ゆさんの映画レビュー・感想・評価

ゆ

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マダム・フローレンス! 夢見るふたり(2016年製作の映画)

3.6

ニューヨークポストの記者は音楽への冒涜だとマダムを非難したが、人を笑顔にさせられることも音楽の魅力のひとつだと思ふ。

ア・フュー・グッドメン(1992年製作の映画)

3.7

タイトルの『少数の善人』とは誰を指すのだろうか。この映画においてはひとりも存在しないように感じた。

エアフォース・ワン(1997年製作の映画)

3.6

戦う大統領がカッコいい。裏切り者が割と早めに姿を現すので、いつ気付かれるのかとハラハラさせられるが、なかなか正体を明かさないので、裏切り行為自体が自分の勘違いじゃないかと思い込んでしまう。

八つ墓村(1996年製作の映画)

3.0

頭を掻きむしり、その度にフケが舞い落ちる金田一ことトヨエツの容姿からどことなく不潔さを感じさせない。やはり金田一は定義として石坂浩二なんだと妙な納得をしてしまう。
遡れば400年という祟りは壮大なスペ
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危険な遊び(1993年製作の映画)

3.2

子どもの純粋な好奇心は恐ろしい。「死」に対し関心を寄せるあまり、他者の痛みや苦しみに鈍感になってしまうのだろうか。劇中の家族との関わりを見ると愛着形成は十分に感じられるところ、歪んだ思考がどのように創>>続きを読む

愛と青春の旅だち(1982年製作の映画)

3.5

「会えている時だけ楽しく付き合えればそれでいい。私はキャンディみたいにアトをひくタイプだから」こんな正直に言えない彼女の言葉に惹かれてしまう自分がいた。

エイリアン(1979年製作の映画)

3.9

暗闇から映し出されるエイリアンの部分的な造形だけでも不気味であり、見えないということは想像を駆り立て恐怖心を煽らせるものだと感じさせられる。その全貌は悍ましさと美しさを兼ね備え、両者は表裏一体だろう。>>続きを読む

犬神家の一族(2006年製作の映画)

3.4

ゴムマスクをゆっくりと捲り上げるあの間やマスクをフィットさせるために口を左右に動かす仕草が佐清の悍ましさを助長するかのように感じた。

フューリー(2014年製作の映画)

3.5

フューリーと名付けられたシャーマンM4中戦車による戦いは刺激的だった。砲手に装填手、操縦手、副操縦手とそれぞれに役割が与えられ、それを統括するブレインであるブラピの細かい指示で鉄重々しい巨体がキャタピ>>続きを読む

ミラクル・ニール!(2015年製作の映画)

3.1

一方的に与えられた能力を美徳に使うのでは人生面白くない。右手を挙げて振るだけでどんな願いも叶えてしまう。それでも言葉足らずで修正が必要。財産を増やしたりアソコのサイズを大きくしたり気になる彼女の心を操>>続きを読む

ジェシー・ジェームズの暗殺(2007年製作の映画)

3.6

疑う心が人を恐怖へと導き、常になることで情緒の不安定さを表す。時に陽気に時に冷たく、視線だけで相手の心に冷たい銃口を向けている。恐怖することに疲れ切った兄弟と、疑うことに疲れ切ったジェシーとによって、>>続きを読む

ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

3.7

23年間、積み重ねていく7月15日が愛おしい。惹かれ合いながらもすれ違う二人。年を追うごとに美しく変容していくアン・ハサウェイに惹かれる。

インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

2.9

彼女との性事情では心拍数200を超える恐れがあり脅威だった。しかし、一番の脅威はハルクになったときパンツが決して破けないことだ。

あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)

3.6

邪悪なるシスター・ヒルデガードは清純を貫く生涯を誓うものの、10代で未婚のまま妊娠した娘たちへの激しい感情から子どもたちを奪って米国へ売り捌いてしまい、さらには母子共々引き合わせないようにと情報を隠す>>続きを読む

ズートピア(2016年製作の映画)

3.8

食物連鎖に終わりを告げ、誰しもが夢を叶えられる場所、それがズートピア。そんな夢の街でありながら無自覚な偏見に満ち溢れている動物たち。キツネだから信用出来ないだとかウサギは警官になれないだとか…etc。>>続きを読む

フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

3.3

咄嗟の出来事に思わぬ行動を取ることがあるかもしれない。それが全ての期待を裏切るようなことであろうとも。そのような視点から始まるストーリーが秀逸。定点カメラから映し出される家族の会話や表情、繰り返される>>続きを読む

ポーラー・エクスプレス(2004年製作の映画)

3.4

誰しもがサンタクロースは本当にいるのかと疑った経験はあるだろう。いつの日にか聴こえなくなった鈴の音。疑いながらも列車に乗ったという事実がサンタクロースの存在を認めたいという気持ちの現れなのではないだろ>>続きを読む

コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

3.6

案外、親の愛情というのには気付かないもので、自分の都合の良い時に都合の良いように取り繕ってくれることを愛だとか感じてしまうのが子どもの時にはあったりしたもんで、壁の中のトンネルを潜ると都合の良い世界が>>続きを読む

