サワラさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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バビロン(2021年製作の映画)

4.4

・凄まじい熱量、めちゃくちゃ面白いしゴロンゴロン転がってく物語で時間感覚がバグる

・「長く続くものの一部になる」ことについてと「スター」という概念をめぐるやりとり、すごく良かった

・トーキーへの移
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.0

・夢にせよ恋愛にせよ、ロマンを追うことを肯定しようとするこの映画が人々に評価されてることに価値や安心を覚える

・2人の心の距離が近づくシークエンス、心情変化だけを強調して具体的なやりとりを省略できる
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ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow(2019年製作の映画)

2.9

・アニメ2期がかなり良かった反面、なんかこの劇場版はとっ散らかって感じたかも……

・別々の話を3つ4つ繋ぎ合わせた感じというか、劇場版というよりOVAの組み合わせみたいな印象だった、なんかイマイチ主
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

・熱い、最高だ……映画見てこんなリアルに心臓バクバクしたの久しぶりかもしれない

・キャラの顔を見るのがずっと楽しい、映像表現としても見直したい

・序盤の山王側にペースを掴まれるところで客席全体の彩
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.1

・とっても良かった

・土地や年齢は全然違うんだけど、自分の人生を何に支払うか?っていうすごく理解できる感情劇

・空虚で悲しいし、過激でスリリングだし、めちゃめちゃ笑わせにくるのでずっと最高

・出
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.7

・本当にずっと会議をするだけのなかなか割り切った映画で面白かった、エンドロールも無音

・出てくる人多くて誰が誰だか…ってなったタイミングで「あいつだけは覚えておけ」とか言ってくれるから親切設計

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かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.5

・涙腺が決壊しかけた、誠実な大人の映画だし、何より子供達が見るべき映画だ

・醜くて辛い現実こそちゃんと描こうとしてる姿勢を強く感じる

・現実から逃げ込む場所はあるべきだけど、そこに閉じこもることが
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.9

・めちゃめちゃ綺麗、fpsが変化するところ、映像の質感が明確に変わってゾワゾワ面白かった

・ストーリーの味わいが前作よりも増してる感じがした

・結局主人公たちが海の民のところに災いを持ち込んだ形だ
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アバター(2009年製作の映画)

3.8

・見た記憶が無さすぎて見返した、やっぱり公開時に映画館で3Dで見るべきだったよなぁ

・序盤のCGになんか時代感を感じたけど後半に行くにつれて気にならなくなってく

・このストーリーを語るのに2時間4
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シカゴ(2002年製作の映画)

3.7

・ミュージカル映画というかミュージカル映像に映画の要素を加えた感じだった!でもその映画の要素がちゃんと映画でしかできない効果になっててgood

・取調べの照明→ステージライト、みたいな同じ要素を使っ
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.9

・気色の悪い映画だ!終盤のキモさ全開の絵面畳み掛けでちょっと笑ってしまった

・起こってる現象は理解できないけど、「何を求めてるの?」「愛だ」の呆れ感とその後に出てくるタイトルで何を言いたい映画なのか
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.7

・ぶっちゃけそこまでの期待値で行った訳じゃなかったんだけど、存外面白かった!

・サイクロンの演出とか、ホークマンとドクターフェイトとか、アダム復活とか、素直にアガるシーンが多くて楽しい

・手段を選
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

4.0

・内容が内容だけに「面白い!」って言い方がしにくいけど、すごい映画だった、しばらく忘れられないだろうな…

・子供サイズのブランコに大人サイズの体を乗せて不安定に揺れる姿とか、何度やっても飲み込まれる
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

4.0

・面白かった!現実世界が歪む演出とかがヨアキムトリアーとかとも近く感じた、こういうの大好き…

・物語そこで終わるんかい!!!って最初なったけど「誰かの都合で役を演じさせられる」って構造は映画っていう
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.7

・静かで暗いシーンが多くて前半ぼーっと見てた…

・画面にでっかく表示されるタイポグラフィが印象的

・水中とか森とか、巨人とか衣装とか、すごく綺麗なルックが印象に残る

・全体的に難解だ…って感じし
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.9

・独特の温度感で、ド派手ってわけじゃないのに妙に印象に残る

・大人になったつもりの男と大人になれてない女の愚かなロマンスって感じなんだけど、その未熟感がすごく良かった、目移りしたりマウント取り合った
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.9

・創作と批評に関する話

・わりと大人な結論に収めつつスッキリする部分もあって、シュールなところもありながらバランス良かった

・手を打つ音とか掛け声でリズムを作って、それを徐々に早めて緊迫感を出す演
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

・物語におけるモチーフの選び方が始終秀逸だった。2つの世界の境界としての「扉」が出てくるけれど、それはあの日に最も多くの人が最後に互いの姿を見たであろう場所でもある

・すずめだけを雨から守るオープン
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.8

・チャドウィックボーズマンの追悼としての想いがかなり籠ってて、普通の映画だったら良いことじゃないのかもしれないけど、MCUの持ってる性質としてはすごく良かった

・やっぱり音楽がずっと良い!

