製作陣や観客がこの手の題材に求めるものに対して、監督がフルスイングで芯を食った快作。
「臭い・寒い・痛い」の3点揃った映画は大概間違いない。
キャラクターの行動が一貫して信仰心や美学に裏打ちされてい>>続きを読む
合法的に認められた最強の暴力装置である「軍隊」が民衆に牙を向いた時、もはや誰も止めることができないという無力感こそが、この行き場のない胸糞悪さの根源にある。
カタルシスを徹底的に否定することで覚醒を促>>続きを読む
この監督は大きな嘘が映えるようなリアリティの作り方が本当に上手い。
精緻な文体にド派手な見開きの挿絵が入るような「カマしの作法」が冴えに冴えてる。
ハーヴェイ・ワインスタインの振る舞いのちんけっぷりが、これが実話であることを逆説的に裏付けていて、巨悪でないが故の恐ろしさや歯痒さを感じた。
現実のヴィランは自分と大して変わらない。
総じて良い映画だと思うけど、主人公にとってのキーパーソンが段階を踏んで順序良く登場してくるところに、教習所の映像的なものを見せられてる感じがしてしまい、ギリッギリのバランスでノリきれなかった部分があっ>>続きを読む
昔の香港映画みたいな珍音楽をBGMに、ひたすら同時多発的に喋り倒す、やたらと長いオープニングからして脳が震えた。
「やかましい」という感想が多いけど、多動に次ぐ多動が自分には妙に心地良く感じた。(自>>続きを読む
今後自分にとってもノア•バームバックにとっても重要になる(であろう)一作。
現時点で評価不可
見るの2回目だったので、気になるところもちょいちょいあったけど、やっぱり前半の会話はめちゃくちゃ面白い。
「犬、躾けるんですか!?」
およそ正月に見る映画ではなかった…
「見終わった後に世界の認識が変わる」のを良い映画の定義とするなら、これはそれです