緩やかささんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

緩やかさ

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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ面白かった。
ブルガリア人のハッカーの人、ほんとにすごいな。

アレクセイの政治活動は思いのほか家族経営的に運営されていて意外だった。
敏腕で、かつ熱い思いで行動を共にするチームメンバーた
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.4

私のオールタイムベストの一つである「イングリッシュ・ペイシェント」

近年では「はじまりのうた」「LION/ライオン ~25年目のただいま~」
はハーヴェイ・ワインスタインのプロデュース作品だ。

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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.5

「納屋を焼く」がこれになるのか笑

様々なキャッチにミステリーとあるけどそうではなかった。
脚本がとても練られていてそこがミステリー風ではあるけれど。

ラストの解釈はいろいろあるようで、
考察サイト
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アイデン&ティティ(2003年製作の映画)

3.3

中島がなんの罪もないストリートミュージシャンに絡んでコピーだカバーだって言い合ってるところが一番泣けた。なんかわかる。

3人になったスピードウェイのテレビ出演時の牧歌的な反逆が残念だった。
メンバー
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メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

-

本人によるベリー・ゴーディの一代記にして、

1960年代〜70年頃にかけてのアメリカの公民権運動を始めとする諸相の貴重な記録映像。

なんだけど、、

終始ゴキゲンな(というしかない)モータウンサウ
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.1

原作小説はだいぶ以前に読了。

ネタバレ状態で観たので、より一層の悲しさはありつつ、じわじわと気持ち悪さもこみ上げてくる。

女もたいがいだが、男のしょーもなさが際立つ。
これがマジックアワーってやつ
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HUSTLE ハッスル(2022年製作の映画)

3.3

エンドロールまで観てこれはNBAお祭り映画なんだと気づく。
奇をてらったプロットとか無いので素直に楽しめば良い。

特訓シーンがめちゃ長い😂

「お前への指導が人生最良の時だった」

主人公は50代だ
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色即ぜねれいしょん(2008年製作の映画)

4.5

ばちかぶりの「オンリー・ユー」という曲が大好きで、ほぼそれだけで敬愛する田口トモロヲ監督作なので不用意になんとなく観ました。

もっとふざけた感じかなと先入観があったけど全然違った。

優しーーい映画
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めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)

3.5

原作未読ですが良い映画化。
練られた脚本で各時代の行き来に違和感なく入っていけた。
群像劇ではなく、一点に収束していく話でコンパクトにまとまっている。

(ウルフは以前読んだような読んでないような、、
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.3

大人の男が大人げないのを見るのはいやだなー

卑近なテーマだけど"お話"って感じで眺めるモードで観てしまった。

キノコを大フィーチャーしてドヤ!って作りになってるけど、そこまでのものじゃないよね。
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.8

すごいなー
好きだなー

同窓会で江藤さんが上京組を仕切り出すあたりのシーンがほんとにやばくて泣ける😭

ミュージカルになるところも好き。

私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.3

好きだなー。
映画を観ている間の居心地が良い。

大九監督は自分の演出に自信を持ってるね。
やり過ぎくらいが丁度いい。

この居心地の良さに甘んじていたいロングホットサマーだよ。

衝動 世界で唯一のダンサオーラ(2017年製作の映画)

4.6

音楽で殴ってくる、こういう作品が好き。

アスリートでなくても、芸術と身体性って自分もずっと考えてる。
その、ひとつの究極だと思った。

レジェンド達との共演は、背景を知らなくても自然と涙が零れた😭
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アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

3.8

甘美〜〜

音がいい。
遠くで鳴ってる雷の音とかロマンティック。

原題は「お泊まり会の神話」なのか。
メタ視点だ。


小4の夏休み、地元の自衛隊キャンプ(🏕️お泊まり会)に参加したのを思い出す。
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辻占恋慕(2020年製作の映画)

3.3

「8 Mile」×「エヴァンゲリオン劇場版」的な読後感。

アコギを持たせておけば、どこででもいつまででも歌ってそうな弾き語り勢は苦手だけど、この音楽性じゃないとこの物語は成立しないかも。
(にしても
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.1

一昨年、中国のSF小説『三体』三部作(劉慈欣)を読んだ。
『黒暗森林』に<猜疑連鎖>という仮説が出てくる。それにより導かれる定理は、

「宇宙で他者に出会ったら生存のための最善策は瞬時に消滅させること
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女は男の未来だ(2004年製作の映画)

3.2

2004年作品。まだ咲いてない。なかなか遅咲きです。

この頃のホン・サンス監督は(自身を含めた)恋愛の執着の愚かさと冷徹な現実との対比をまじめに描こうとしているのかな。

まだ謎ズームはなくて、大き
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.3

大晦日の仲原の恋愛哲学。

湯葉のシーン笑

「不思議ちゃんというより不気味ちゃん」

(みんなそうだと思うけど)冒頭30分が嫌悪感ありすぎて挫折しそうだったけど、大晦日のあたりから楽しみ方がわかって
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ステップ・アップ(2006年製作の映画)

