緩やかささんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

緩やかさ

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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

-

着任前日、バーの客全員に一杯奢ることになったマベ。

バーカウンターで新兵に「ありがとう、おじさん」と言われるシーンのトム・クルーズの表情が良い。

私などが言うのもおこがましいけど、、30余年経って
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トップガン(1986年製作の映画)

-

予習。

復習かなと思ったけど、たぶん観てないっぽい。
いや、それも自信ないほどに判然としない。


ジュークボックスがいいね。
ライチャスブラザーズ。

ベルリン「愛は吐息のように」、名曲。

ピー
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.5

周りに自主映画を撮る友人がいて、制作を手伝ったことがあるという人は結構多いのでは。

ショートフィルムというジャンルが確立され、映像制作にエントリーしやすい、

昨今は商業映画も普通にiPhoneで撮
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

-

エンドロールが7分超だけど一番ど最後にオマケ本編があるのでぜひ観ましょう。

音楽はカリブ海のフィーリングたっぷりで楽しい。ラップ調の曲も多くて好きな感じ。

自分の場合はミュージカル映画の合う合わな
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キャロル(2015年製作の映画)

-

終始抑制したトーンで純度の高い恋愛を繊細に描いている。
決壊し溢れ出る感情のダイナミズム。

原作小説は1952年の刊行とのことで、かなり先鋭的だったのでは。

よく映画で見る1970年代のマンハッタ
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

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歳をとってやらなくなったことの一つに徹夜がある。

夜明けの淡い色の空を久しく見ていない。


本作には<カラオケボックスのシーン>というシーケンスがある。
なかなか言葉にするのは難しい、いわく言い難
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正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

4.4

なにこれ面白い!

恋愛とも呼べない、
それ以前の男女の、
はたで見ている誰もが嫌悪感を覚えるような

<おじさんあるあるパラレルストーリー 地方出張編>だコレは。


「芸術系の作品を撮る映画監督」
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ぶあいそうな手紙(2019年製作の映画)

4.1

さいきんおじいさんが主人公の映画ばかり観てる。
おじいさんがおじいさんを呼んでいるのか。


ウルグアイからブラジルに移住した独居老人エルネスト(78歳)は視力がかなり弱っていて、ペットシッターの女性
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ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択(2016年製作の映画)

3.5

結構好き。静謐な映画。

映画自体の真意が漏れなく伝わることはなく、受け手に委ねられる。

もちろん女性と、そして地方都市、田舎っていうテーマはあると思う。

日本ではケリー・ライカート監督だからこの
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

4.1

アメリカ映画の視点で描くアジア系のコミニュティ。
ならではの細やかな機微の部分も味わい深いが、それ以上に素晴らしいのが今どきでは珍しいド直球なサクセスストーリー。

少年ジャンプ並みに友情努力勝利の起
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.9

ジム・ジャームッシュ監督作品。
初期3作に熱狂した時期もあったけど「ミステリー・トレイン」でなんか違うとなり、それ以降気づけば一作も観ていなかった。

直後の1991年にこんなにしっかりした娯楽作を撮
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ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。(2016年製作の映画)

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両想い。

恋愛極初期の多幸感、全能感に溢れてる。
どこまでも走っていけるような。

お国柄か、女子はパーンとどこまでもストレート、男子は結構こじらせてる。

相手を想っている強度がほぼイーブンなのが
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

3.7

凄惨な内容で自分にはレビューが書けないけど、スピルバーグ監督の本気と強い信念を感じた。

各々の暗殺計画が雑すぎるように感じたけど、逆に現実はこれなのかもしれない。

爆発物が多く異様に緊張した(音楽
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とまどい(1995年製作の映画)

4.0

ピエールが不憫で、途中でつらくなってしばらく観るのを中断してた。

ネリーが恋人に「高いワイン飲んだ笑」って軽く揶揄するような感じで言うシーンで、ピエールがいたたまれなくなり、、

ちょっと先々の展開
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スペインは呼んでいる(2017年製作の映画)

-

今作があからさまにスティーヴ回なので、前作イタリア編がロブ回だったと気づく。

イタリアではロブが常にボケて、スティーヴはスルーするときと乗っかっていくときがあったけど、

スペインではロブのボケを全
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緑の光線(1986年製作の映画)

-

Amazon primeで再鑑賞。
リマスター的な概念はなく字幕ごと荒いけど(85年産だけど68年産みたいな画質)(人物が頻繁に瞬間移動する)、この映画が観れるだけでとてもありがたい。ありがとうAma
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.6

マレーシアの映画です。
群像劇のような作りで、小さなエピソードを独特のリズムで積み重ねていく。


私がはっきりと心惹かれたのはムルーとマヘシュの恋のエピソードです。

若い二人が真実の愛を見つけたと
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イタリアは呼んでいる(2014年製作の映画)

3.5

イギリスのおじさん二人のイタリア旅行記。
役者二人は実名の役で出ている。

美味しいものを食べながら他愛ない会話をしてるシーンがほとんどだけど、めっちゃ細かくカット割るなー笑
会話だけなのに映像にテン
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みかんの丘(2013年製作の映画)

