碧さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

碧

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最後まで行く(2014年製作の映画)

4.0

5月に岡田准一×綾野剛で上映されるリメイクのための予習。

アクション&クライムという基盤の上にコメディとホラーというスパイスが少量散らばっていたような感触。
ずーっと引き込まれていた。

イ・ソンギ
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.0

常々思ってたこと。
開始5分で持って行かれる作品って、だいたいそのまま最後まで面白いと。
まさにその代表のようだった今作。
冒頭、1週間×3のとこでもう興味しかなかった。

まず音楽との融合が神すぎ。
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

漫画は全く読まず、自分から進んで観たアニメは『天気の子』のみ。

それが、あるタイミングでこの作品の音楽をあの上原ひろみが担当したと知り180度気持ちが変わってしまった。
と同時に、何の漫画なのかをそ
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.5

観終わって1番残ったこと。
クロエ、色んな意味で凄すぎ。
頭も思いつきも良いのだけど突拍子がないおかげで、ずっとハラハラさせられっぱなし。

中盤以降は先の読める展開もあったけど、終始観る側を惹きつけ
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.0

『サスペンスロマンス』って何?

もともとロマンス要素のある作品が苦手だけど、とあるテレビ番組で紹介されていた時に何となく引っかかり。

んー、やはり私にはハマらず。
全くもって自分都合なのだけど、最
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監視者たち(2013年製作の映画)

4.0

こういうの好き〜

頭の良さと腕の良さをこれでもかと互いに見せつける闘いは韓国映画に限らず観ていて実に爽快。
師匠と弟子的な部分も。
冒頭部分の試験の見せ方のセンス良いし、個人的にやっとまともな韓国警
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。

制作発表の段でかなり驚き、解禁された予告を観て更に口あんぐりになってしまった作品。
『エゴイスト』

誰がどうエゴイストなのか気になりつつ観ていたが、あぁ…と静かに納得のいく裏切りを受け
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フォールアウト(2021年製作の映画)

3.0

恐怖体験との向き合い方を静かにゆっくりと、そしてリアルに描いた作品。

まさに現代という感じではあるけど、如何せん銃社会に置かれてない日本人には刺さりにくい内容。
なので、もし日本の高校生が今作を観た
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息もできない(2008年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

個人的に初見のヤン・イクチュン監督脚本主演作品。
と思ったら後で『あゝ、荒野』のボクサーだと知りビックリ。

序盤から結構な割合で字幕で繰り返される「クソ野郎」と「アバズレ」
加えて、暴力、唾吐き、暴
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(2022年製作の映画)

3.0

原作未読。
評価も良く気になってた作品をやっと。

というか、これロマンポルノだったのか!と鑑賞後に驚き。
普通にヒューマン系だと思って観ていた。

個人的に、ここ数年大河などで活躍めざましい金子大地
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スリーパーズ(1996年製作の映画)

4.0

(再鑑賞)

すっかり忘れていた、エンドロールの直前に映ったテロップ。

本作で描かれたような少年院は存在しないし事件もなかった、と出しておいて最後の最後に原作者からの
「本作は氏名年代場所を変えた実
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声もなく(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ホン・ウィジョンという女性監督の初監督作品。

特典映像で監督が、今作の背景にある犯罪を露骨に重く見せすぎないため映像美でギャップを見せたとのこと。
そこはもう色のコントラストまで素晴らしかった。
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

劇場で観る気だったのに叶わなかった作品をやっと。

冒頭、劇中で映る【Missing】というワードで今作のカラーを察し〝ジュブナイルホラー〟というジャンルの名称を初めて知った。

個人的に、先日再鑑賞
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ippo(2022年製作の映画)

3.0

柄本佑監督、3つの短編から成る作品。
全部iPhoneで撮ったそう。

こんな田舎にも舞台挨拶に来てくれることをもう少し早く知っていれば、人の多い劇場が苦手な私でも頑張って参加していたのかも。
そして
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告発(1995年製作の映画)

4.5

(再鑑賞)

観てから10年以上経ってるはず。
その時の私、これを観て何を思ったのだろう。
内容は覚えてるのに、そこは覚えてない。
きっと当時大好きだったクリスチャン・スレーターに満足しただけだったの
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チェイサー(2008年製作の映画)

4.5

あーこういうのが【韓国ノワール】ってやつなのか!と激しく実感。

容赦の無さと救いようの無さ。
ここまで見せられたら、逆に賛辞すら送りたくなる気持ちに。

遅ればせながら『暗数殺人』で知ったキム・ユン
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.5

地元には来ないだろうと諦めていた作品。
岸井ゆきのかボクシングか、どちらかに興味が無ければ恐らく全く刺さらないだろう。

日本の作品なのにそうではないような、落ち着いた深みと質感のある映像がとても好き
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ゾッキ(2021年製作の映画)

4.0

(再鑑賞)

未読だけれど、原作は漫画家・大橋裕之の短編集『ゾッキ』シリーズ。
ゾッキとは「寄せ集め」という意味。

その原作に惚れ込んだ竹中直人が斎藤工と山田孝之を巻き込み、著者の故郷である愛知県蒲
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架空OL日記(2020年製作の映画)