3.5

「フェーム」×「8 Mile」的な設定とストーリー。

こういう映画好き。
演出も品があっていい。

序盤からフラグ立ってた悲劇が最終盤に起こるので、ここからどうやって終わらせるんだろうと思ってたら鮮
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花とアリス(2004年製作の映画)

3.6

岩井監督の映画を初めて観る。

饒舌なカット割り、
敷き詰めた音楽(これも岩井さん)(音デカい)、
脇を固めるコテコテな有名人たち。

富豪の学生映画のようだけど、それらのつづれ織りが醸す情緒にグッと
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

好きな作風の映画。信頼できる。
音楽が無いことも良かった。

それを求める作品ではないと思いつつ、物語としてのはっきりとした帰結(オチ)が無くあと一つ物足りない。

初、岸井ゆきのさん。なんだか衝撃。

怪物(2023年製作の映画)

4.3

第3幕に5.0✨

純愛に最高に心躍らされた。

依里からの着信の画面を見て湊が車から飛び降りるところエモい。

湊を演じた黒川想矢さん。美しさ、危うさ、はかなさと強さを自然と滲ませ、魅入ってしまう。
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8 Mile(2002年製作の映画)

4.4

U-NEXTで再鑑賞。

結末を知ってる2周目はひたすら陰鬱な本編も忍ぶ。

若くて綺麗なエミネムは全編通して笑顔がゼロ。
尖ったナイフのBラビットをどんな時でも暖かく励ますフューチャー、チェダーボブ
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

MCバトル決勝、このパフォーマンスで優勝はしないだろう。

最後は止揚してくれるとなんとか完走しただけにズコーってなった。

ラップだけでスラムからのし上がっていく話は予想できたけど、肝心のガリーボー
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新卒ポモドーロ(2020年製作の映画)

-

【求】オチがわからなかったのでわかった人の意見

なぜどの学生が三次面接に呼ばれたかをライバル企業に知られていたのか???

徳田さんはシロ、神村さんもシロ、その時点で学生コンサルト君が内通者かと思っ
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静かなふたり(2017年製作の映画)

3.4

途中まですごく好きだったけど、ラスト15分の展開にリアリティが無さすぎて醒めていった。(それにマイナス0.5)

いくらフランスでも、閑散とした映画館で見ず知らずの他人が隣の席に座らないでしょ。(エン
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預言者(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

暗殺の実行犯でありながら最後手を下さないところ、マリクの無知の知、あるいは研ぎ澄まされた本能が見通す力学(40日間の懲罰房も計算に入ってる)。生存本能ってすごい。

オーディアール監督、お洒落さんなだ
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恋愛の抜けたロマンス(2021年製作の映画)

3.1

若干ややこしい設定のせいで遠回りするけど、普通にお似合いな素敵なカップルだよね。
役者さん二人とも素敵。

自分には縁のない世界(時代的に)で共感するところはほぼ無いけど、それでも二人には早く幸せにな
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欲望の翼(1990年製作の映画)

3.0

オシャレ〜〜〜〜〜〜

お洒落な胸トラップからお洒落なヒールパスを出したけどシュートまで行かずボールロストしてしまったけどゴールの匂いは感じさせたね、という映画だコレは。

「ストレンジャー・ザン・パ
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.3

カテゴライズするなら私はやはりこれはコメディだと思う。

プロットの整合性に物足りなさを感じる。というか、端的に動機とオチが弱い。

とはいえ、観ている間はこの後どうなるのかと興味と緊張を持続しながら
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猫が教えてくれたこと(2016年製作の映画)

-

猫って佇まいが深遠。

猫に魅せられたイスタンブールの人たちの言うことが示唆に富んでいて哲学的パンチラインが頻出していた。

私は犬も猫も好きだけど、やはり猫にはそれを通して神が表出しているような畏怖
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天国の日々(1978年製作の映画)

3.2

奇才テレンス・マリック監督の代表作とされる本作。
噂に違わぬ映像美。それによりシンプルなストーリーが際立つ。
1978年という時代の旧さは全く感じさせない。

が、ちとハードル上げすぎてたかも。
「シ
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ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

-

スウィンギン"スコティッシュ"ギターポップミュージカル仕立てド直球モラトリアム青春映画だ、コレは。

<この一曲>みたいな強い曲が無いのがベルセバらしいところ(褒めてる)

よく見るとイケメン度合いが
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八月のクリスマス(1998年製作の映画)

3.8

きれいで優しい映画。
淡々と進むけど、どのシーンにも深い余韻を感じる。

音楽も優しくてあったかい。

終盤はほぼセリフが無くて逆に画面に魅入ってしまった。

ラストの手紙のモノローグが胸に響く。
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パンチライン(1988年製作の映画)

3.0

監督自らによる(とくに終盤が)哲学的な脚本。1988年のアメリカではこのラストにみんな肚落ちしたのかな。

スティーブンはライラの才能を開花させるために恋心を抱いている芝居をしているのかと思ったら、途
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.8

繰り返し見る夢、私の場合はどこかに靴を置いてきてしまって裸足で外出していることに気付いて素足が砂とかコンクリートを踏んで痛くて仕方なくて、でも靴のところに戻るにはだいぶ遠くまで来てしまってこのまま歩く>>続きを読む