4.6

エストニア/ジョージア合作の映画。

一連の出来事をタイトに描く演出が見事。
87分とコンパクトさも相まって息もつけぬスリリングな作品です。

居住地が刻々と過酷な戦地になっていく中で、
登場人物それ
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恋をするなら今宵のディナーで(2022年製作の映画)

3.8

ラストのくだり、じわじわーっと良かった。
面白かった。
恋愛って何だろう?と真剣に考えさせられた。


イタリア映画です。Netflixオリジナル作品。
劇中ではポルトガルのリスボンも出てきます。
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マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985年製作の映画)

4.7

U-NEXTで再鑑賞。

「原点にして頂点」とはよく言うが、ラッセ・ハルストレム監督はまさに本作がそうではないかと思う。
やはりやはり大好きな映画でした。


イングマルのはにかんだ表情がとても良い。
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シャチの見える灯台(2016年製作の映画)

3.6

アルゼンチンの映画です。
Netflixオリジナル。

パタゴニアの海岸の観測小屋が舞台。

沿岸の村も舗装された道路のない(車も2台しか出てこない)、携帯も常に圏外のかなりの僻地。
周りは見渡すかぎ
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

-

(ネタバレではありません)
これから本作を観る方へ。

ポール・ダノ演じるポールとイーライは双子の兄と弟です。つまり別人。

私は序盤でこれを見誤ってイーライがポールという偽名を騙ってダニエルと会った
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リンカーン(2012年製作の映画)

3.1

話題作だったけど未見でした。
デイルイスもスピルバーグも好きなのに。

Filmarksでも意外と観てるは方少ないようです。

リンカーンの成し遂げたことで最も重要であると思われている事柄に明確にテー
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ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

3.6

美術品オークションの冒頭シーンからあの映画を激しく彷彿とさせて、(個人的に)いきなり胸が苦しくなる。

<One Last Deal>
原題がかっこいい。
オールドが隠れてるし。

邦題の長いサブタイ
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

3.8

序盤のベルトコンベア、自動食事機のところあたりまでは想像の範疇だったけど、最初に拘置所に収監されて以降が、一気に面白くなった。
芸があるなあ。

チャップリンの映画が完璧と言われるのもわかる、圧倒的な
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

-

ラストシーンのマーティンの舞が圧巻。
これは反則級だわ。
(キレッキレではなく微妙にぐだってるところも良い)

でもいろいろなものがこのシーンに凝縮されているようでじわじわ来る。

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.5

子どもたちがみなクリクリしててかわいい。

当たり前だけど国も時代も違うので文化や家族の関係性、生活の慣習の違いが鮮烈だった。

お母さんが子どもにとても厳しくて、お母さんの言うことは絶対みたいな雰囲
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象は静かに座っている(2018年製作の映画)

4.5

濃密な4時間。
非常に特徴的な独特すぎるカメラワーク。
(登場人物が見ているものが映画の観客にはっきりと認知できない)
(観る者が想像で補う要素がとても多い)

ずっと長回しで撮っていて、とてつもなく
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ランブルフィッシュ(1983年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

コッポラもマット・ディロンもアウトサイダーも好きなのにいつか観ようと思って今日に至るまで観てなかった作品。

どうしてやっと観たかというと手の届くところにあったから。
ありがとうU-NEXT。


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桜桃の味(1997年製作の映画)

3.7

バディの不穏なお願いを聞いてくれる人は他にいそう(何も心配するな、俺に任せてくれ、あんたは安心して穴に入ってくれ、ってお金もらう人)だけど、決してそうではない3人を選んで声をかけるバディ。

これから
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

5.0

「笑顔がいいね」ってこの人のこと。

「水をくんできて」と頼まれた時の表情、
レイがボードをくれた時の喜び、

スティーヴィーの笑顔が本当に素敵。
それだけでもう5.0。


レイがいい。
こんなに愛
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イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

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事前の知識無しでペン監督作だから観ました。

比喩的なタイトルかと思ったらガチで荒野へ行く話だった。

とても学びのある映画です。
観る人によって学びの内容は違うと思う。

主人公のほかに妹の目線必要
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イングランド・イズ・マイン モリッシー, はじまりの物語(2017年製作の映画)

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物語は全然始まらないまま本編がほとんど過ぎる。

自室で、職場で、街で、ひたすら鬱々としているモリ。

モリの周りの人はみんなモリにとても優しくて、一見馬鹿にしているような職場の同僚たちもわざわざライ
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.3

音楽が重要な小道具として使われていると聞いて観ました。

確かに、物語としても映画としても音楽が不可欠な作品となっています。

どこがどう素晴らしいかは他の方が書いてくれていますので、個人的な超高まり
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ナビィの恋(1999年製作の映画)

4.1

沖縄いいなっていう気軽な気持ちで観てたら意外なストーリーにガツンとやられた。
映画のタイトルはそういう意味か、、重いな。

終盤の船出のシーン、まさかそんな?というカタルシス。

マジックリアリズムを
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