yuumさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

パーソナル・ショッパー(2016年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

同監督の『アクトレス』を初めて観るつもりで再生したら、実は昔に観ていたことに途中から気がついた。でも再見したら物凄く良かったので、あちらでセザール賞を獲ったクリステンが今度は主演を務めるアサイヤスとの>>続きを読む

浮雲(1955年製作の映画)

1.0

フィクションだと分かっていても、こんなにろくでもない話は勘弁願いたいわ。戦後すぐの時代とはいえ、精神的・経済的に自立できないまま人生を男と成り行きに任せ続ける女を最後まで見届けるのしんどかった。

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.7

昔観た時よりも心に響いて、架空の物語を息子が語り継ぐラストシーンが始まるや否や、目頭がジィンと熱くなってすぐ瞬く間に感受性メーターの針が振り切って涙がボロボロ溢れてしまった🥲フェリーニの8 1/2のよ>>続きを読む

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.8

不謹慎さなんて何のその。映画の作り手も受け取り手もモラルを忘れて「正しさ」を完全に放棄できた怪作では?面白かった!
平成生まれの私には想像できない昭和の爆発的なエネルギーが派手なカーチェイスから原子爆
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江分利満氏の優雅な生活(1963年製作の映画)

4.0

これはISTJの星!
酒乱になって後輩社員に管を巻くパートが少々長かったかな。

パパvs新しいパパ(2015年製作の映画)

3.8

ダンス・ダンス・ダンスlike a G6🕺 日本の漫画的なボケが散りばめられていたからか、素直に沢山笑えたー!

シャイニング 北米公開版(1980年製作の映画)

4.0

シャイニングは何度観ても面白い!ホーンテッド・マンション風の骸骨の社交場シーンは説明的だから話の筋の理解は助けてくれるけど、無い方がストーリー展開のテンポ感が良いので結局カットされて良かったかな。

お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

4.3

ドンファンは紀州に限らず、国や時代を超えて存在しているのね…この映画に登場するマイアミ版・好色漢の爺様も目を覆いたくなるくらい恥ずかしい押しの強さと勘違いっぷりだけれど、その彼が映画の最後に同性愛を仄>>続きを読む

私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

4.3

もし自分が、又は自分の愛するひとがある時突然何の予告もなく若年性アルツハイマーになってしまったら。記憶の綻びが止まらずに、これまでの人生の素晴らしい思い出の何もかも忘れてしまう、あるいは相手に忘れ去ら>>続きを読む

THX-1138(1971年製作の映画)

3.6

半世紀前のSFって暗くて好き。商業主義に走る前のジョージ・ルーカス監督は結構アート寄りの作風だったのね。コンピュータによる管理から逸脱した人間を取り締まる銀色仮面の警官AIロボットは、ターミネーター2>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.9

映画監督トム・フォード、彼の見事な長編デビュー作品『シングルマン』の世界の抒情性にタランティーノ的暴力劇が融合していた今作。違和感を感じるシーンと心に突き刺さるシーンが半々くらい、そして良い意味で後味>>続きを読む

The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛(2011年製作の映画)

4.0

今年の軍事クーデター以降、ミャンマーが再びこの映画の様に凄惨な状況だと思うとあまりに酷すぎて心底遣る瀬無くなる。自宅軟禁に耐え忍んだ15年間もさることながら、何よりもスーチーの最後の選択こそが「鋼鉄の>>続きを読む

黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

5.0

なんぴとたりとも不条理に尊厳を奪われない世界を実現しなければ、人生を賭けて名画アデーレを奪還した二人、ひいては歴史に対して申し訳が立たなすぎる…

演技、映像、物語構成、全てが非常に優れていた上に、実
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PLANET OF THE APES 猿の惑星(2001年製作の映画)

3.0

猿人のヘレナ・ボナム・カーターなんていう強烈なキャラクターがいるのにわざわざ凡庸な金髪碧眼と一緒にWヒロインにする必要はあったの?という疑問を感じつつもゆるゆる鑑賞。最後のオチにはティム・バートン監督>>続きを読む

(1990年製作の映画)

4.5

現実と地続きになった夢の世界では、どこか本物の現実とは色彩やサイズやスケール感が異なっているために"Unheimlich"ー不気味な瞬間が連続する。子役から老人までみな演技レベルが高く、セットもかなり>>続きを読む

ボス・ベイビー(2017年製作の映画)

3.6

見た目は可愛いベイビー、中身は昇進を狙うヤリ手管理職の中年男性が子供と組んでペット業界と「世界中の愛」のシェアを奪い合う姿はとってもシュールでシニカル。お前のミドルネーム女みたいだな!なんていうサムー>>続きを読む

乱れる(1964年製作の映画)

3.5

高峰秀子氏の演技力がなまじ高い分、加山雄三氏の大根具合が余計に際立っていたけど...あえての配役なのかしらん。

女が階段を上る時(1960年製作の映画)

4.1

踏んだり蹴ったりであんまりだわ、こんなの。亡き主人に操を立てる主人公(ママ)には拒まれた太パパをサックリ捕まえて自分のお店を持った若い女の子がこの世界では希望に思えてしまうくらい、登場する女が皆揃って>>続きを読む

柔らかい肌(1963年製作の映画)

3.3

お金と名誉を手にした男性って愛人を囲わずにはいられない生き物なの?それとも逆説的に考えれば、リビドー的生命力があるからこそ社会的に成功するのだろうか。悪趣味なホテルが続いてげんなり。踊れるレストラン♩>>続きを読む

めし(1951年製作の映画)

3.7

1時間半より体感長く感じられ、少々くたびれもした。けれども今このタイミングで観れたのはきっと神様の思し召し。里子ちゃんへ向けられた今半三千代の冷徹な眼差しがすべて。

銀座化粧(1951年製作の映画)

3.9

香川京子さんの愛らしさ、田中絹代さんのしたたかさ。

ロミオとジュリエット(1968年製作の映画)

3.8

ジュリエットとロメオ、ほとばしる2人の若き情熱に赤面しつつも真剣に鑑賞。久々に正統派な美男美女のご尊顔を拝んだ気持ち。

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.1

二夜連続TENET鑑賞会、二回目の今夜は時系列や逆行装置のシステムを確認しながら思考を整理した!こんなトンデモないスケールの脚本を思いついて、超大作映画を完成させたノーラン監督も実は未来人と繋がってい>>続きを読む

三つ数えろ(1946年製作の映画)

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ここまで複雑に混み合ったプロットの映画は久しく観ていなかった、どころか歴代で一番かも。バコール様の出演作もっと観たいな。

紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)

2.9

”You must think I was born yesterday!”
ティアラの付け方すら分からない様な、あまりに非現実的な「馬鹿な金髪女」役に徹したモンロー。
▷Born Sexy Yest
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