ゆうきさんの映画レビュー・感想・評価

ゆうき

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トップガン(1986年製作の映画)

3.1

まさに王道のハリウッド映画というストーリー展開。ただこれもトム・クルーズだから、さまになるのかも。父親との関係をもっと丁寧に描いたら、物語に深みが生まれた気もするが、これはこれでいいのかもしれない。

沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.8

物語中盤まで『オリエント急行殺人事件』を思い出させる展開を期待させつつ、最後はにもう一捻り加えてくるあたりが憎らしい。

マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

3.4

凡庸なストーリーだが、90年代のニューヨークの雰囲気を楽しめるのはいい。

プライドと偏見(2005年製作の映画)

3.6

娘をたくさん持つことの大変さも含め、当時の時代背景を知ることができるのは良い。それにしても、キーラ・ナイトレイの美しさが際立つ。

ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.0

ニール・アームストロングの大きな決断の背後にあるものは丁寧に表現している。ライアン・ゴズリングの感情を抑えた演技は説得的だし、ラストの少し前の娘の思いを表現したシーンにうまく結実している。

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.4

オリエント急行の豪華さ、迫力を表現するのには映像化するのにしくはない。ポワロが自信家なのはいいとしても、怒鳴る必要があるのかは大いに疑問が残る。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.7

原作の世界観を大事にしながら、スリルある展開にまとめ上げた良作。ダメージを受けると傷を負うのではなく、小さくするというこのゲームの掟を上手に活用している。

コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.8

この作品自体は2011年のものだが、今の我々は必然的にCOVID-19を想起する。
ウイルスの蔓延も恐ろしいが、それと同程度に偽情報の流布も恐ろしい。偽情報により人間が平常心を失い、凶暴化するさまがう
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

我々は同じ世界に生きているようで、そこにはたくさんの世界が存在する、といった意味のセリフが強く印象に残る。
それは社会階層や経済格差といった単純なものではないだろう。敢えて言葉にすれば人生で負った心の
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.1

気持ちがまっすぐな人間が生きづらい社会とは、そこに生きる我々の方が歪んでいるのではないかと考えさせられ、価値観を大きく揺さぶられる。役所広司の九州弁は迫力があっていい。
「空が広く見える」という劇中の
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.2

インターネットの負の側面に光をあて、『美女と野獣』を下敷きに物語が展開するというのは興味深い。ただ、テクノロジーによってできることとのできないことのバランスが、作品の展開の都合で決まりすぎているのが気>>続きを読む

エール!(2014年製作の映画)

4.0

『コーダ』の元となった映画だけあって粗筋は同じだか、フランス語の歌はすばらしい。

人生は四十二から(1935年製作の映画)

3.4

人生は何歳からでもやり直せると感じさせてくれる映画。アメリカはやはりそこに移り住む者にとって夢と希望を感じさせる場所であるべきだと思わせられる。

ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

3.6

男たちの抗争に巻き込まれ、道具のように扱われる女性というのは見ていて気持ちのいいものではないが、命がけで男を試す女性の姿は強く印象に残る。

シザーハンズ(1990年製作の映画)

3.4

出来すぎたストーリーだが、おとぎ話なのでよいのではないか。ハサミを使った色々なアイデアが次々に出てくるのは面白い。

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

一つの場所に定住し、定職をもって生きることが人間の生き方の選択肢のうちの一つにすぎないということを強く意識させられる。
夫が死んだ後もその場所を離れずに一つの場所に縛られていた過去、高騰する不動産とノ
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アルベール・カミュ(2010年製作の映画)

3.2

アルベール・カミュについてある程度知ってないと理解が難しい映画かもしれない。
カミュの生涯の忠実になぞっているが、何を伝えないのかがわかりにくくなっている。
ただアルジェリア戦争における彼の立場の丁寧
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グッドモーニングショー(2016年製作の映画)

3.3

サイドストーリーがいろいろと散らばっていて、あらすじにあらが目立つが、朝のワイドショーの裏側を描いている点は興味をもって見られる。
キャストは無駄に豪華なので、このメンバーならもっといい作品にできた気
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にっぽん昆虫記(1963年製作の映画)

3.9

搾取される側から搾取される側へ変貌を遂げる女主人公を左幸子が見事に演じ分けている。男に利用される一方だった母とは対照的に、男を利用してしたたかに生きる娘の姿はたくましく希望が持てる。
劇中のコミカルな
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劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ(2018年製作の映画)

