yuumさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

骨までしゃぶる(1966年製作の映画)

3.9

安野モヨコのさくらんのようなお話と思いきや、法律を学び味方につけた遊女のウーマンリブ物語だった。大正時代に遊郭で働く女性たちを解放しようと公娼廃止運動を呼びかけた現在の牧師にあたる救世軍の士官へ心から>>続きを読む

素直な悪女(1956年製作の映画)

3.8

8年前に鑑賞記録があるけど全く記憶になかったので再見。

女吸血鬼(1959年製作の映画)

3.8

天知茂の吸血鬼、ニヒルな魅力が格好良いけどあまりにドタバタでポーの一族だったらとっくに勘当されてしまいそう。B級ホラー大好き。

離ればなれになっても(2020年製作の映画)

4.7

il tempo passa. 人生は運命、情熱とタイミングの引き合わせ。

ワム!(2023年製作の映画)

5.0

メインヴォーカルのジョージがゲイであることを長らくクローゼットしなければならなかったとは知らなかった。Wham!は最高、今すぐカラオケ行きたい!

ガールフッド(2014年製作の映画)

2.6

非知性的な暴力主義者という黒人移民のステレオタイプを強化させる描き方に違和感を感じながら完走したけど、監督が裕福なイタリア系の白人女性(『燃ゆる女の肖像』のセリーヌ・シアマ)だと知って納得した。

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エッシャー 視覚の魔術師/エッシャー 無限の旅(2018年製作の映画)

4.7

美は心、驚異は脳が享受できる最大の歓びだと思った。毳毳しいネオンカラーに彩られ西海岸のヒッピー仕様に作り変えられた自分の昔の版画作品を見て頭を抱えるエッシャーが不憫ながらも可愛い。

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.6

夢と現実が対等のデヴィッド・リンチ世界。リタの夢を見るかベティの夢を見るか、何層にも仕掛けが張り巡らされていて抜け出せないメビウスの輪状のゆめにっきみたいだと思った。

セックス・アンド・ザ・シティ(2008年製作の映画)

3.5

初SATC。中華料理やスシの雑な扱いは今だと叩かれるレベル。サマンサが友人にそっくりで笑ってしまった。

ファーストフード・ネイション(2006年製作の映画)

4.4

こんなに後味悪いバッドエンディングを観たのはいつぶりだろう。ラース・フォン・トリアーの鬱三部作とも違う、資本主義に滅茶苦茶にされている私達人間の醜い業。言われるまで気が付かなかったがビフォアシリーズに>>続きを読む

オーレリ・デュポン 輝ける一瞬に(2010年製作の映画)

3.7

シャガールの絵画のようにキスした状態で宙に舞うプレルジョカージュ振付『ル・パルク』解放のパ・ド・ドゥが一度見たら忘れられないほど衝撃だった。眠る前に素敵なものを見れて嬉しい。

逃げた女(2019年製作の映画)

3.5

ホンサンスの映画でキム・ミニが"子供みたいに思ったことをそのままストレートに口にする、エキセントリックな雰囲気の成人女性"以外の役を演じることはあるのだろうか?少しマンネリ感が…
彼の会話劇の演出自体
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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

3.7

猫映画を期待して見始めたけど、実際は19世紀末を生きる男性、それも身体および精神的なハンディキャップを持つ人が一家の長であることの計り知れない負担の重さとプレッシャーについての物語だった。風景画を意識>>続きを読む

クワイエットルームにようこそ(2007年製作の映画)

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主演・内田有紀と蒼井優に目が釘付け。元気な時に見ないとダークサイドに心が引っ張られそう。

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

3.6

去年ロス行きの飛行機で観たおそらくLAが舞台という理由でセレクトされていた機内映画。開始15分ほど寝落ちしてしまったけど今回も眠気に抗えず3度熟睡してしまった。ストーリー、キャスト、緩急のついたヒュー>>続きを読む

イルマ・ヴェップ(1996年製作の映画)

4.2

マギー・チャンが本人役として主演。香港と英国をバックグラウンドに持つ彼女の教養とアクシンデント続きの現場でも狼狽えない器の広い人柄にフォーカスは当たりつつも、一緒に働いているフランス人映画クルーからは>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

3.9

宮代大嗣氏(maplecat-eve)の解説を読んで、本作の下敷きに『オズの魔法使』 (39)が前作『X エックス』(22)には『ディープ・スロート』(72)があることを知った。確かにパールが自転車を>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

3.2

ミア・ゴス、恐ろしい子…!ジェナ・オルテガ他キャストの存在感が霞んでしまうくらいの舞台あらしでPEARLが俄然楽しみに。7月現在公開中のインディ・ジョーンズ最終章でも80代のハリソン・フォードの(本作>>続きを読む

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

5.0

「怒りの瞬発力を高める」と「アンガーマネジメントする」は平行できるはず、というか出来なきゃ周りも本人も大変…冒頭1分で(きっと私はこの映画が大好きだ)という予感に胸が高鳴ったけど案の定今までに観たリド>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.6

spontaneous映画の日(7/1)。ハリウッド・スペクタクルのお手本。制作費見当もつかない、、

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

相変わらずテストステロン値が高そうなキレッキレのジャック・ニコルソン。The Wolf of Wall Street(2013)のディカプリオがシス男性達から「完全にリミットを外し過ぎ、でもそれが滅茶>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.8

Megan Thee Stallionの日本語表記の争点にもなっていたけれどミーガンもといメーガンの表情筋が最高。母性とは?愛着とは?と色々考え出す前にこの美麗なAIロボットに諸々ぶっ飛ばされます。サ>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.7

ADHD版火の鳥。どのユニバースにワープしても機能不全の家族に共通する、想像力の足りない押しつけの愛は刃となり心を酷く傷つけてしまうという普遍性。感情を持つ人間同士、お互いリスペクトと優しさを持って笑>>続きを読む

黒いオルフェ(1959年製作の映画)

5.0

髪に絡みつくコンフェッティ、甘美な死。カーニバルが終わってもパーティーは続く。

魔法にかけられて(2007年製作の映画)

3.9

Solangeの"Don't Touch My Hair"が頭の中で再生されるヒヤッとする瞬間もありつつ…エイミー・アダムスの仕草全てがあまりにも本物のプリンセスすぎて!!現実世界にやってきて声を失っ>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.6

ReynoldsとGosling、シス男性のロールモデル的な2人がそれぞれゲームとオモチャという虚構世界から現実社会の問題をユーモアたっぷりに皮肉り、新しい世界の在り方を提示してくれることに強い希望を>>続きを読む

アルピニスト(2021年製作の映画)

4.6

ここ最近観た中で最もエキサイティング且つ心臓がヒュッと縮んで鳥肌が立つくらい恐ろしい映像。カナダBC州出身のヒッピー青年Marc-André Leclerの診断済みADHD自由人っぷり、そして外交もそ>>続きを読む