・割と
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.1

・シビアな面が多いけど多幸感もいっぱいの映画

・歩道の両サイドでお互い知らないもの同士が手を振るシーン、本当に良かった

・美希は先に植物を育て始めてる、みたいなさらっとした描写で成長を説明するのが
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

4.0

・なんか印象に残る映画

・話の筋は一応追えるけど、結局どういう話だったのかうまく説明できない…アメリカっていう土地の歴史性とかが前提知識だろうな…

・雨の中マリファナ探しに行くシーン良かった
「そ
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

3.8

・中盤から終盤にかけてドタバタしててずっと楽しい

・動物愛護の倫理観はどうにも難しくてどっち側にもなれなかったな…不必要な虐待や遺伝子改造はダメなのはその通りだけど、食べないと生きていけないし、自分
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.7

・派手すぎない綺麗さがずっとある映画

・感情の変動が部屋の散らかりや天候として現れる、作中で言及されてたみたいにまさに表現主義って感じの作風

・周囲を覆われたように見えるカットが孤独さを強調したり
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.5

・倒錯してるね〜

・画面上で起こることの理解はできるけど、事実関係としては思ったより難解だった

・歌が良い!

サイン(2002年製作の映画)

3.7

・宇宙人の見せない見せ方がおもろい映画、テレビの反射越しとかもそうだけど、空撮とか茂みの向こうみたいな「宇宙人自体の視線」側からのショットがゾクっとして良い

・報道で最初に姿が映るシーン良い

・奇
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

・良い映画だ!

・馬鹿にしてた周囲がするべき努力をしていて自分よりも良い結果を残していくこの感じ、とても知ってる

・出てくるキャラそれぞれとの対話がちゃんとあるのが良い、他者との対話で見えてくるい
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宇宙戦争(2005年製作の映画)

3.5

・前半の恐ろしさとんでもねぇ、小さい頃に見てたら絶対トラウマもんだ……

・お兄ちゃんと妹の関係性好きだった、けど途中から兄ちゃんの行動原理が全然分からん…復讐してやるってキャラじゃなかった気がするし
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最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

-

・1時間ひたすら建造物をモノクロで映し、それに物語を語る声が被さっている、それだけで構成された映画

・これ映画って呼ぶのか……? でも体験としては映画でしかできないことか…最初はかなり戸惑ってたけど
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.9

・変な映画!

・描こうとしてる大枠は理解できるけど、散りばめられたメタファーに翻弄されて、総合すると難しく感じる映画だったな…このどこに転がってくか分からない感じとても好き

・美と嫉妬の話…終盤の
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

・良いね…いい映画見た感がある…

・とっ散らかった短編集かと思いきやちゃんと繋がって行く…それがただの快感のための群像劇じゃなくて、あえてズレた時間軸での繋げ方してて面白い

・ユマサーマン/マリア
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ドライヴ(2011年製作の映画)

3.7

・黒+ショッキングピンクのタイトル良い

・ある程度派手だけどある程度抑えめの調子が締まっててかっこ良い

・ロマンスからの暴力展開、エレベーター内の暖色と外の寒色で完全に分断する2人の演出、分かりや
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レイチェルの結婚(2008年製作の映画)

4.3

・うわーーーめちゃくちゃ好きな映画だ

・みんなちょっとずつ間違ってる人たちが傷を分かち合って繋がっていくけど、でも家族だからと言っていつまでも一緒の1つの塊ってわけじゃない、このちょっと突き放した暖
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

・絵を描きたくなる映画

・綺麗な話でありつつも、所々に不平等さ、理不尽さが敷かれてる

・堕すシーンにおいて顕著だけど「絵にすること」は「無かったことにしないこと」だと言えるのかも

・青い夜と赤く
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.7

・綺麗だけど難解だ……

・1カットずつがそれぞれ異様に長くて、未圧縮の実時間から来る独特の感覚がある、睡魔に襲われるというより瞑想してるみたいにボーッとできる部分が多い

・最後のシーンから逆算して
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テルマ(2017年製作の映画)

3.7

・妙な空気感好き、鳥が現れるシーン、どれも不吉で良い

・「RAW」とも近い話

・水面に蓋されたプールのシーン、最悪なイメージすぎて良かった

・この監督の映画、感情の演出として超常的な現象を日常の
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母の残像(2015年製作の映画)

3.9

・すごく良いルックと空気感、分解された回想とかCGとか、ところどころに独特な表現が入るのが印象的、体操する学生のカットから始まったりと、場面の切り替わりとかで意表をつかれるの楽しい

・生々しい温度感
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