4.0

冴羽獠の好色ぶりに磨きがかかっているように見え、時代に逆行しているように思えるが、アニメだからまあよいでしょう。
歴代のテーマ曲を挿入歌として採用しているのは、アニメシリーズとの連続性を大事にしていて
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ラブ&ドラッグ(2010年製作の映画)

3.3

前半と後半とでテイストの異なる映画。前半はコメデイ要素が強いのに対して、後半はシリアスな成分が強くなる。意欲作だとは思うが、パーキンソン病をこのように描くことには賛否がわかれるかもしれない。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

宮崎駿作品を貫くテーマは、空を飛ぶことへの無限の憧れだと思うのだが、それが高じすぎて、鳥があんなにいっぱい出てくることになったのか。
あと吉野源三郎の著作との関連は自分にはよくわからなかったので、もっ
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.3

高齢化社会に誠実に向き合い、ストーリーに人間の息づかいを織り込んだ映画。日本でもこういう映画が増えるといいなと思える作品。
磯村勇斗による好青年の好演も印象に残る。

道頓堀川(1982年製作の映画)

3.3

原作はもっとしっとりした話だったと記憶するが、深作欣二が監督となるとバイオレンス要素が強くなる。プロットもドラマチックたが、これはこれで良い気がする。

父と暮せば(2004年製作の映画)

3.8

原作のあとがきで、井上ひさしがこの作品は演劇的空間というのを意識していて、それを成立させるために死んだはずの父親を登場させたというようなことを書いている。
この映画は原作に忠実にそれを成立させている。
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時代屋の女房(1983年製作の映画)

3.0

フリマアプリが普及し、時代を売る時代屋自身が時代性をおびたものになっている。
原作は非常に短く、失踪の理由は語られない。映画はそこを埋める必要があり、このような脚本になっているのだが、本当にこの埋め方
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怪物(2023年製作の映画)

3.7

登場人物が異なれば、視点も異なり、物語も異なるということがよく示された、よくできた脚本に思えた。
嘘をついている人間の立場からすれば、世界がそういうふうに見えているということなのかもしれないし、何より
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荒野の七人(1960年製作の映画)

3.4

『七人の侍』を下敷きにしながらも、執拗にお金の話が出てくるなど、アメリカっぽさが出ているのが興味深い。ユル・ブリンナーの声は渋くてかっこいい。

マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009年製作の映画)

3.4

やはりMJは稀代のエンターテイナーだと改めて痛感させられる。環境問題への思い入れが強く、『Heal the WoRld』がクローズアップされるているのもよい。

家族(1970年製作の映画)

3.5

文明発展の象徴である万博を描きながら、そこに家族の悲劇的な運命が用意されている。
家族がそろって生き抜くというのは、実は大変なことなのだと思わされる。
物語の遠景に『東京物語』が見えるのも良い。

キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)

3.5

出来過ぎた展開はありふれたコメディ映画を想像させるが、複数の要素が溢れ出し、後半にぐっと物語が面白くなる。

男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日(1988年製作の映画)

3.5

学歴について満男に語る場面を見たくて鑑賞。このセリフが寅さんがマドンナを諦めるところにつながっているのがいい。大学の講義で人気を集め、価値を逆転させてみせたところもお見事。

⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

4.1

同性愛者の方の恋愛観を知ることはできないが、彼らがそのことを妻に申し訳なく思う気持ちは理解できる。映画というのはこのようにして違う立場の人を理解する手助けをしてくれるものなのかもしれない。
妻への愛と
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地下水道(1956年製作の映画)

4.0

アンジェイ・ワイダ監督の『灰とダイヤモンド』につながる抵抗三部作の二作目ということで、一応見ておこうと思って見始めただけだったが、思った以上に素晴らしい作品だった。
ナチス占領下のポーランドで起きた武
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世代(1954年製作の映画)

3.3

ナチス支配下のポーランドで、市井の人々の抵抗運動を描く。文化的価値のある作品である。

天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.3

選ばなかったもう一つの人生を選んでいたらどうなっていたかを描いているが、成功した人生よりはるかに困窮しているはずのもう一つの人生がみすぼらしく映らないのは、妻役のティア・レオーニがたまらなく魅力的だか>>続きを読む

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