湯呑さんの映画レビュー・感想・評価

湯呑

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.7

核実験シーンの特撮とかめちゃくちゃ気合入ってる割に役者陣の老けメイク適当すぎないか?最後とかハゲヅラかぶってるのかと思った。

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

4.8

いや、全然いいんじゃないの。確かに『ミッドナイト・エクスプレス』とかP・K・ディックとか『マンハント』とか色々ごった煮的な感じはあるが。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.7

アリ・アスターは私たちが常に絡め取られている他者との関係性ーそれは親子であったり恋人であったり様々なかたちをとるがーを嫌悪感を伴う恐怖として捉えてきた。そして、その関係性が破綻する瞬間をある種の解放と>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.7

『籠の中の乙女』とか『ロブスター』といった初期作に通じるブラックコメディ。それらよりは数倍も洗練されていて、そこが物足りなくもある。

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

4.8

スプリットスクリーン「だから」夫婦2人が同時に映される序盤を経て、スプリットスクリーン「なのに」1人しか映っていない終盤へ至る崩壊劇。息子がヘロインを吸引する場面のホラー演出にギャスパー・ノエのアルジ>>続きを読む

死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

4.8

マイケル・チャペスはどんどん上手くなってる。次作あたりでブレイクするか。

福田村事件(2023年製作の映画)

4.6

ここまで演出が上手いと森達也のドキュメンタリー作家としての資質を疑いたくなるが、まあそれは冗談として、大戦前の日本が既に抱えていた迎合主義、排外主義的愚昧さを様々な人物の視点を借りながら群像劇として描>>続きを読む

エリザベート 1878(2022年製作の映画)

5.0

コスチューム劇としての風格を保ちながら、ジェンダーをめぐる現代的テーマを鮮やかに描き出した快作。美術、照明の素晴らしさもさる事ながら、登場人物たちの複雑な葛藤を湛えた表情が印象に残る。『バービー』の平>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

4.7

まあ『クラッシュ』の焼き直しじゃないかと言われればそうなのだが、今これだけの役者を揃えてこれだけ好き勝手にできるのはクローネンバーグをおいて他にいまい。刃物で皮膚を切り裂く、という表面的な行為への執着>>続きを読む

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

4.8

ダイナーでのラストシーンには嗚咽を漏らすほど泣いてしまったが、後から考えるといくら何でもご都合主義ではないか、という気もしてきた。しかし、突然にもたらされるこの救いこそ、作り手たちが届けたかったメッセ>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

おそらくは賛否両論の一作になるだろうが、「意味がわからない」という意見が多いのは理解できない。説明が足りない、という事なのか。それなら『千と千尋の神隠し』も『崖の上のポニョ』も何の説明もない、訳の分か>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

5.0

やたらと長台詞が飛び交う人間ドラマ部分はジャパンアニメーションの悪しき影響を感じたものの、やはりこの作画には圧倒される。

カード・カウンター(2021年製作の映画)

5.0

映画の感想を書く、という不粋さに耐えられなくなって何も書かなくなったがこの映画だけは…本当に、本当に素晴らしい!
『魂のゆくえ』同様、「怒りと赦し」というテーマを扱いながらギャンブルというモチーフを取
>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.7

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』しかり『ソウ』しかり、インパクトのあるネタを使った作品ほど、続編を成功させるのは難しい。どうしても求められるハードルは上がってしまうし、その期待に応えられないと二番煎>>続きを読む

ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

4.8

『KILLS』が過去作の同窓会キャスティングぐらいしか見どころが無かったのでこの完結編にも全く期待していなかったのだが、いやなかなか頑張っている。シリーズを通してのヒロインであるローリーが自身の体験を>>続きを読む

エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

4.9

はっきり言って前作は昔ながらの「取り替え子」譚にとんでもないオチをくっ付けただけで、そこまで感心する出来でもなかったし、良くも悪くもあのオチで完全に閉じきった作品に続編なんかいらないだろう、と思ってい>>続きを読む

ダークグラス(2021年製作の映画)

4.5

いやあ、これだよこれ!確かに全盛期と比べればユルい出来なのは間違いないが、無駄を削ぎ落とした省エネ的な語り口と、「サングラス」「赤」「首を絞める紐」「犬」といったモチーフの反復で描かれるのはアルジェン>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

5.0

カメラはありのままの真実を映し出す。しかし、編集とはその真実を切り刻み、繋ぎ合わせ、ひとつの虚構を作り上げる行為でもある。では、そのカメラと編集を必要不可欠とする映画とは私たちに何を伝えようとするもの>>続きを読む

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