KARINさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

KARIN

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包帯クラブ(2007年製作の映画)

3.0

人の痛みが分かったとして、出来ることは何?

心の傷を癒すために、傷ついた場所に包帯を巻いていく若者たちのおはなし。

今じゃベテランになりつつある俳優陣が若い!ちょうど私がばりばりテレビばっかり観て
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(1954年製作の映画)

3.5

はじめてのフェデリコ・フェリーニ。

暗くて悲しくてどうしようもない感じが漂っているけれど、生きる底力や美しさを魅せてくれる作品でした。

主演2人が素晴らしくて、複雑な感情の波を一緒に感じることがで
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夏、至るころ(2020年製作の映画)

3.8

ひっさびさに日本映画を映画館で観た気がする。(鬼滅をのぞいて!)

スクリーンの前にしっかり座ると、役者さんの息づかいやちょっとした相槌まで聞こえてくるし、風景がぐっと近くに感じる。映画館ってやっぱり
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.6

Bizarre Love Triangle

いやはや恋愛ってめんどくさいなぁ〜!

主人公両方ともみててイライラするし、でもいるんだよなーこういう感じの人…みたいな感情をぐるぐると抱えながら、気づい
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ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

4.0

優しくて、不器用で、この世界を「生きづらい」と感じる人々のための応援歌。

生きづらいことは負けていることじゃない。
豊かな感性と、人生に多くのことを学んでいる証拠だ。
そしていつかのつらさは周りの誰
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JKエレジー(2018年製作の映画)

3.5

ビデオ屋さんでジャケ借り。

救いのあるダメ人間と救いようのないダメ人間に囲まれちゃった女子高生の、パンクな反抗青春脱出劇!

演劇ハイキューでスガさんを演じた猪野広樹が映画に出てる…ほんとにイケメン
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ソワレ(2020年製作の映画)

3.3

切なくも美しい逃避行。

若者の逃避行といえばかなり解放的な、スカッとする展開を予想してしまうけど、この物語ではそうはいかない。そこはかとなく漂う閉塞感のほうが支配してる。

ここはアメリカじゃないか
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.8

勝手に始めた、「テスト期間も終わったし、いい日本映画にたくさん出会おう!キャンペーン(?)」第一作目。

「言わないこと」で、より伝わる物語がある。

人は誰かに言おうとしたこと、言おうとしなかったこ
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.7

いやー、期待以上の面白さだった!!

よくある青春モノではあるけれど
主役ふたりのカッコ良さとイケてなさは
まさに「一点モノ」。

モリーとエイミーだって序盤からすでに言われっぱなしの典型的いじめられ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.5

久々にあまり観ないジャンルの映画を!!

スターウォーズ最後のジェダイで伏線をばら撒きまくったライアン・ジョンソン監督のスタイリッシュな推理コメディ。

予告で観た、沢山のナイフが中心に刺さってるビジ
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ホログラムとテクノロジーの美しさと
逆方向に突き刺さってくる悲壮感。

何が悲しいってわけじゃないけど、ラストで静かに涙してしまった…!

「感情を持った機械は奴隷か?」という壮大なテーマが前作から引
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あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

3.7

シーンの一つ一つがほころびに溢れてる。
大人になれないロックスターと
地に足のついた少年の変わった友情。

見終わったあとにほっこり暖かい気持ちになるけれど、表面上の感動とはまた違う感覚になるのがいい
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ヒストリーボーイズ(2006年製作の映画)

3.5

トニー賞を受賞したアラン・ベネットの舞台をキャストそのままに映画化した作品。

シェフィールドの「品のない」秀才たちが個性的な先生たちとオックスフォードとケンブリッジを目指していく大学受験物語。

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ゴールデンスランバー(2009年製作の映画)

3.7

新しい逃亡劇エンターテインメント
というべきなのかな。
とにかく予想がつかない。
追い詰められるのにどこか希望があったり
線密に練られた伏線に目を凝らしながらも
ちょっと抜けたユーモアにくすっと笑わせ
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

今敏の作品初鑑賞。
日本のアニメならではの雰囲気と壮大な世界観。
ただただ圧巻でした!!

この映画のテーマは
「夢が奪われる、侵されていく」だったけれど、それには表面上の意味と暗喩的な意味、ふたつを
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21ジャンプストリート(2012年製作の映画)

3.5

「なんでオタクが人気なんだ…『glee』のせいだ!」
軽ーく見れるスッキリコメディ。

最初はホットファズのアメリカ版?って感じだったけど、潜入捜査が始まってから展開が予測不能になったのでおもしろかっ
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小さいおうち(2013年製作の映画)

3.7

不思議な感触。
映画を観ているはずなのに、なにかざらざらした、古い絵具に触れた時のような触感がある。

久々に邦画の世界に惹きこまれました。

戦前の日本がどこかミニチュアで作り物のように描かれていた
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アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

3.5

とにかくツッコミどころ満載で、
わいわい楽しく観れました!!

