yunさんの映画レビュー・感想・評価

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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

とにかくウィルソンのシーンが一番頭に残る。あと、歯を抜くところ。

面白いが、一人芝居の時間が長いので、途中すこし眠くなってしまった。
彼が無人島で希望を持って生きられたのは、多分ウィルソンのおかげ。
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

全体的には淡々としながらも、笑えるシーンも挟みつつ、登場するファミリーもなんだかんだで愛すべき人達で、ずっと見入っていられた。

長い間、黒人差別を問題視して、今では黒人も様々な分野で活躍し、映画作品
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ドキュメンタリーかのような現代の遊牧民(ノマド)のリアルを描いたお話。淡々と進むし華やかさもドキドキもないのだが、この映画の終着点は何なのだろう、という興味と、もし自分がこうなったら…という想像をしな>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

真実を見つけられる事はできても、それを公にする事は、難しい。政府を敵に回すことになるなら、なおさら。

キャサリングラハムの持つ強さも弱さも含めて魅力的だった。男性役員達の前で自分をぐっと抑えていた彼
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フィラデルフィア(1993年製作の映画)

4.0

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偏見も、それに対する戦いも、いつの時代にも起こるものなのかもしれない。だいぶ前の映画ではあるが、今もAIDSに対する偏見や不当な扱いは残っているのではないだろうか。だからこそ、色褪せず、今なお胸を打つ>>続きを読む

ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.9

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臆病で繊細、真面目な人間が、本気で悪を演じようとしたとき、心はこうまで崩壊していくのだな、と思った。

ニナは、母親からの重圧、常にライバルと競っている緊張感、大役への渇望、様々なものが絡み合い、映画
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ホリデイ(2006年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

さくっと見られる大人のラブコメディ。主人公達が魅力的。
失恋や悪い異性に引っかかり長年悩まされる状況を打破したい女性たち、という状況は、ありがちではあるが、バカンスに海外のお家トレード、というのは面白
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

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女王という絶対的な立場のはずなのに、心身ともに虚弱で、人に利用されたり人を利用したりするだけのアン。その女王を大きく支えると共に権力を持ち過ぎて、足元をすくわれるサラ。野心の塊で、欲望のために手段を選>>続きを読む

ウォールフラワー(2012年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

いまこの瞬間こそ僕らは無限だ、というラスト、素晴らしかった。
楽しい事も苦しい事も悲しい事もいつかは思い出になり、色褪せていく。だけど、生きている、今この瞬間は自分達だけのものであり、誰にも奪うことは
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シャイン(1996年製作の映画)

4.1

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一人の天才ピアニストの苦しくも美しい半生を描いた作品。
前半は、重苦しい父子関係に焦点が当てられている。生きるのに苦労してきた父親は、貧しいながらも我が城のような家庭を築き、家族を愛情にも見える束縛で
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ザ・レポート(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

モーリタニアンも観たので、少しばかり知識はあった。派手な演出こそないが、ずっと見入っていられた。

20年ほど前に、アメリカが振るった暴力と拷問。テロリスト逮捕のため、テロを防ぐため、というが、罪もな
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シックス・センス(1999年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

分かりやすいストーリーの流れと時折出てくる死者にドキドキしながら見入っていたら、すっかり騙された。これぞ素晴らしいどんでん返し。

本などで、死者が見える子や生前や前世の記憶がある子の話を見たことがあ
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

バイオレンスだが、ラジオによる音楽とカラーによる呼び名、長い無駄話も全てが絶妙なバランスになっていて、スタイリッシュな映画になっている。

義理人情が強いホワイト、正義感が強いオレンジは、似ているとこ
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

最初から全てに伏線が張られているような気がして、ずっと気を抜かず見入っていた。序盤でギークが出てきて、キツいなと思ったが、その後はそこまでグロテスクなシーンはなく、まだ良かった。
1940年あたりのア
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

実在する人物の話かと思うほど、リアリティある映画だった。

絶対的なカリスマ性、天才であり努力家、魅力ある女性指揮者リディアター。世界で成功を収め活躍している彼女は、自信に溢れ、誰と話すときも格好良か
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.3

とにかく美しい作品で、どこを切り取ってもポストカードになる。森の木々や草の緑や黄色、赤い色、登場人物が着ている服の色や素材まで全てこだわっているように見える美しさ。

ただ、音楽もなく、物語に大きな起
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

人間の持つ底知れない欲望と狂気、愛情と憎悪の狭間、特権階級にある人の立場の危うさについて考えさせられる。

前半は心穏やかに観ていたが、後半は全く変わり心乱されながら観ていた。画面を手で覆いながら観る
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ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

臨場感溢れるソマリアでの戦地の様子、ある程度気楽そうだったレンジャー達が一気に地獄のような市街地戦に傾れ込む様子に引き込まれて、ずっと緊張感を持って見入っていられた。