南極料理人(2009年製作の映画)

3.7

生物が全くいない極寒の地、南極で繰り広げられる食事は観測隊員にとって生き甲斐だ。拡声器でメニューがアナウンスされると、雪上で作業していた男たちが全力疾走で食堂に集う。豚汁に伊勢海老のフライ、牛ステーキ>>続きを読む

そらのレストラン(2019年製作の映画)

3.2

自分が育てた食材に感謝をし、食を通して人々に感動を与える。食べることは生きること。厚切りトーストにたっぷりのチーズと新鮮なトマトを乗せ、「いただきます」と声を揃える。見ているだけでお腹がぐぅとなってし>>続きを読む

ポリス・ストーリー 香港国際警察(1985年製作の映画)

3.7

山の斜面に密集する小屋を豪快に破壊しながら駆け下りるカーチェイスで幕を開け、二階建てバスに傘ひとつでぶら下がるショットやモールの吹き抜けを電飾ポールに掴まって飛び降りるショットとコメディアクションとし>>続きを読む

完全なる報復(2009年製作の映画)

3.6

クライドの行動は復讐や報復を越えているような気がした。彼の用いたクラウゼヴィッツの『戦争論』は、戦争は政治目的を実現させる手段と定義しており、戦争は政治の継続であるとしている。さらに、相手に自分の意思>>続きを読む

グッモーエビアン!(2012年製作の映画)

2.8

家の外まで匂いが漂うヤグカレー。嗅いだだけでヤグカレーって気付けるカレーってどんなだろうか、食べてみたい。

家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.8

シュールでコントのようなカットの数々だった。人と向き合わない象徴的横並びの食卓。それに床に散らばった食事を家族で片付ける…etc。どこにでも居そうな家族だけども、どこか不自然で浮いている感じ。ずいぶん>>続きを読む

ポネット(1996年製作の映画)

3.3

子どもたちのひとつひとつの仕草や会話がとてつもなく興味深かった。理屈でなく感情で話をする。母を失った喪失感とそれに向き合うことができない感情の渦が淡々と続き、時折見せる指しゃぶりが彼女の孤独感を物語っ>>続きを読む

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.7

世界を救うことよりも自分の恋を成就させたい。きっと誰かが救ってくれる。 10代なら誰しもがそう思うのは至極当然のことだろう。だけど、師であるトニー・スタークの意志を継ぐのか否か、葛藤にもがきながらも成>>続きを読む

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.2

観終わったらキューバサンドが食べたくなるロードムービー。リズム良いサウンドに合わせて料理をする姿は真似したくなる。料理は人生最高の喜びだ。

フラッシュダンス(1983年製作の映画)

3.4

初々しい18歳。セックスのことが頭から離れられなくて、ミリタリージャケットも青いデニムもクロスバイクもダボダボのカットソーも溶接する姿も水が迸るダンスもどこかカッコ良くて、ダンスに対する熱い想いはある>>続きを読む

シックス・デイ(2000年製作の映画)

3.0

倫理的にもかなりナイーブな問題。だけど、シュワちゃんが出演してると一気に振り切られてしまう。そのシュワちゃんが2人いたら2倍美味しい。クローン技術の発達によってひとつの命が軽んじられ、使い捨てのように>>続きを読む

ニューヨークの恋人(2001年製作の映画)

3.5

今までまで自分が如何に道化だったかわかる。女の子とお近づきになるにはウケを狙いに行くのではない。朝食はブリオッシュで創意工夫して生活を楽しみ、伝えたいことは手紙でしたためる。白馬に跨る公爵ならなお良し>>続きを読む

トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

3.6

通勤列車内では小さなコミュニティを形成し、ひとりひとり顔馴染みだけれど背景はわからない。
「あなたはどんな人間?」
持ち物や会話から乗客のストーリーを想像するしかない。列車という狭く限られた空間で、右
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牛泥棒(1943年製作の映画)

3.7

集団心理による同調圧力が恐ろしいことや法の重要性を75分という短時間にまとめているのがスゴい。

ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.4

独特な日本描写がカッコいい。大阪のネオン街だったり屋台で食べるシーンだったり人の溢れる様だったり…。どこか異国情緒的であり、そしてどこか近未来的にも捉えられてエキゾチックジャパン。悪役である松田優作の>>続きを読む

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.9

戦争という極限の窮地においても、お互いの価値観の相違について認め合えることで、価値観の隔たりを越えた繋がりを持つことができるのだろう。笑顔で「めりーくりすます!みすたー・ろーれんす。」と別れを告げるた>>続きを読む

デモリションマン(1993年製作の映画)

2.9

当時における近未来の描写がユートピアのような高い理想と規律を伴い、しかし、人との距離を保とうとするなど現代に通ずるところもあって、秀逸かつ滑稽に映った。好んで編み物をするスタローンなんて可愛げがある。

スリーピー・ホロウ(1999年製作の映画)

3.2

科学的捜査を証明するために、非科学的な現場でオカルトを証明してしまう。

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