ゆたりさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ゆたり

ゆたり

映画(412)
ドラマ(1)
アニメ(0)

ヘンリー(1986年製作の映画)

3.8

ヘンリーの凄惨な過去を一切見せず、ただ単純に、殺人者としての「ヘンリー」を見せ尽くした。
人を殺さなければいけないという強迫観念に駆られているかのような、まるで一般的な感覚が通用しない異様な姿。
しか
>>続きを読む

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

5.0

サイコサスペンスの最高峰。
こんな恐怖があったのか。という驚きと、これこそが本当の恐怖なのだ。という驚き。
サイコキラーによって与えられる恐怖の極限的表現なのでは、とすら思える。
殺人鬼の表側に流れる
>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

2.0

超不共感映画。
とにかく各人物の自分勝手さがあまりにも突出して描かれすぎてて感情移入が困難だった。
画面の雰囲気の良さと、なんとなくいい感じのBGMと、恋愛不遇な若者たちを見せることで、とりあえず一定
>>続きを読む

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

4.1

あらすじを見た限りでは、ありきたりな異質ラブストーリーの可能性も捨てきれず、若干の不安があったが、上映してすぐさま漂う陰湿な空気感で胸を撫で下ろし、中盤に訪れる急ハンドルで一気に心を掴まれた。
土や木
>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

4.2

やったぜゴジラ!!いぇーーい!!怪獣だーーー!な映画
パワー系映画。ビグ・ザムみたいな映画。みんなの中の男の子がはしゃぐ。
映像・音響の熱量がフルマックス。シリーズリスペクトを感じるアレンジBGMに心
>>続きを読む

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.8

特別な人間になりたい若者達の群像劇。
ほどほどに楽しくて、おおまか満たされた人生を送る「特別ではない人間」が、漠然とした焦燥感、虚無感、欠落感に駆られ、踏み越えてはいけないラインを超えることで、「特別
>>続きを読む

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.0

ストーリーに展開が多くあって、観ていて驚きが絶えない作品。
「ポケモンが本当にいたら」な世界観を全面に打ち出しており、たしかにリアリティのあるポケモンの姿・生態が映されてはいたが、アメリカみの強いモン
>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

2.0

うーーむ、なんとも。
終盤のルートは「なるほど!」となったが、ストレートすぎて胃もたれするんじゃないか。ってくらい愛する人に向かっていく描写が強すぎて、気持ちが追い付かずどうしても面白みよりも粗の方に
>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

敗北者(にならざるを得なかった者)の感覚、視点、人生

急勾配の階段を悠々と降りる男性、支え合って楽しげに登るカップル、独りうなだれて登るアーサー

上の人間は下の人間の気持ちを本当に解ることができな
>>続きを読む