映像がMOA美術館の光と音のトンネルみたいだった。久しぶりに恵比寿マッシュルームを再び訪れたくなるなど🍄

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.8

全てのサイコは狂った親に通ず。鳥映画に見せかけて中盤から早々にぶっ飛びドッペルゲンガーのフィランドホラーだった。Rotten Tomatoesが選ぶ2022年のベストホラー第10位。

ハプニング(2008年製作の映画)

3.5

アメリカ東海岸の人間版ロビタの集団自殺。ズーイー・デシャネルの潤んだ碧い瞳がはっきり見えるアップショットと子供がクッキーを食べようと伸ばした手を老婆がピシャリと叩くシーンが良かった。

SAINT LAURENT/サンローラン(2014年製作の映画)

3.5

パリの発展場にYvesが居たかも、など妄想膨らむ非公式裏サンローラン映画

Saltburn(2023年製作の映画)

2.5

ラース・フォン・トリアー級に後味悪い。台詞にもあったように蜘蛛や蛾が巣を張り巡らせるように庶民の主人公が貴族の館で幅を利かせる様子が移民のメタファーだとしたら相当性格悪いと思う。前回のプロミシング〜と>>続きを読む

バグジー(1991年製作の映画)

3.8

「ラスベガスを創った男」のマスキュリニティの支配欲と暴力性の行き着く果てが輝かしい栄光として描かれるので50〜60年代の映画かなと思いきや91年公開で驚いた。オスカー賞を獲ったプロダクションデザインと>>続きを読む

スタア誕生(1937年製作の映画)

4.0

古典少女漫画の礎。約100年前の男性としては珍しく伝統的な男性らしさに囚われない素質があったにも関わらず、周りの環境によって結果的に苛まれ殺されるヒーロー。50年代にリメイクされたジュディ・ガーランド>>続きを読む

Renaissance: A Film by Beyoncé(2023年製作の映画)

4.9

空山基へのクレジットさえあれば100点満点だった…クィア・ボールルームRENAISSANCEの母、最高の時間をありがとう。あらゆる社会規範や束縛からの解放を主題に掲げたこのアイコニックなツアーに参加で>>続きを読む

Studio 666 スタジオ666(2022年製作の映画)

3.6

クルー全員でホラームービー撮ろうよって思いつきをアイデアで終わらせずに実行するデイヴ・グロール最高

ヘル・レイザー 4Kデジタルリマスター版(1987年製作の映画)

4.0

シャーロット・ランプリングとウィオナー・ライダーのそっくりさんが出てくるPaint The Town Red🩸

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