5.0

やっと観れた作品だったが「永遠に見ていたい」という皆さんのレビューがわかりすぎた。

芸人としての頭の良さを飛び超え最近は専ら制作側の人だと実感この上ない、升野英知という偉人。

1月期ドラマ、バカリ
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非常宣言(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

まずオープニングで映し出される『非常宣言』の意味合い。
観終わった後、あれがこんなに理不尽に響いてくるとは。

『パニックムービー』という一言では、とてもじゃないが表現出来ない141分。
何せ経験した
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アイデンティティー(2003年製作の映画)

4.0

ジャケ写には随分と既視感があったので再鑑賞のつもりで選んだのに記憶になくてビックリ。
恐らく何かの作品で観たレイ・リオッタが怖すぎて本編にまで手が伸びなかったのかも…

いやーこれは面白い!
私が観た
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イチケイのカラス(2023年製作の映画)

3.0

今作は、黒木華演じる坂間千鶴のための映画化といった感じ。

竹野内豊演じる入間みちおはドラマから引き続き、相変わらず入間みちお感が凄いし何ならパワーアップしてた感じ。

映画版としての新キャスト達は良
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.0

『妥協』について、予定外に深く考えざるを得なかった作品。

中盤『ブルー・バイユー』同等の動揺が押し寄せてしまいレビューが涙で遮られることは避けたかったので食い入った割には大した事は書けそうにない。
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殺人の告白(2012年製作の映画)

3.0

他の作品を選ぼうとしたのにパク・シフと目が合いすぎ、日本版の元の作品だと知らず手に取ってしまった。
ジャケ写が似てることで後に気付くという。

日本版、先が読めてハイやっぱりって感じだったのでレビュー
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そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

3.5

至って個人的に、ジャニーズという看板を掲げなくても表現者として成立していると思っているジャニーズのなかの1人、藤ヶ谷太輔。

三浦監督だから独特なんだろうなと思って臨んだが、それ以前に今作の前身が舞台
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いまを生きる(1989年製作の映画)

4.0

(再鑑賞)

ロビン・ウィリアムズ演じるキーティング先生の授業で出てきたあの詩の出だし。

「Oh captain,My captain〜」

鑑賞当時この作品が刺さりまくっていた私は、あのフレーズを
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.0

日本の名優・國村隼さん出演でカンヌ国際映画祭でも評価されたと知ってもう何ヶ月も経ったが、やっと観れた韓国映画。

観る者の目線で誰が誰にでも思える怖ろしさ。
『よそ者(國村隼)』をどう捉えるか、信じる
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ライフ・オブ・デビッド・ゲイル(2003年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

(再鑑賞)

急に観たくなり何年か振りに観たが、あのラストからのエンドロールは何年経っていても鳥肌が立つ。
これだけ後半で何度もひっくり返される作品、なかなか無いような。

ケイト・ウィンスレットの芝
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.0

2023年、劇場で初鑑賞の作品。
ずっと気になっててやっと地元にやってきた。

タイムループを軸に、
良いものは良い。
したい事はすべき。
我慢は良くない。
自分というものを無くさないため、ごく当たり
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コンフェッション 友の告白(2014年製作の映画)

4.0

2023年、自宅で初鑑賞の作品。
チュ・ジフンの芝居力観たさ。

環境や家族付き合いが韓国ならではのものなのか、まだまだ韓国に疎いのでその辺りはよく解らなかったが何となく『パラサイト』を思い出す一瞬も
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ルーム(2015年製作の映画)

4.0

2022年鑑賞分。

心が元気な時に観るべき作品。

あまり前情報入れず観始めたが【Room】の本当の意味がわかった途端、ラストまで絶望感に苛まれる覚悟をせざるを得なかった。

ブリー・ラーソン、やは
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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022年製作の映画)

4.0

ホイットニー演じるナオミ・アッキーの見た目に違和感を感じつつ、やはり観に行った私。

始まって数分であの歌声を聴いたら、違和感とかどうでも良くなった。
リボン風のバンダナを見た時はもう「ホイットニーだ
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暗数殺人(2018年製作の映画)

4.0

実在した事件を元にした作品。
個人的に犯人の自白系作品が続いた。

韓国の作品は全くもって疎いのでメインお二方とも初見だったけれど、とにかくチュ・ジフンという人がヤバ過ぎた。
憑依型とかそんなのとっく
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

こういう作品を観ると、やはり私はどんでん返し系がダントツで好きだと再確認出来る。
面白かった!

今作の最高潮はラスト20分だが、その20分でこちら側を愕然とさせるため綿密に作られていた。
伏線回収と
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.5

知らないだけで、こういう階級社会は現実に多く存在してるのだろう。
『内部生』『外部性』というワードで【愚行録】が蘇った。

水原希子は空間を作るのが上手い役者。
門脇麦はその空間に入り込むのが上手い役
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

5.0

何でもっと早く観なかったんだろう。
心身ともに疲弊ぎみなタイミングと、今私が最も行きたい国フィンランドが激しくリンクして自分勝手に興奮&感涙しがちな102分だった。

メインの御三方もともと好きだが、
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