よく、頑張った。素晴らしい山岳映画を日本でつくってくれた。
岳を見て、雪山に行きたくなるか、絶対に雪山に行かないと決心するかの二択。
それほどのパワーがある。
登頂できなかった単独クライマーの代>>続きを読む
物語は楽しめたが、最後のドキュメントが余計だった。
せっかくの役者の力演、スタッフの創作を流してしまう。
マスターズで優勝したタイガー・ウッズを見てから映画館に向かったが、人種の問題を訴えるのに、>>続きを読む
1年間、映画を休んでいた間に、とんでもない映画が作られていた。
デルトロ監督にかかれば、水が呼吸し、水が語っていた。
『シザーハンズ』の影響をモロに受けているところも感慨深い。歴史は繰り返す。>>続きを読む
斎藤工が見事に”助演”を走り抜けた。
この映画の本質は、玄人ではなく、ドテ子とYUKI。
坊や哲は、観客が未来を黙視するためのスパイスであり、触媒でしかない。
だって、彼には”昭和”しか還る場所>>続きを読む
すべての映画は『ROMA』に通ず。
そんな大言壮語が思い浮かぶほど、圧巻だった。
本当に凄い作品は、ニュアンスや文化が理解できなくても、観客を映画の中に生きさせる。
オープニングの波から後半の波へ>>続きを読む
Never too late、遅すぎることはない。
アールは人生で培い、唯一残った無事故・無違反、高齢者という武器を使い、失われた時を取り戻そうとした。
何より尊いのは、アールが挑戦というハンドル>>続きを読む
オールタイム・ベスト邦画。就活のとき何度励まされたか。寂寥感のシビれるタイトルロール、未来が爆発するラスト。
一言で表すなら《無色透明のブルー》
赤のマサル、青のシンジ。動脈と静脈。カツアゲ、漫才>>続きを読む
グリーンブックを見れば、強くなれる、やさしくなれる。
この映画は2人が横並びにいないことがポイント。トニーとシャーリーは対角線にいる。
大様に構える2人は現代で最も息苦しい乗り物のひとつ、電車をあ>>続きを読む
この映画はバリー・ジェンキンスが奏でるラブソング。なぜ監督は美しい映像にこだわるのか?単なる映像美ではなく、愛の偉大さを伝えたいからだ。
映画は、差別と偏見への闘いの物語でもある。そして、闘いもまた>>続きを読む
『半世界』に込められたメッセージは沢山あるけど、ボクは「父と息子」と受け取った。
男は自分の世界の半分を、父親によって創り出される。それは父親がいない人も、父親代わりに育てられた場合も同じ。
そし>>続きを読む
冴羽獠は多くを語らない。大事なものは心にしまっておく。
コルトパイソンの銃声こそが、冴羽獠の心の声。
依頼人の本当の笑顔を見抜き、一言で彼女の人生を変える獠。
マグナムで人を守り、真実の言葉で心>>続きを読む
平成という30年間は、キムタクの時代だったと言える。
その最後の年に、木村拓哉が《新田浩介》という仮面を被り、極上のおもてなしを届けてくれた。
『検察側の罪人』に続くマスターピース。
木村拓哉は>>続きを読む
絵を「自分の動脈」と表現した古久保憲満さん。
本物のドキュメントには、本物の息吹、鼓動がある。
免許を取得し、人生の運転席に座ったことで、憲満さんは、自分自身の人生を走り始める。
近藤監督、お父>>続きを読む
物書きの、物書きによる、物書きのためのストーリー。
サリンジャーがどうこうじゃなく、1人の物書きとして彼の呼吸に惹かれた。
サリジャーは出版をやめたけど、書くことはやめられなかったと思う。
だっ>>続きを読む
次の元号は「熱狂」にしてほしい。
今を生きる人たち、衝動はあるか?
「ベルサイユの豚」行ってみようと思った。あと、よさこい祭りも。
松村さんの暗証番号「よさこい」は素晴らしい。
映画について言>>続きを読む
スピルバーグはこうでないと。
無理に高尚な歴史モノに背伸びしなくていい。稚拙なオトナの遊びをすればいい。
あるがまま。ワガママでいることが、どれほど尊いかを教えてくれる。
『エヴェレスト神々の山嶺』は自分の血だ。酷評を耳にすると、家族がバカにされたように感じてしまう。
映画が公開された半年後の2016年9月、私はチベットの標高5900mで1ヶ月半のキャンプ生活を送った>>続きを読む
むき出しの自分、これぞ映画。
共感や迎合が美徳とされる中で、全力の自分を出していた。
キャラに共感なんか、できなくていい。
映画を見ていて、昔の、今の自分を突きつけられていた。
ボヘミアン・ラプソディとは?
《許し》と《解放》
フレディが大空に叫び、拳を突き上げるのは、「自分は生まれて良かったのか?」「生きていていいの?」という許し。
そして、先にあるのは自由と解放。>>続きを読む
レオンが渡す手榴弾のリングはマチルダへの婚約指輪。
90年代で3本の指に入る好きな作品。
これほど見事に現代性を切り取った作品は他にないだろう。素晴らしい作家性。
浮遊と着地、まさにこれが現代人の生活テーマ。
入り口はありふれているが、出口がない。
ここにSNSは出てこないけど、見事>>続きを読む
この映画の主役は、吉積めぐみなのか?
若松孝二なのか?
そこが中途半端だった。
若松監督を描きたいなら、彼がめぐみをどう見ていたのか?
女としてみていなかったのなら、若松監督にとっての女は誰なの>>続きを読む
この映画の核は、今の若い人たちが潜在意識に眠らせてしまっている、熱狂という呼吸である。
映画史上最高のラストシーン。そして映画音楽。
セリーヌ・ディオンはジャックとローズが2人で見れなかった自由の女神🗽
「マイハートウィルゴーオン」は自由の女神が2人に捧げたレクイエムであり賛美歌。>>続きを読む
今年、いや、ここ数年の日本映画を代表する傑作。
キムタクや二宮は、「正義」という安っぽい言葉で片付けられない深淵を見せてくれている。
結局、「真実」というのは自分の中にしかない。
何が正しくて、>>続きを読む
松田龍平と同い年。
また、素晴らしい映画に出逢わせてくれました。
瀬川晶司を演じながらも、何者でもない龍平の演技。
だから誰もが自分を投影できる。これが松田龍平の透明感。
そして、将棋と棋士を、>>続きを読む