yuriさんの映画レビュー・感想・評価

yuri

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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

ケースワーカーとかスーパー店長とか、三上を助けてくれる周りの人間も多面的に描いてあるのがいい。長澤まさみ演じる局の番組ディレクターだけ、ちょっと浮いてるけど、監督がキャラクターになって物語に介入してる>>続きを読む

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.3

なるほど、だから「護られなかった」なのか。小説『藻屑蟹』と同じヴァイブスを感じる震災後のお話。阿部寛の刑事が上に盾突く描写や、地方公務員に対してあまりに横柄な様子はちょっとお前も公務員としてどうなの‥>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

最初の5分くらいすッごく良くて、そのあとはAIに作らせた宮崎駿のジブリ映画って思ったけど色々思い返すとやっぱりまぁまぁ良かったかも。

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.0

常に面白くはあるけど、映画として一つの作品としてみると何なのかわからなかった
あと松岡茉優の演技めっちゃ良かった

魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)

4.5

現実路線なのに結構エンディングがご都合主義な感じと、矢部君の都合の良さだけ若干引っ掛かるんだけど、そんなことは置いといて白状するとオープニングと京都のシーンと最後で3回泣いた。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

これを今更見て今更感想なんて書いてたら怒られそうだけど、最初は村上春樹口調の登場人物たちに辟易したけど(というか、こんなに地のセリフ側テキストじみてて、この人たち舞台関係者って、大丈夫?って思ってた)>>続きを読む

バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.6

これ、精神病患者に対してめちゃくちゃ偏見を助長してるし、天変地異が起きたら視覚障害者の培ったリソースにマジョリティが堂々と乗っかってるし、そのあたりまじで何が言いたいのか意味分からなかった。主人公の女>>続きを読む

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.8

これまじで思想と相反しすぎてて誰にも言ってないけど因みに私は警官フェチです
ウォン・カーウァイと男の趣味会いすぎて怖いて……って思いながら見てた

ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

4.5

19歳くらいのときに初めてDVDでみた当時はほえー愛って辛くてやばくて大変なんだなあ、とか思ってポカンとしてたけど、今見たら、いい意味で軽いというか、そこまで深刻で辛い話じゃないただの青春映画に見えて>>続きを読む

バッドガイズ(2022年製作の映画)

3.9

「こういうのが好きなんだろ?」感が強すぎて若干辟易した

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

全体的に伏線回収が綺麗かつ分かりやすく、あまりキャラクターが話さなくても理路整然としていてよかった

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.5

性暴力に暴力で抗うのではなく法と倫理で向き合うという作り手の意志

パリ13区(2021年製作の映画)

4.5

キエエエエエエエエ 結局カミーユみてえな男が好きなので自分がエミリーになれないノラってことに気付いて帰り路爆音でサントラ流しながら帰宅してる

ちなみにこの映画が艶かしいとかいうレビューに同意しかねる
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下妻物語(2004年製作の映画)

4.2

そういえばこんな話だったなあ(もっと闇深いイメージだったけど)マジでどうしようもない下妻なのに深キョンと土屋アンナのビジュ力で謎にキャッチーに保ってる感じ、下妻の絶望感(無礼)が薄れてて良いんだが悪い>>続きを読む

映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

4.0

アニメ観てたし総集編ではなく続編だと思い込んでたから前半はあ???思ってたけどジャーーーーッカンの新情報だけでめちゃくちゃ楽しめてしまった

愛のジハード(2007年製作の映画)

4.5

すごく丁寧で親切なドキュメンタリー映画。あまり前知識がない人でもこの映画を見終わったあと、イスラームやイスラーム圏に対する解像度がグンと上がるはず。

天国と大地の間で(2019年製作の映画)

5.0

これは私が親パレスチナだからとかではなくまじで満点。今までみたパレスチナ映画の中で一番良かった。
ラーマッラーの裕福な住宅地から北へ抜けるロードムービー、夫婦のすれ違い、民族対立、占領、コメディ、フォ
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国境の夜想曲(2020年製作の映画)

3.5

こういう映画をヨーロッパで作って第一世界で消費することのグロテスクさに自覚的でない感じが普通に謎だった

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.5

the cringest film I've ever seen
2021年にスティーブン・スピルバーグがこれ作る意味あった?こんなにいい素材なのに全部失敗してる。時間の無駄。

東京物語(1953年製作の映画)

4.0

映画として良いことは伝わってくるんだけど最後の最後までこの作品の倫理観の軸足が理解できなくて、義両親にわざとらしいくらいニコニコしてる原節子や妻に対してビミョ~にモラハラぽい笠智衆に乗り切れなかった。>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

4.3

自然の差し込まれたシーンが段々「これは胎内記憶……?」となるのが面白かった

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.9

初の007作品がダニエル・クレイグ最終作という無茶な見方してる私が100パー悪い

ちなみにボンドを1ミリも知らん私が言うのもなんだけど、冒頭のダニエル・クレイグとレア・セドゥのラブシーン含めダニエル
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.5

ひたすらしんどい。
ケイトは、主人公ではあるが物語の進行に関与できず常に「目撃者」の扱い。
途中、どの選択肢を選んでも確定のイベントが起きてしまう理不尽なホラーゲームをプレイしているかのような感覚に陥
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.9

メッセージを撮った監督だからめちゃめちゃ期待してたけどいくら原作があるとはいえ「異文化」の描き方が2021年にしては粗末なのでは。10000年代なのに既存のジェンダールールが作用したりてるのも説得感0>>続きを読む

バーレスク(2010年製作の映画)

2.5

稀に見る駄作。ストーリーに捻りがなく、キャラクターに魅力を感じるような厚みもなく、バーレスクシーンもスペクタクルとまではいかない。
特に前半は主人公が何故強くバーレスクに惹かれたかの説得にも欠ける。
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

5.0

久々にまた見た。大好きとしか言いようがないな。ダニー・ボイルの映画は脳天気にヒューマニズム礼賛しているわけでもなく、でもシニカルにもなり切らず、世の中への愛情をそれなりに持っている倫理観のバランスが心>>続きを読む

カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)

4.3

好奇の目にさらされ蔑まれ笑われるストリッパーの女たちが裸を晒した金で学校が助かり、男の「本当の」芸術家が助かる。田舎(日本)の封建社会にも、都会のカルメンたち(アメリカ)の資本主義にも皮肉を利かせてい>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

4.5

ダンケルクが一つの出来事を複数の視点から語る映画らしいという噂を聞いて、羅生門だなあと思い、見る前に予習として見ておこう(?)と思って見たら普通に面白かった。

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

アイデアは面白いけど映画として面白いのか?というと……

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

4.0

冒頭から傷を舐めてプールに飛び込む、いかにも男が書いた「奔放な女」の嘘臭さに辟易してしまったが、後半は面白かった。長澤まさみがうますぎて徐々に納得感が出てしまってびっくりした。

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.4

全体的にいい感じだった。自分より金持ちの人間に感じる、悪気はないけど全体的に切羽詰まってなくてふわふわした感じすごく良く描かれてる。他者のこの切羽詰まり、に気付けることがこれから生きていく中での、境目>>続きを読む

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