プラトンの、死者のみが戦争の終
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戦火の馬(2011年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

動物好きなこともあり、終始感情を揺さぶられて涙しながら観ていた。
動物にも人間と同じ心がある。馬の目から見える私たち人間は、社会は、戦場は、どのようなものだっただろう。

馬は、人間の食べる農作物を作
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

モノクロ映画に慣れていないため、味気無かったり面白みに欠けたりするのでは…と不安だったが、観ていて、そんなマイナスな事は全く感じなかった!むしろ、人々の感情や彩豊かな日常をよりリアルに感じられるかのよ>>続きを読む

スターリングラード(2000年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

壮大な戦争映画だが、どうしても言語に違和感があり、素直に話が入ってこなかったように思う。英雄に仕立て上げられる流れやスナイパーの戦いは、分かりやすい。そこにロマンスが加えられていて、ヒロインは戦場でも>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.3

映像が美しく、建物やファッションや小物全てが可愛くオシャレで、個性豊かな登場人物達が出てくる壮大な物語を淡々と語る映画。独特な雰囲気で、ハマる人はハマる、というのが分かる。ちなみに、私はハマらなかった>>続きを読む

心と体と(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

人間関係の中で生きづらそうな彼女。仕事はそつなく出来るから頭は良いのだろうし、他の人の言動を注意深く見て心理を読み取ることもできる。表情少なく、周りには何を考えているか分かってもらえず、誤解される事も>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

惑星や国、人物の名前が難しく、覚えずに観ていると訳がわからなくなっていき、不安に。しかし、どこかで何となく分かり、さらに急に戦争が始まる展開で目が離せなくなる。
個人的には、戦うときのシールドみたいな
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

背景を知らずに鑑賞。観てから、実際に起きた事件をベースに作ったものと知った。しかし、主人公2人と大事な結末は、全くのフィクションだという。そこが、面白いところ。

当時の街の様子や流行など、恐らく細部
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ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.7

時代背景が現代のロミオとジュリエットの物語。だいぶ奇抜で派手な雰囲気。しかし、登場人物の名前はそのまま、セリフも詩的なシェークスピアままな部分が多いようだ。

世界観は、不思議で、好きとは言えない。だ
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

現代社会で、身近に潜んでいそうなサイコパス。
視聴率史上主義で、良いことは何もない。今まさに日本でも、より過激な映像やワードを並べたて、もはやそれが真実なのかどうかはどうでもいいようだ。混沌とした世の
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SHAME シェイム(2011年製作の映画)

3.3

観ていて、しんどいと感じる映画だった。どんな重い映画にもあまり感じなかったしんどさ。鑑賞後にも、どんよりと重苦しさが残った。
それほど依存症のリアルな苦しみを感じられる。セックス依存症をここまで生々し
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オットーという男(2022年製作の映画)

3.4

気難しい口うるさいおじいちゃんも、昔は純朴な青年だった。過去があるから今がある。

隣人達とのやり取りの中で、段々とオットーの過去と共に真面目さ優しさ温かさが見られていき、ほっこりする。
わたしは、何
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

考えること、話し合うこと、それは人間にこそ深く行うことができる素晴らしい力。逃げることは、ある意味で闘いでもあり、赦しを行う余白を作ることにもなる深い選択。そんな事を映画を観て感じた。

ガタガタ道で
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アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ドキュメンタリーのような臨場感ある映像で、物語が進むにつれ、見入ることができた。
1995年と今からたった30年程前の事とは思えない悲惨な出来事。映画では、直接的な暴力描写は少ないものの、どうなるか知
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.2

ポジティブな気持ちになれる映画!

ストーリーの軸は、若い主人公の恋愛と仕事にあるようでいて、全てを経験し業界の成功者であるミランダという1人の女性を描いているため、軽いファッションムービーに留まらな
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.2

何の前情報もなく鑑賞したら、とても難しかった。それでも、よく分からなくても、どうなるんだろうという気持ちで見入ることができた。

時間の挟み撃ち…考え方としては非常に面白い。しかしこの映画をしっかり理
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

全編、どこを切り取っても絵画のような美しい作品。

対話が多く、静かに流れるように物語は進む。お嬢様は、大人しいようでいて、芯が通った強い人で、まさに心の内に静かに揺れる炎を持つ人。だからこそ、マリア
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

カイザーソゼ。最後まで、だまされて観ていた!
ラスト、歩き方が普通になり、目つきが鋭くなり、コバヤシがいる車に乗る。そのシーンがとても印象的ですごく良かった。

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

記憶に新しいmee too運動。そのきっかけとなった一つの記事を発行するまでの過程を、女性記者達からの視点で非常に丁寧に描いている。
映画としては、地味で淡々としているかもしれないが、見応えがあり、ず
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