クリスティーナ・リッチ演じるウェンズデーが可愛すぎてなんでも許せちゃう笑

こういうズレた感覚も、家族ぐるみでやっちゃうと一周まわって正
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.1

んー!気持ちいい!

ディカプリオが貪欲になってるのを見ながら欲を満たせる映画。(?)

3時間なのでなにかと観るのを先延ばしにしてたけど、ちょうど個人的に野心を燃やしたい時期、いいタイミングで見る
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.8

圧巻の展開だった。
これがアカデミー賞とったのは納得だし、
とったことそのものに大きな価値があると思う。

そう!すごい映画だってことは理解するんだけど!…個人的には手放しに、響いた、傑作!とは言いづ
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イズィ&オズィ(2020年製作の映画)

3.7

ドイツのこんな感じの映画って観たことなかったので新鮮でした。

ラブコメと青春の王道条件
・階級の差
・最初はニセ関係からはじまる
・両サイドに各1名はいるはっちゃけた親友
・親の反対
・すっきりハッ
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バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

3.8

ほ〜。なんと新鮮なザ・日本映画!

ハンガーゲームがよくこれと比べられてたり、
タランティーノが絶賛してたり。
前から気になってたので観てみました。

2時間があっという間に走り去ってしまうこの感覚、
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汚れた血(1986年製作の映画)

3.7

ボウイ!!
モダンラブ!!!
走れ走れ!!!!!

前から観たかった監督の映画が
フランシス・ハでオマージュされてたと知り、いい感じに繋がって鑑賞。
こういう巡り合わせで作品を発見するのは楽しくて、な
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.7

フランシスの自由さとニューヨークの生き生きした世界が、レトロな白黒と相まって絶妙な世界観に!

白黒映画はいい意味でも悪い意味でも「ザ・映画!」って感じで、観てる間も映画であることを常に思い知らされる
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.2

Netflixって、家でゴロゴロしながらポテチとか食って、ぼーっと見るようなやつじゃない?

そう考えてる人々の脳みそに雷を落としちゃう、画期的な作品。私もそのうちのひとりでした。

こういう離婚がテ
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

スターウォーズ愛に溢れたスターウォーズ。
時間が経つほどじわじわやってくる感動、、、。

エンドクレジットを眺めている時はまさにこんな→ ¯\_(´v`)_/¯ 気分で、これが終わりか〜、なんか良いん
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.3

新年初映画はコレ。

今までポスターからおしゃれ映画感がぷんぷんしていたけど、いざ見てみると不思議なくらい突き抜けたカルト映画でした!

人間臭いおとぎばなし、、、ってとこかな。
監督の映画作りたい意
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.2

先日久しぶりにラッシュモアを観て、今作を年内に観てしまおう!と思い立ち鑑賞。

兄弟愛、家族がテーマの作品というのもあり、
監督と仲のいいオーウェン・ウィルソンやジェイソン・シュワルツマンが主役になる
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.1

人生初IMAXはタランティーノで✨
思えば映画館でタラちゃん作品を観るのは初めてでした。

1969年のハリウッド。私はカリフォルニアさえ行ったことないし知識もほぼない。
だけど監督がインタビューで「
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理由なき反抗(1955年製作の映画)

3.6

やっぱりジェームズ・ディーンは別格。

カッコいいと一言では言い表せない、
周りの世界全てを惹きこむあの感じ。
それを堪能するにはもってこいの代表作です。

思春期の感情って、なかなか理由付けできない
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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.2

なんとも言えない余韻が漂う映画。
スローな不気味さと笑える感じが
妙に現実味を帯びていて鳥肌たちました。

実話に基づくと言っときながら
こんなにコメディ要素ぶっこんでいいの?被害者側の名誉とか大丈夫
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ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

3.7

タランティーノどハマり中の夏休み!
新作の公開も控えているのでワクワク!
個人的にアツい夏になりそうです。笑

本作はタランティーノらしさを抑えたクライム・サスペンス。
登場人物ほぼ全員予測不可能な動
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

3.9

The World Is Yours...

アル・パチーノ主演の名作。
「世界はあなたのもの」…この言葉がぐさりと突き刺さってきます。

シェイクスピア悲劇を思わせるような古風な展開と
モダンな音楽
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

4.3

ウェス・アンダーソン監督初期の作品で、
個人的にも大好きなこの映画。

名門ラッシュモア校に通う主人公マックスは、愛校心を片手にいろんな課外活動に手を出す少年。
将来を約束された「秀才」か!と思いきや
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ドゥーム・ジェネレーション(1994年製作の映画)

3.7

ストーリーは謎が多くて描写は超過激。
ぜったい万人ウケはしないであろう作品ですが、同時にハマる人はハマる。そんなザ・カルト!な映画です。

退廃した「ドゥーム」な世界を逃げるように生きる若者たちは、
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりにこんなに映画で泣いた。

最近レビューできてなかったけど、予想外の大泣きで我慢できないのでありったけ書きます笑

1つの作品として成立しつつ、過去約10年間の伏線を全うする映画史に残る傑作。
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