yuumさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

郵便配達は二度ベルを鳴らす(1981年製作の映画)

2.0

有名なだけに家父長制とマチズモの嫌な部分を煮詰めたような古臭い原作ありきの物語とアダプテーションにおける再解釈の工夫の無さにびっくりした。こういう時に当時の世相を学ぶ以外の他の楽しみ方を知りたい。

クリスマスだよ!ボス・ベイビー(2022年製作の映画)

3.5

クリスマスプレゼントを配ってくれるのはサンタさんだけど実際に準備してくれてるのは北極にいるエルフ達…365日かけて一生懸命準備してくれてるのに彼ら・彼女らの名前が一切クレジットされてないのはフェアじゃ>>続きを読む

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

4.0

LOVEの切傷を拳に、統合失調症のような精神の激しいアップダウンと辻褄の合わなさを抱えたまま走り抜ける主人公と彼を取り巻く終始不穏なムードよりも実は1番怖いのはマトモそうに見える紅のドレスの彼女だった>>続きを読む

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.7

主人公のヒッピー私立探偵を捨ててLAの不動産王の愛人になった元カノ、Lana Del Rey系譜のお顔立ち。面倒な関係をスッキリ清算する話は観ている側も最高に気持ちが良いな〜

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

三井寿が打つ3ポイントの弧の美しさは羽生選手のアクセルに近いものを感じる。優美でしなやか、それでいて底知れず力強い。モーションキャプチャー技術で画面から飛び出しそうな勢いのバスケットボールも迫力があっ>>続きを読む

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年製作の映画)

4.4

Pumpkin Kingのカリスマ骸骨ジャック🖤善意が裏目に出てしまうことって異文化あるあるかも?鬼のブギーを筆頭に、ハロウィンの魔物たちの精神ベースは邪悪なのに何故か全員憎めないキャラクター設定なの>>続きを読む

エルフ 〜サンタの国からやってきた〜(2003年製作の映画)

3.7

クリスマスの音楽って聴くだけで童心に返ってわくわくする🎄🎅🏻サンタのファンサ待ちに爆笑しちゃった!

ブラジル -消えゆく民主主義-(2019年製作の映画)

3.6

「権力は一輪、二輪、百輪の薔薇を殺すことができる だが春の訪れを止めることはできない(“Os poderosos podem matar uma, duas ou três rosas, mas ja>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

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趣味の話をするシーンを見てこんなにこしょばくなったのは初めて、、麦くん、ブラック労働のストレスが原因でパズドラに走り一時的に趣味から離れたものと思いきや別れてから無事復活したのね、何にせよ心の安寧は大>>続きを読む

ヘルムート・ニュートンと12人の女たち(2020年製作の映画)

3.5

初めてスーザン・ソンタグを映像で見た。グレイス・ジョーンズという例外もありつつ、一貫して白人・長身・美乳の女性モデルをセクシュアルな客体として撮り続けたニュートン。彼のSM的なフェティシズムを美的と感>>続きを読む

ロジャー・ラビット(1988年製作の映画)

3.7

ディズニー映画だけど子供は見ちゃダメ🙅🏻‍♀️カートゥーンの幻覚見えるようになったら楽しそうではある、ダンボとティンカーベル可愛かった!

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.8

オープニングからほんの数十秒でビビッと感じる直感…「あ、自分はきっとこの映画を好きになるんだろうな」の予感は大抵外れない。どんなマフィア映画よりも血の繋がらない家族 aka chosen family>>続きを読む

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

3.7

97年制作なのに批判なく物語中盤まで延々と続く白人至上主義に辟易としながらも、エドが無礼な軽口を叩いた女優にシャンパンを引っ掛けられる辺りから面白くなった!原作も読んでみたい。

LIFE!(2013年製作の映画)

3.6

20世紀の大衆文化と切っても切り離せない写真誌LIFE、私がまだ小学生だった2007年に廃刊してしまったので実際に書店で手にしたことは一度もない。けれども無意識に自分に影響を与えていたようで、良いポー>>続きを読む

坂道のアポロン(2017年製作の映画)

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中川大志くんとディーン・フジオカという舞台あらし2人が主役を完全に食ってた🥲(ガラスの仮面現象)素朴な可愛さが魅力のヒロインとは真逆のタイプの小松菜奈が演じ、スラっとした儚い年上美人の百合香さんを小動>>続きを読む

