yuumさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.7

ツギハギみたく場面を切り取り&繋ぐ手法は嫌いじゃない派。「人生最期にしたいことは?」て質問はたまにしていたけど、これからは「地球が滅亡する日にやりたいことは何?」になるかも、不可抗力の状況下で相手が咄>>続きを読む

ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡(2017年製作の映画)

3.8

タイトルでネタバレはよして〜🥲
ボリビアのアマゾニア奥地を横断するには周到に準備する必要がありそう。

午後3時の女たち(2013年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

タランティーノが2013年の映画ベストテンに入れた作品と聞きつけ気になり観てみたら、ソフィア・コッポラの『SOMEWHERE』とショーン・ベイカーの『タンジェリン』の間を行くような、現実がどこか白々し>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

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アニャ・テイラー・ジョイは期待通り最高だった。トーマシン・マッケンジーは今作で初めて知ったが、細やかな心情描写をサイコに演じていて素晴らしかった。ただ女性が芸術・メディアで活躍するために一部の男性によ>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.7

「お母さん、私に一度でも満足したことある?」親子/夫婦間のDV場面はどんなにポップス音楽でもロマンティサイズできない、アンガーコントロールできない人間は他者と一緒に生きる前に自分自身と向き合う時間をと>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.2

今後、超大作は全部この映画館で観たい!て思うくらい良かったスクリーン12。新生duneは燻しゴールド基調のアートワークが好みでした。

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.8

今作で長編デビューの森監督、MV出身なだけあり色と光の使い方や被写体に吸い付くようなグルーヴィな撮影がお上手だわ。主人公のボクを演じる森山未來さんは40代から20歳まで演じ分けるために特殊メイキャップ>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

4.3

観終わってすぐに聴きたくなったのは“Man’s World” - Marina (from “Ancient Dreams in a Modern Land” 2021)

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.3

3時間あまり南部の黒人奴隷に対する非人道的な扱いを観続けるので、どっと精神に負担はかかれど、耐えたストレスの分、ど派手に血飛沫の舞う撃ち合いシーンが壮快に感じられるメカニズム。
「試すとスッキリするよ
>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.6

私的にジョーカーよりもずっと恐ろしいサイコパス殺人鬼だった!劇中一度も音楽が流されないせいか、くしゃくしゃに丸められたキャンディ紙がガサリと音を立てて広がる様な、些細な生活音や物音が、効果的に響いては>>続きを読む

月曜日のユカ(1964年製作の映画)

4.0

戦後のシュガー・ダディ物語。コケティッシュな魅力に溢れた加賀まりこは、ヌーヴェルヴァーグちっくな世界観にぴたりとはまる。

デューン/スーパープレミアム[砂の惑星・特別篇](1994年製作の映画)

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リンチが本人名義を使わずにリリースしたノーカットTV版、所々に諦めを感じる造りになっていたのが面白かった。紙芝居…🤱🏻

クルーレス(1995年製作の映画)

4.8

Can’t blame Pitchfork for underestimating Charli XCX’s vroom vroom EP and giving it a 4.5 out of 10 >>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.3

グリフィスの無声映画がKKK発足を導いていたなんて、知らなかった。主演のジョン・デヴィッド・ワシントンは若林さんを思い起こさせる〜チャイルディッシュ・ガンビーノことドナルド・グローヴァーのときもそう。>>続きを読む

イヴ・サンローラン(2014年製作の映画)

3.5

前回のマーク以来6年ぶりに見返したら、長年に渡るサンローランの公私のパートナー、ピエール・ベルジェが全面協力している様子が分かりやすいというか。二人の関係が結構ロマンティサイズされているようでほんの少>>続きを読む

Saint Laurent - Summer of '21(原題)(2020年製作の映画)

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かの有名なスモーキングを着た女性モデルが煙草の煙を燻らせる、スキャンダラスな1971年の"Libération(解放)"コレクションへのオマージュなのかしら。照明の暗い会場や、どこか危なっかしい雰囲気>>続きを読む

痴人の愛(1934年製作の映画)

4.8

障害者差別、イギリス地方旧家に残る家父長制、階級格差が産む「お育ち」の良し悪し、そして誰がどう見ても向かう先は破滅なのに当の本人が止められない盲目的な愛…色んな切り口から考えさせられて、とても面白かっ>>続きを読む

サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.5

すごい怪演!若さと美に固執するマッドな中年女性繋がりで『何がジェーンに起こったか?』と合わせて観たい、ただ両作とも観るだけで結構エネルギー使うけどw 過去の栄光に縋る無声映画時代の大女優ノーラの付き人>>続きを読む

写真家ミック・ロック ロック・レジェンドの創造主(2017年製作の映画)

3.8

16歳の誕生日に父から貰った彼の写真集、ボウイ、ルーリード、イギーポップ、デビーハリー、ジョーンジェット、マドンナなど大物ミュージシャンたちの超有名なショットから、ロッキーホラーショー、時計じかけのオ>>続きを読む

不滅の女(1963年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

不自然に静止するトルコの街の人々、舞台上で台詞を言うかのように話す警官。主人公男性のフランス人が心に思い描く東洋趣味(オリエンタリズム)は幻想であると風刺するように、映画の端々が「目に映るものすべて虚>>続きを読む

フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

3.7

フェリーニはこういう架空の思い出をパッチワークにした群像劇を撮るのが本当に上手ね。物語の本筋とは別に、サン・ジュリアーノを訪れたアラブ女性たちがブルカに身を包み、家畜みたく鞭で追い立てられてホテルの部>>続きを読む

モンパルナスの灯(1958年製作の映画)

3.7

苦悩のあまり前後不覚なモディリアーニの瞳はカゲロウのようで、弱々しくも不思議な力が宿っていた。巫女的なイメージのある内縁の妻ジャンヌが社会生活にアジャストできる人物として描かれていたのは予想外。

愛の嵐(1973年製作の映画)

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猫の目をしたシャーロット・ランプリング。なんとなく永遠ちゃんを思い出した。

ティーンスピリット(2018年製作の映画)

3.5

ファニング姉妹は2人ともグランジロック風のメイキャップが良く似合う。特に後半かなりお粗末な話筋だったけど、エルちゃんの魅力で画面が息を吹き返した…女優になるべくして生まれたひと!

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.8

今年は海にもどこへも行けない夏だけれど、蒼井優ちゃんの作るかき氷のおかげで涼をとれました🍧

マザー!(2017年製作の映画)

3.6

キリスト教が説く「隣人愛」が欺瞞であると批判するかのように、神秘的な古代ギリシャ風のキトンに身を包んだ妊婦に襲いかかる数々の悲劇。メタファーが多層的に重なり合っているのできっと個々人によりいろんな読み>>続きを読む

ワイルド・スピードX2(2003年製作の映画)

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Cardi Bのバーキンコレクション並みにカラバリ豊富な改造車たちが目に楽しい。映画序盤でゥチらのデヴォン青木が演じるスーキーが思いっきりブリッジを飛んじゃうシーンが好き!
観終わった後、これ流し見す
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シーズ・ガッタ・ハヴ・イット(1985年製作の映画)

5.0

ノーラのベッドが欲しい!
役者が本名を読み上げながら「カット!」する様を回し撮りした最後で初めて、まさかの監督ご本人の出演を知るなど。