ヒース・レジャーの恋のからさわぎ(1999年製作の映画)

3.7

酔っ払った時のキャットが私にそっくりだと笑われた😹それにしてもシェイクスピア劇は展開が鬼早。やっぱり人生はスピードが大事かも。ウイットの効いた軽妙な会話劇って聞いてて楽しくって好きだな。

ザ・ディープ・ハウス(2021年製作の映画)

3.5

ホラーを映画館で観るのって新鮮!パターソンのふたりみたいに古典ゴシックホラーの特集があれば観に行きたいな⚰

主演のミック・ジャガー息子のパートナー役に若い頃のミックとビジュアルが似ていると評判のハリ
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リアリティのダンス(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

実際にホドロフスキー自身が行ったとは公言していないものの著書『サイコマジック』で近親相姦は彼にとって身近な存在だったと述べていたので、白い下着を脱いで裸になった母親に真っ黒い靴墨を塗りたくるシーンは禁>>続きを読む

郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年製作の映画)

3.3

デビュー作だからと多めに見たくてもヴィスコンティが場末を舞台にするのは限界があったのかも。。退屈でした。

あの胸にもういちど(1968年製作の映画)

3.7

香水ココ・マドモワゼルのCMから魅惑のファムファタル峰不二子まで、幅広い創作のインスピレーションとなった本作の存在を知った中高時代から数年越しでようやく鑑賞。冒頭数分で登場するサイケデリック映像、けば>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.2

「お金のかかる手話通訳は雇えないから」と家族メンバーのうち唯一の健常者の娘に通訳の役割を担わせてフルタイムの仕事以上の時間拘束と貢献を求めざるを得ない聾者家族のことも、通訳の役割から解放されて普通の子>>続きを読む

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

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Eテレの番組に出てくるようなキャラクターに擬人化した「喜び」「悲しみ」など感情たちによる脳内ポイズンベリー🧠一時の感情に振り回されないために自分の思考を客観視するのは子供に限らず大切。言うは易しかもだ>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

5.0

ウェス・アンダーソンが記者たちへ捧げたラブレター、愛ここに極まれり。架空のフランスの街”Ennui(アンニュイ)"に纏わる記事を連載した、ビル・マーレイ編集長の死とともに廃刊する雑紙『フレンチ・ディス>>続きを読む

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

3.9

キム・ミニの酒乱を観るのが恒例になりつつある…笑『正しい日 間違えた日』(2015)と同じ俳優が一部出演しているのでパラレルワールドみたいだった。主演女優でミューズのキム・ミニと不倫関係にあるホン・サ>>続きを読む

かたつむり(1966年製作の映画)

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人間の涙を養分にすくすく育った野菜と巨大カタツムリ🥕🐌

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

5.0

「私たちは皆あてどない旅の途中」アフリカの諺みたいなデヴィッド・バーンの音楽と詞、人生のすべてがここにはある!御年70歳近くなのにこの若々しい感性、張りのある声には畏敬の念を抱かずにいられない、本当に>>続きを読む

ザ・サークル(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ネット投票、自動運転、zenly的なGPS追跡…デジタルツールが統一されるのは確かに便利だけれどその分情報を徹底的に抜き取られていると思うと恐ろしい。結果的に親友を殺した主人公が壊れるエンディング、嫌>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.4

Summer Girlはじめの一作🌻最終的に結ばれる/結ばれないかどうかなんて正直どちらでも良いくらいお互い全力疾走できる恋愛以上の友情、世界一尊い🥲アラナ姐さんが神通力で見事に運転しきったガス切れト>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.2

中絶反対を唱えるアメリカの保守派が観たら卒倒しそうな映画だ。主演のヘイリー・ベネットが素晴らしかった〜!

正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

3.8

あの時は正しく いまは間違い/いまは正しく あの時は間違いーーーホン・サンス監督によるキム・ミニというミューズの偶像化は村上春樹のそれと似ていて頭の中では肯定できない一方で嫌いになれない心が自分にある>>続きを読む

バグズ・ライフ(1998年製作の映画)

3.5

透明の水信玄餅みたいにぷるぷるした雨露がたまらなく美味しそうで子供の頃強く憧れたのを思い出した🫧

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

3.5

珊瑚礁が水底に眠るエメラルドグリーンのビーチはやっぱり綺麗🪸